トップ 2分で読む 青森沖でM5.1・震度4、日向灘で2回、岩手沖・石川で小規模な地震(2021/07/26)

青森沖でM5.1・震度4、日向灘で2回、岩手沖・石川で小規模な地震(2021/07/26)

2021/07/26は青森沖でM5.1・震度4、日向灘で2回、岩手沖・石川で小規模な地震が発生、注目は青森県東方沖です。政府・地震調査研究推進本部が公開している資料によれば青森県を含む太平洋側での今後30年内の地震発生確率はM7.0〜7.5程度の発生確率が90%以上となっています。

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2021/07/26:青森沖でM5.1・震度4、日向灘で2回、岩手沖・石川で小規模な地震

2021/07/26は青森沖でM5.1・最大震度4、日向灘で2回、岩手沖・石川で小規模な地震が発生しました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(記事公開時点までの最新順)

発生日時震源震度規模深さ北緯, 東経
2021/07/26 21:20頃石川県能登地方1M2.6約10km37.5, 137.2
2021/07/26 13:41頃岩手県沖1M3.1約20km39.8, 142.1
2021/07/26 13:22頃日向灘1M2.9約40km32.1, 132.2
2021/07/26 11:16頃青森県東方沖4M5.1約70km41.4, 142.1
2021/07/26 06:13頃日向灘2M3.5約40km32.1, 132.2

注目は青森県東方沖の深さ70kmを震源とするM5.1・最大震度4の地震です。
ここで青森県東方沖を震源とする近年の震度4以上の地震を見てみます。

【青森県東方沖を震源とする近年の震度4以上】
発生日時震源最大震度マグニチュード深さ北緯, 東経
2021/07/26 11:16頃青森県東方沖45.1約70km41.4, 142.1
2020/12/21 02:23頃青森県東方沖5弱6.5約40km40.8, 142.7
2019/12/19 15:21頃青森県東方沖5弱5.5約50km40.5, 142.2
2018/07/02 02:27頃青森県東方沖44.8約50km41.5, 142.1
2018/01/24 19:51頃青森県東方沖46.2約30km41.0, 142.5
2015/06/23 00:35頃青森県東方沖44.4約70km41.5, 142.1
2015/06/08 15:01頃青森県東方沖45.5約70km41.5, 142.0
2014/10/11 11:35頃青森県東方沖46.1約10km41.0, 143.2
2014/08/10 12:43頃青森県東方沖5弱6.1約50km41.1, 142.3
2013/11/15 11:00頃青森県東方沖45.2約70km41.5, 142.0
2012/05/24 00:02頃青森県東方沖5強6.0約50km41.3, 142.1
2010/09/13 14:48頃青森県東方沖45.7約60km41.5, 142.1
2010/01/24 16:19頃青森県東方沖44.5約10km41.2, 141.7

過去11年で13回発生しており、震度的に最大のものは5強、規模的に最大のものはM6.5が発生していることが判ります。
政府・地震調査研究推進本部が公開している資料によれば、青森県を含む太平洋側での今後30年内の地震発生確率で注目すべきポイントがあります。

『日本海溝沿いの地震活動の長期評価 概要資料』
https://www.jishin.go.jp/main/chousa/19feb_japan_trench/japan_trench_gaiyou2.pdf

超巨大地震:M9.0程度ほぼ0%(東北地方太平洋沖型)
プレート間巨大地震:M7.9程度5〜30%
ひとまわり小さいプレート間地震M7.0〜7.5程度 = 90%程度以上
沈み込んだプレート内の地震M7.0〜7.5程度 = 60〜70%

総合的に見た場合、M7.0〜7.5程度の「ひとまわり小さいプレート間地震」の発生確率が90%以上となっています。東北〜関東の日本海溝沿いでは今後30年内にM7〜8クラスの地震が発生する可能性が高く、実際に2021/05/01に宮城沖でM6.8、2021/02/13に福島県沖でM7.3、2021/03/20には宮城県沖でM6.9の大きな地震が発生しました。備えはしておきましょう。

東日本大震災以降、東北〜関東の日本海溝沿いでは依然として活発な地殻活動が継続中です。しかしデータを見ると、「地震の空白域」とみられる領域がいくつか存在します。東北〜関東であれば仙台や鹿島の陸に近い沖合、房総半島の南東沖など。

 

日本には世界に16枚しかないプレートのうち4枚が存在し、その境界において活発な地殻活動が継続している場所に国土が位置しています。そして国内各地で楽しめる温泉や農作物を育む豊かな土壌が形成されたのは、こうした活発な地殻活動に由来する要素でもあります。

 

日本に住む以上、地震や噴火とは否応なしに付き合わざるを得ない現実を、どう受け止め乗り越えていくのか。大人世代だけでなく、子・孫の世代も含めて大局的に考えて対策を講じていく段階に入っていると言えるでしょう。

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