麺類を茹でた残り湯、どうしてますか?
キャンプ・登山などの野外メシで作って食べるパスタやラーメンはシンプルなものでも格別です。夏なら火照ったカラダに嬉しい冷や麦・素麺、寒い冬ならアツアツの鍋焼きうどんなんかもいいですよね。しかし、気になるのは「茹でた後の残り湯」です。
腹具合に余裕があれば、スープに仕上げて残さずいただいたり、乾麺タイプのパスタであれば使う水の量を調整して茹で上がりと同時に茹で汁が残らないようにすることも可能ですが、麺類を茹でるとどうしても残り湯が出てしまう場合があります。これには麺から溶け出た炭水化物や塩分が含まれるため、そこらの地面に簡単に捨てるのはよろしくありません。
それでも、どうしても残り湯が出てしまうことがあります。モラルあるキャンパーや登山愛好家なら「自然環境へ持ち込んだモノは、極力すべて持ち帰る」を実践されていることでしょう。そんな皆さんにオススメしたいのが「高吸水性樹脂(高分子吸収材)」。数10g持っていくだけで、十分な活躍をしてくれます。
解決策のオススメは「高吸水性樹脂」!
そんな「麺茹で時の余分な残り湯」問題をスマートに解決してくれるのが、この「高吸水性樹脂」。高分子吸収材とか吸水性ポリマーとも呼ばれますが、赤ちゃん用のオムツや女性用品などにも使われている、大量の水分を吸収して内部に閉じ込めてくれる素材です。
これは真水であれば、たった1gで300mlもの水分を吸収してくれます。(過去の記事「被災時のトイレ問題の解決方法(後編)」でも詳しくご紹介しています)
真水では1gで大量の水を吸ってくれますが、麺類を茹でた茹で汁には不純物や塩分があるのでより多めの高吸水性樹脂が必要です。(特に塩分が吸水性を下げる要因になります)
しかし、多少量を増やせば十分に機能してくれるので、編集部スタッフはキャンプ用に高吸水性樹脂を30ml仕様のナルゲンボトルに入れて常備しています。だいたい1回に使う量は残り湯300ml想定で10g。30mlのナルゲンボトルで約3回分です。
まとめ
普段はあまり馴染みのないと感じる高吸水性樹脂ですが、乳幼児用品や介護用品、衛生用品など意外と身の回りにあるものです。とにかく余剰水分を直接的な水分の形以外で処分したいときに威力を発揮するので、今回のような麺類を茹でた際の残り湯の処分以外でも、トイレが無い条件下でのキャンプ・登山の際にも尿処理用としても活用できますし、簡易トイレという点では長距離ドライブの際に用意しておくとイザという状況に対処できます(特に小さなお子さん連れのファミキャンなどにも威力を発揮します)。
「簡易トイレ」という形で小分け包装で販売されている商品も便利ですが、高吸水性樹脂をキロ単位で用意しておけばコストパフォーマンス的にはかなりメリットが大きいです。ニオイが気になる水分を処理する場合は、併せて「驚異の防臭袋」あたりを使用するとニオイ対策も万全。どちらもかさ張るものでは無いので、キャンプや登山・また長距離ドライブのお供に連れて行くと諸々安心です。