トップ 2分で読む 【本州】富山でM4.6、愛知でM3.1の地震発生(2020/09/02)

【本州】富山でM4.6、愛知でM3.1の地震発生(2020/09/02)

2020/09/02は富山でM4.6、愛知でM3.1の地震が発生しました。やや珍しいのは富山県西部で発生した最大震度3、地震の規模を示すマグニチュードがM4.6のもので、震源としては庄川断層帯の北部あたりと考えられます。

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2020/09/02:富山でM4.6、愛知でM3.1の地震発生

2020/09/02は富山でM4.6、愛知でM3.1の地震が発生しました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)

発生日時震源震度規模深さ北緯, 東経
2020/09/02 06:43頃愛知県西部1M3.1約40km35.1, 137.3
2020/09/02 02:50頃富山県西部3M4.6約10km36.5, 136.8

やや珍しいのは富山県西部で発生した最大震度3、地震の規模を示すマグニチュードがM4.6のもの。
震源としては庄川断層帯の北部あたりと考えられます。

富山県は比較的地震が少なく、2000年以降で見ても最大震度4以上の地震は2回しか起きていません。
また最大震度3以上で見ても、次のように6件程度です。

発生日時震源震度規模深さ北緯, 東経
2018/12/20 15:58頃富山県東部M4.3 6km36°29.9′N, 137°29.6′E
2018/01/05 11:02頃富山県西部M4.014km36°52.2′N, 136°58.8′E
2015/02/01 00:42頃 富山湾 M4.415km37°15.7′N, 137°08.6′E
2011/10/06 19:37頃富山県東部M4.7 1km36°34.0′N, 137°39.1′E
2011/10/05 19:06頃富山県東部M5.2 0km36°32.9′N, 137°38.8′E
2011/10/05 18:59頃富山県東部M5.4 1km36°31.9′N, 137°39.0′E

富山県内の歴史的な資料に残されている被害を出した地震としては、

 

1586年の天正地震(M7.8)
1858年の飛越地震(M7.0~7.1)

 

となります。1858年の飛越地震では跡津川断層帯に沿って存在した集落で大きな被害が出たとされています。

 

前述の通り、富山県を含む北陸地方は、比較的に大地震の発生リスクが低いとされています。例えば、長野や新潟で大地震が発生したとしても、北アルプス地下のマグマ状の岩石帯が地震波を吸収するため、揺れが小さくなると考えられています。

 

しかし今後は「北陸は大地震発生リスクが低い」という認識を多少改める必要があるかもしれません。実際に、2016年の熊本地震をはじめとしてこれまで「安全地帯」と考えられていた場所で大地震が起き、断層帯に関しても大地震に繋がる可能性がゼロ%のものが動くケースが増えています。

 

併せて、当該地域の自治体だけでなくご家庭や個人レベルでも、日頃から巨大地震災害に対する「備災」の意識を持ち、防災用品や備蓄を進めておくことが重要です。
実際に起きてしまった後では、そうした備えはかなり困難となります。

この日、他に発生した有感地震(主に記事公開後)

【根室半島南東沖】
2020/09/02 19:35頃, 震度3, M4.8, 深さ50km, 北緯:43.1, 東経:145.8

【浦河沖】
2020/09/02 18:07頃, 震度1, M3.6, 深さ70km, 北緯:42.0, 東経:142.5

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