トップ 2分で読む 台湾付近M5.2、釧路沖M4.3、石川M4.0など各地で地震相次ぐ(2021/9/6〜9/7)

台湾付近M5.2、釧路沖M4.3、石川M4.0など各地で地震相次ぐ(2021/9/6〜9/7)

2021/9/6〜9/7にかけて台湾付近でM5.2、釧路沖でM4.3、石川能登でM4.0など各地で地震が相次ぎました。東京湾も気になりますがM2.9・震度1と小規模で3ヶ月ぶり、平常運転です。今回揺れと規模での注目は石川能登地方の最大震度3・M4.0です。

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2021/9/6〜9/7:台湾付近M5.2、釧路沖M4.3、石川M4.0など各地で地震相次ぐ

2021/9/6〜9/7にかけて台湾付近でM5.2、釧路沖でM4.3、石川能登でM4.0など各地で地震が相次ぎました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(記事公開時点までの最新順)

発生日時震源震度規模深さ北緯, 東経
2021/09/07 22:25頃千葉県東方沖1M3.9約30km35.5, 141.2
2021/09/07 14:07頃石川県能登地方3M4.0約10km37.5, 137.2
2021/09/07 10:03頃岩手県沖1M3.3約50km40.4, 142.1
2021/09/07 05:59頃大隅半島東方沖2M4.3約30km31.2, 131.5
2021/09/06 23:59頃紀伊水道3M3.0約10km34.1, 135.1
2021/09/06 23:50頃釧路沖2M4.3約60km42.7, 145.1
2021/09/06 23:00頃台湾付近1M5.2約10km23.7, 122.1
2021/09/06 17:22頃長野県中部1M2.8約10km36.2, 138.0
2021/09/06 16:00頃東京湾1M2.9約30km35.6, 139.9
2021/09/06 10:35頃福島県会津2M2.6約10km37.1, 139.4

東京湾も気になりますがM2.9・震度1と小規模で3ヶ月ぶり、平常運転です。今回揺れと規模での注目は石川能登。能登半島沖には「猿山岬北方沖断層」と「珠洲岬沖断層帯」が走っており、2021年6月あたりから増えている能登半島付近での地震の震源は「珠洲岬沖断層帯」と考えられます。

 

また石川県〜富山県にかけては邑知潟(おうちがた)断層帯を含めた複数の断層がありますが、体に感じる大きさの地震は多くありません。歴史的資料で知られている主な被害地震は、金沢市〜加賀市付近にかけての地域や能登半島、それら地域の日本海沖合で発生しています。

これまでに起きた大きな地震としては注目すべきは、

1799年の「金沢地震」がM6.0、最大震度6
2007年の「平成19年能登半島地震」がM6.9、最大震度6強

あたりとなります。特に「平成19年能登半島地震」に関しては、その後の最大余震は13年後の2020/03/13に輪島市で震度5強・M5.5のものが発生しています。

 

また、富山県は2017年に邑知潟断層帯・森本・富樫断層帯・砺波平野断層帯の3つを震源とする最大規模の地震が発生した場合の想定被害を発表。石川県中部に存在する邑知潟断層帯でM7.6クラスの地震が起きた場合、富山では高岡市・氷見市を中心に最大で3557人の死者が出る想定となっています。

 

能登半島の日本海に面した震源で付近には北陸電力の志賀原発があります(1号機は停止中、2号機は安全審査会合を開き、周辺断層に関する議論中)。志賀原発に関しては、原子力規制委員会の有識者調査団が2016年に敷地内断層を調査し、1号機の原子炉直下を通る断層について「(過去に)活動したと解釈する」という結果が出ています。

 

また2号機に関しても複数の断層に関する活動性の有無が議論されており、北陸電力は原発近傍(半径5キロ以内)の断層のうち、4本は活動性を否定できないと説明しています。

 

日本国内における原子力発電所のうち複数が中央構造線の直上に建設されているなどの状況はあり、東日本大震災における原発事故などを鑑みると脱原発という流れは今後選択すべき大きな要素の1つではあります。

 

日本で脱原発が実現した場合、私たち一般庶民もおそらく大幅な電気料金アップを受け入れざるを得ない状況になる可能性が見込まれますが、現実問題としてそれはまだかなり先のことになるかもしれません。

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