トップ 2分で読む 奄美沖でM4.6、国後島・福島沖・長野南部でも小規模な地震(2021/07/05)

奄美沖でM4.6、国後島・福島沖・長野南部でも小規模な地震(2021/07/05)

2021/07/05は奄美沖でM4.6、国後島・福島沖・長野南部でも小規模な地震が発生しました。注目は、前日に引き続いてM4.6が発生した奄美大島北西沖です。この周辺では年に数回程度の有感地震が発生していますが、最大震度4を超えるような大きな揺れを伴う地震は過去10年程度の間には発生していません。

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2021/07/05:奄美沖でM4.6、国後島・福島沖・長野南部でも小規模な地震

2021/07/05は奄美沖でM4.6、国後島・福島沖・長野南部でも小規模な地震が発生しました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(記事公開時点までの最新順)

発生日時震源震度規模深さ北緯, 東経
2021/07/05 08:04頃奄美大島北西沖2M4.6ごく浅い28.2, 128.1
2021/07/05 07:49頃国後島付近1M3.0約60km43.3, 145.5
2021/07/05 06:04頃長野県南部2M2.5約10km36.0, 137.6
2021/07/05 02:41頃福島県沖1M3.4約50km37.5, 141.4

注目は、前日に引き続いてM4.6が発生した奄美大島北西沖です。この周辺では年に数回程度の有感地震が発生していますが、最大震度4を超えるような大きな揺れを伴う地震は過去10年程度の間には発生していません。

 

こで奄美大島北西沖を震源とするこれまでの震度3以上の地震を見てみます。

【奄美大島北西沖を震源とする近年の地震】
発生日時震源最大震度マグニチュード深さ北緯, 東経
2020/06/14 00:51頃奄美大島北西沖46.3約160km28.8, 128.3
2019/07/13 09:58頃奄美大島北西沖35.9約250km29.3, 128.1
2014/08/15 02:09頃奄美大島北西沖35.4ごく浅い28.1, 128.1
2014/08/03 13:06頃奄美大島北西沖35.7約10km28.1, 128.1
2010/06/13 00:45頃奄美大島北西沖35.1約10km28.8, 128.5

地震の規模としてはM6.3が最大、揺れとしては震度4が最大となっています。また奄美大島の行政区域は鹿児島県に属していますが、近海で発生する地震の震源は沖縄にも近いと言えます。沖縄は地震が少ないイメージがあり、歴史的な資料によって知られている被害を伴う地震は少ないのが現状ですが、M4〜5クラスの地震は発生しています。

 

近年においては、沖縄本島近海で2010年にM6.9・最大震度5弱、2016年にもM5.6で最大震度5弱の大きめの地震が発生。

 

特に、2010年(2010/02/27)の沖縄本島近海地震に関しては、沖縄本島南東沖の琉球海溝付近のユーラシアプレート内で発生しています。震源の深さは37kmで、発震機構は北西-南東方向に張力軸を持つ横ずれ断層型とされています。

沖縄本島での震度5以上の地震は1909年(明治42年)の地震以来、実に101年ぶりのものとなり、世界遺産に登録されている、うるま市の「勝連城跡」の石垣が一部崩落する事態となりました。

 

津波に関しては沖縄県南城市で確認された10cm程度で、当初は沖縄本島・奄美諸島・トカラ列島の沿岸住民に避難勧告が発令されましたが、特に被害は報告されませんでした。
M7クラスに迫る大規模地震にも関わらず津波がこの程度で済んだのは、横ずれ断層型の地震だったからと推察されます。

 

過去100年内で沖縄周辺で発生した大規模な地震を見た場合は発生回数が意外と多く、頻度としては数年〜30年くらいの間隔となっています。沖縄でも今後、大きな地震が発生する可能性は十分にありますので、ぜひ何もない平時にこそ災害への備えをしておきましょう。

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