トップ 2分で読む 国後島でM3.7、岩手北部、和歌山北部で小規模な地震発生(2021/6/21〜6/22)

国後島でM3.7、岩手北部、和歌山北部で小規模な地震発生(2021/6/21〜6/22)

2021/6/21〜6/22にかけて国後島でM3.7、岩手北部、和歌山北部で小規模な地震が発生しました。注目は国後島付近で発生したM3.7・震度2の「稍(やや)深発地震」。北海道の太平洋側の沖合では北海道東部地域以外の海域で発生したものも含めると、これまでにも被害を及ぼす地震が多数発生しています。

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2021/6/21〜6/22:国後島でM3.7、岩手北部、和歌山北部で小規模な地震発生

2021/6/21〜6/22にかけて国後島でM3.7、岩手北部、和歌山北部で小規模な地震が発生しました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(記事公開時点までの最新順)

発生日時震源震度規模深さ北緯, 東経
2021/06/22 19:03頃和歌山県北部2M2.9約10km34.3, 135.4
2021/06/22 17:10頃国後島付近2M3.7約120km43.5, 145.4
2021/06/21 04:03頃岩手県内陸北部1M2.4約10km40.2, 141.2

注目は国後島付近で発生したM3.7・震度2の「稍(やや)深発地震」
北海道の太平洋側の沖合では北海道東部地域以外の海域で発生したものも含めると、これまでにも被害を及ぼす地震が多数発生しています。

発生年震源域規模
1952年十勝沖地震M8.2
1968年十勝沖地震M7.9
1973年根室半島沖地震M7.4
1993年釧路沖地震M7.5
1994年北海道東方沖地震M8.2
2003年十勝沖の地震M8.0
2004年釧路沖の地震M7.1

これらの中で、1993年の釧路沖地震と1994年の北海道東方沖地震は太平洋プレートそのものが破壊されるプレート内の地震となっています。

北海道の太平洋側の沖合には、沿岸に沿って青森県沖〜アラスカ方面にかけて「千島海溝」が走っています。東日本大震災を引き起こした東北地方太平洋沖地震の発生を受けて、この千島海溝沿いで発生する地震に関して最大クラスの地震についても検討がおこなわれました。

 

結果、政府の地震調査研究推進本部が2017年に公表した『千島海溝沿いの地震活動の長期評価(第三版)』によれば、今後30年以内にM8.8程度以上の地震が発生する確率が7~40%という結論に至っています。

 

北海道で過去に発生した巨大地震に関する記録は、歴史上の古文書などの文献や資料があまり残っていませんが、地中に存在している津波による堆積物や火山の噴火による堆積物の保存状態が良いため地層の年代を調査しやすいとされています。結果、過去約6500年間で発生した超巨大地震はおよそ18回、もっとも新しい活動時期は17世紀前半。発生間隔は約340〜380年周期となっていますが前回の発生からはすでに400年以上が経過、いつ起きてもおかしくないとされています。

 

大きな地震が発生しても、特に被災地から離れた地域では報道などが薄れると「喉元過ぎれば熱さを忘れる」と言った状況になりがちです。しかしいざという時が来た場合、日頃からの情報収集と備えが生死を分けることになります。「まだいいや」で済まさず、明日起きても対応できるように、備えだけはしておきましょう

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