トップ 2分で読む 三重県でM4.7、福島沖でM4.6、茨城・岐阜・奄美近海でも小規模な地震(2021/07/27)

三重県でM4.7、福島沖でM4.6、茨城・岐阜・奄美近海でも小規模な地震(2021/07/27)

2021/07/27は三重県でM4.7、福島沖でM4.6、茨城・岐阜・奄美近海でも小規模な地震が発生。注目は三重県南部での深発地震です。三重県に被害を及ぼす地震は3種類程度に大別されますが、特に太平洋側沖合の南海トラフ沿いでは概ね100〜200年間隔でM8クラスの巨大地震が繰り返し発生しています。

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2021/07/27:三重県でM4.7、福島沖でM4.6、茨城・岐阜・奄美近海でも小規模な地震

2021/07/27は三重県でM4.7の深発地震、福島沖でM4.6、茨城・岐阜・奄美近海でも小規模な地震が発生。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(記事公開時点までの最新順)

発生日時震源震度規模深さ北緯, 東経
2021/07/27 17:31頃岐阜県飛騨地方1M3.3約10km36.1, 137.3
2021/07/27 14:38頃三重県南部1M4.7約350km34.5, 136.7
2021/07/27 13:39頃茨城県沖1M4.0約10km36.6, 141.2
2021/07/27 10:03頃奄美大島近海1M3.4約60km28.5, 129.4
2021/07/27 05:19頃福島県沖4M4.6約80km37.3, 141.4

注目は三重県南部での深発地震です。
三重県に被害を及ぼす地震は、主に

① 太平洋側沖合で発生する地震
② 陸域の浅いところで発生する地震
③ 沈み込んだフィリピン海プレート内で発生する地震

に大別されます。

 

特に太平洋側沖合の南海トラフ沿いでは、おおむね100〜200年間隔でM8クラスの巨大地震が繰り返し発生。これらの地震が三重県〜三重県にかけての沿岸部を含む太平洋側沖合で発生した場合、震源域が三重県の陸域の一部にまで達するため強い揺れに見舞われることが多くあります。

1944/12/07に発生した「東南海地震」では、M7.9を観測し三重県のほぼ全域が震度5〜6相当の揺れに見舞われました。紀伊半島東部の熊野灘、三重県尾鷲市沖約20kmから浜名湖沖まで破壊が進行した巨大地震です。

 

陸域の浅い場所で発生した被害地震としては、1854年の「伊賀上野地震」が挙げられます。伊賀上野付近で死者600人以上、周辺地域を含めると1300人以上のの死者を出す大きな被害となりました。
沈み込んだフィリピン海プレート内で発生した地震としては、1899年の「紀伊大和地震」が記録に残っています。奈良県と三重県の県境付近の深さ40〜50kmのフィリピン海プレート内で発生した地震で、主に三重県などの近畿地方南部に被害が発生し、特に三重県南部では尾鷲市などに顕著な被害を及ぼしました。

 

このように長周期で発生する大地震の場合、発生前までの期間に緊張感を維持したり常に備えておくことはかなり困難となりますが、それでもいざ有事となった場合は備えがあるほどその後の対応や生活の復旧は早まります。「まだいいだろう」とは考えず、明日発生しても対応できるようにしておきましょう。

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