トップ 2分で読む 【東北】青森県沖でM2.8、福島県沖でM3.9の地震発生(2020/11/10)

【東北】青森県沖でM2.8、福島県沖でM3.9の地震発生(2020/11/10)

2020/11/10は青森県東方沖でM2.8、福島県沖でM3.9の有感地震がありました。特に青森県東方沖では11/6〜11/7にかけて、さらに日本海溝寄りで中規模な地震の連続発生があったばかりです。

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2020/11/10:青森県沖でM2.8、福島県沖でM3.9の地震発生

2020/11/10は青森県東方沖でM2.8、福島県沖でM3.9の有感地震がありました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)

発生日時震源震度規模深さ北緯, 東経
2020/11/10 16:35頃福島県沖1M3.9約20km37.1, 141.3
2020/11/10 04:04頃青森県東方沖1M2.8約110km41.3, 141.7

特に青森県東方沖では11/6〜11/7にかけて、さらに日本海溝寄りで中規模な地震の連続発生があったばかりです。
ここで青森県東方沖を震源とする近年の震度4以上の地震を見てみます。

【青森県東方沖を震源とする近年の震度4以上の地震】
発生日時最大震度マグニチュード深さ北緯, 東経
2019/12/19 15:21頃5弱5.5約50km40.5, 142.2
2018/07/02 02:27頃44.8約50km41.5, 142.1
2018/01/24 19:51頃46.2約30km41.0, 142.5
2015/06/23 00:35頃44.4約70km41.5, 142.1
2015/06/08 15:01頃45.5約70km41.5, 142.0
2014/10/11 11:35頃46.1約10km41.0, 143.2
2014/08/10 12:43頃5弱6.1約50km41.1, 142.3
2013/11/15 11:00頃45.2約70km41.5, 142.0
2012/05/24 00:02頃5強6.0約50km41.3, 142.1
2010/09/13 14:48頃45.7約60km41.5, 142.1
2010/01/24 16:19頃44.5約10km41.2, 141.7

定期的に発生していることが判ります。M6以上のものも複数あり、2019年には規模はM5.5・最大震度が5弱というやや大きめのものも発生しています。

政府・地震調査研究推進本部が公開している資料によれば、青森県を含む太平洋側での今後30年内の地震発生確率で注目すべきポイントがあります。

『日本海溝沿いの地震活動の長期評価 概要資料』
https://www.jishin.go.jp/main/chousa/19feb_japan_trench/japan_trench_gaiyou2.pdf

超巨大地震:M9.0程度 = ほぼ0%(東北地方太平洋沖型)
プレート間巨大地震:M7.9程度 = 5〜30%
ひとまわり小さいプレート間地震:M7.0〜7.5程度 = 90%程度以上
沈み込んだプレート内の地震:M7.0〜7.5程度 = 60〜70%

 

総合的に見た場合、M7.0〜7.5程度の「ひとまわり小さいプレート間地震」の発生確率が90%以上となっています。東北〜関東の日本海溝沿いでは今後30年内にM7〜8クラスの地震が発生する可能性が高いので、備えはしておきましょう。

 

東日本大震災以降、東北〜関東の日本海溝沿いでは依然として活発な地殻活動が継続中です。しかしデータを見ると、「地震の空白域」とみられる領域がいくつか存在します。東北〜関東であれば仙台や鹿島の陸に近い沖合、房総半島の南東沖など。

 

日本には世界に16枚しかないプレートのうち4枚が存在し、その境界において活発な地殻活動が継続している場所に国土が位置しています。そして国内各地で楽しめる温泉や農作物を育む豊かな土壌が形成されたのは、こうした活発な地殻活動に由来する要素でもあります。

 

日本に住む以上、地震や噴火とは否応なしに付き合わざるを得ない現実を、どう受け止め乗り越えていくのか。大人世代だけでなく、子・孫の世代も含めて大局的に考えて対策を講じていく段階に入っていると言えるでしょう。

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