トップ 2分で読む 【全国】北海道, 和歌山, 徳島, 熊本, 与那国で小規模な地震が相次ぐ(2020/8/11〜8/12)

【全国】北海道, 和歌山, 徳島, 熊本, 与那国で小規模な地震が相次ぐ(2020/8/11〜8/12)

2020/8/11〜8/12にかけて、北海道, 和歌山, 徳島, 熊本, 与那国で小規模な地震が相次ぎました。南海トラフ巨大地震の震源域内となる和歌山県北部・徳島県北部でM3クラスの有感地震が起きていますが、小規模なものです。ちょうど2020年8月7日に、気象庁より南海トラフ地震に関する定例発表がありました。

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2020/8/11〜8/12:北海道, 和歌山, 徳島, 熊本, 与那国で小規模な地震が相次ぐ

2020/8/11〜8/12にかけて、北海道, 和歌山, 徳島, 熊本, 与那国で小規模な地震が相次ぎました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)

 

【与那国島近海】
2020/08/12 08:07頃, 震度1, M4.7, ごく浅い, 北緯24.1度, 東経122.8度

【和歌山県北部】
2020/08/12 03:28頃, 震度2, M3.0, 深さ10km, 北緯34.0度, 東経135.3度

【徳島県北部】
2020/08/11 20:30頃, 震度1, M3.1, 深さ40km, 北緯34.0度, 東経134.5度

【熊本県天草・芦北地方】
2020/08/11 17:41頃, 震度2, M3.0, ごく浅い, 北緯32.3度, 東経130.5度

【十勝地方南部】
2020/08/11 16:20頃, 震度2, M3.9, 深さ90km, 北緯42.5度, 東経142.9度

 

南海トラフ巨大地震の震源域内となる和歌山県北部・徳島県北部でM3クラスの有感地震が起きていますが、小規模なものです。
ちょうど2020年8月7日に、気象庁より南海トラフ地震に関する定例発表である

 

南海トラフ地震関連解説情報について -最近の南海トラフ周辺の地殻活動-

 

が公開されたばかりですが、状況としては従来どおり

 

『現在のところ、南海トラフ沿いの大規模地震の発生の可能性が平常時と比べて相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていない』

 

とのことですので、現時点において特に問題は無いと見ていいでしょう。

今回、和歌山県北部・徳島県北部で発生したM3クラスの有感地震の震源のすぐ南側には、南海トラフの海底でプレート境界がゆっくり動く「スロースリップ」が初観測された領域が存在します。
2020年1月、東京大学と海上保安庁の研究グループによる観測

 

スロースリップ自体は長期間にわたって極めてゆっくりと動くため観測が難しいのですが、東日本大震災が発生する直前にも発生自体は確認されていたため今後の津波を伴う地震のメカニズム解明や防災対策への活用が期待されています。

 

南海トラフ巨大地震に関しては、確度の高い予測は困難との判断が下されていることはご存知の通りで、近年、警戒警報の発令は凍結され、代わりに震源域で異常な現象を観測した場合に「臨時」の情報が発表されることになっています。難しいのは、この臨時情報が出た際に、私たち個人レベルではどう対応すべきかという点。実際に起きてしまった場合の想定被害は過去類を見ない甚大なものになる試算がなされていますが、逆に臨時情報が出たとしても何も起きないことも考えられます。

 

2000年代に入り、環太平洋火山帯全体で活動が活発化している状況とも考えられます。この規模での地殻活動となると、日本でもいつどこで大きな地震や噴火がほとんど前兆無しで発生するか判りませんが、それはこれまでも繰り返されてきたことです。

 

基本的に環太平洋火山帯では日々大きな地震が起きるものです。地球上で発生する地震の約90%はここで起きています。出来るかぎり(可能な範囲で構いません)の備えをした上であれば、必要以上に怖がったり不安に感じることはありません。平時から備えておきましょう。

この日、他に発生した有感地震(主に記事公開後)

【国後島付近】
2020/08/12 19:03頃, 震度2, M3.8, 深さ130km, 北緯:43.6, 東経:145.2

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