トップ 2分で読む 伊豆大島近海・徳島県南部で小規模な地震発生(2020/12/15)

伊豆大島近海・徳島県南部で小規模な地震発生(2020/12/15)

2020/12/15は伊豆大島近海・徳島県南部で小規模な地震が発生しました。今回の伊豆大島近海を含む伊豆半島周辺〜相模湾では昨日も活発な有感地震が発生。また今回の注目は徳島県南部を震源とするM3.1。最大震度は1と小規模ですが、この震源での地震は2020/03以来の約9ヶ月ぶりとなります。

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2020/12/15:伊豆大島近海・徳島県南部で小規模な地震発生

2020/12/15は伊豆大島近海・徳島県南部で小規模な地震が発生しました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)

発生日時震源震度規模深さ北緯, 東経
2020/12/15 20:25頃伊豆大島近海1M2.9約10km34.6, 139.3
2020/12/15 04:44頃徳島県南部1M3.1約10km33.7, 134.3

今回の伊豆大島近海を含む、伊豆半島周辺〜相模湾では昨日も活発な有感地震が発生しています。今後の状況推移と気象庁などから発表される情報には注意しておきたいところです。

 

また今回の注目は徳島県南部を震源とするM3.1。最大震度は1と小規模ですが、この震源での地震は2020/03以来の約9ヶ月ぶりとなります。
徳島県南部での大きめの地震としては、2015年に発生した

【徳島県南部】
2015/02/06 10:25頃, 震度5強, M5.0, 深さ10km, 北緯:33.7, 東経:134.4

というものがあります。このあたりは南海トラフ巨大地震の想定震源域内に位置し、特に四国沖ではだいぶ以前から「スロースリップ」と呼ばれる現象が観測されています。

スロースリップ自体は長期間にわたって極めてゆっくりと動くため観測が難しいのですが、東日本大震災が発生する直前にも発生自体は確認されていたため、今後の津波を伴う地震のメカニズム解明や防災対策への活用が期待されています。

 

また2020年初頭、南海トラフの海底でプレート境界がゆっくり動く「スロースリップ」が実際に初観測されました。
2020年1月、東京大学と海上保安庁の研究グループによる観測

 

南海トラフ巨大地震に関しては、確度の高い予測は困難との判断が下されていることはご存知の通りで、近年、警戒警報の発令は凍結され、代わりに震源域で異常な現象を観測した場合に「臨時」の情報が発表されることになっています。

 

難しいのは、この臨時情報が出た際に、私たち個人レベルではどう対応すべきかという点。実際に起きてしまった場合の想定被害は過去類を見ない甚大なものになる試算がなされていますが、逆に臨時情報が出たとしても何も起きないことも考えられます。

 

2000年代に入り、環太平洋火山帯全体で活動が活発化している状況とも考えられます。
この規模での地殻活動となると、日本でもいつどこで大きな地震や噴火がほとんど前兆無しで発生するか判りませんが、それはこれまでも繰り返されてきたことです。

 

基本的に環太平洋火山帯では日々大きな地震が起きるものです。地球上で発生する地震の約90%はここで起きています。出来るかぎり(可能な範囲で構いません)の備えをした上であれば、必要以上に怖がったり不安に感じることはありません。平時から備えておきましょう。

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