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【全国】全国的に活発な地震活動(2019/11/19〜11/21)

2019/11/19〜11/21にかけて、北海道〜沖縄まで全国的に比較的活発に有感地震が起きています。 特に集中したのは北九州の中央構造線周辺。南は沖縄でM3.9、西表島付近でもM3.8が発生。 南海トラフ巨大地震の想定震源域である和歌山でM2.3。 柏崎千葉構造線の北端側の新潟でもM3クラスが2度発生し、北は青森沖でM3.6、択捉島付近でM4.6が起きています。 千島海溝をロシア方面へ辿った先のサハリン近海では、11/20にM6.2という規模の大きな地震が起きていますが、490kmという深さであるためか最大震度は1。 ロシアと言えば、2019/11/11にユーラシア大陸最高峰である「クリュチェフスカヤ火山」で噴火が起きたばかりです。 反面、通常活発な岩手・宮城・茨城・千葉沖あたりは珍しく?静穏な状況となっています。 今回、今後30年内に発生が予測されている大規模地震の想定震源域もマッピングしてあります。 ① 千島海溝沿いの北海道沖巨大地震(M8.8以上・発生予測確率:7〜40%) ② 青森〜房総沖の日本海溝沿いの巨大地震(M7.9〜M8・発生予測確率:80〜90%) ③ 都心南部の直下で起きる首都直下地震(M7以上・発生予測確率:70%) ④ 南海トラフ巨大地震(M8〜9・発生予測確率:70〜80%) 特に②〜④の発生予測確率は高く、今後50年内まで期間を広げると発生確率はほぼ90%と言われます。 ここで意識したいのは確率はあくまで確率であるということで、30年以内・50年以内に100%発生するという意味ではありませんが、逆に言えば明日起きるかもしれませんし1年後に起きてしまうかも知れません。 2011年の東日本大震災というM9クラスの地震すら予知できなかったことから様々な議論が起こり、内閣府のワーキンググループは2017年に「東海地震も含めて地震予知は困難」という報告書をまとめるに至り、地震予知研究は現在、大きな節目を迎えています。今はちょうど11月の満月〜新月の期間に入っており、ここでは潮汐力の影響で地震が起きやすいとされています。 加えて、11/20にはフィリピンの東で台風27号「フォンウォン」が発生、11月に台風が5個以上発生するのは1991年以来とのこと。 米軍合同台風警報センター(JTWC)の進路予測では日本方面へやってきそうな進路が伺えます。 画像出典:JTWC 台風と地震の関係も研究が進んでおり、強い低気圧の地面・海水の吸い上げ効果によって地震が誘発される可能性があります。 記録として、2019/10/12には台風19号上陸中、千葉県南東沖で最大震度4・M5.7の地震が発生しています。 季節は冬本番へ向かいますが、阪神淡路大震災が起きたのは真冬の1月です。 仮に真冬に大規模な地震が発生し、停電と都市ガス供給が止まったらどうなるでしょうか。 もしそうなった場合でも暖が取れるような備えが無いと、命に関わる状況となってしまいます。 2019年の台風では、被災地では雨漏りを軽減するためにブルーシートが活用されましたが、ブルーシートは使い方に寄っては風よけにもなりますし、キャンプなどを嗜む方であれば「簡易テント」のように使う方法もあります。 阪神淡路大震災ではドラム缶で焚き火をして暖を取る方々がいましたが、アウトドア用の「焚火台」を用意しておけば、比較的安全に焚き火で暖を取ることも可能です。 寒い時期の大規模地震は起きてほしくはありませんが、人間の願いとは関係なく起こるのが自然災害です。 「起きたときに対応できる備えがあるか」ということを頭の片隅に置いておいてください。【関連リンク】 ・台風19号上陸中、千葉県南東沖で最大震度4・M5.7の地震(2019/10/12) ・枯れ木や薪が燃料の「ウッドストーブ(焚き火台)」を備えよう! ・【ロシア】ユーラシア大陸最高峰:クリュチェフスカヤ火山で噴火開始(2019/11/11)

【近畿】大阪府でM3クラスの有感地震・2連続(2019/11/12〜11/13)

2019/11/12〜11/13にかけて大阪府でM3クラスの有感地震が2回発生しました。 最大震度はそれぞれ1および2で小規模なものですが、そのうちの1つの震源は2018/06/18に発生した「大阪府北部地震」の震源にほど近い場所となっています。 大阪府北部の地震の震源は内陸側ですので南海トラフとの直接つながっているわけではありませんが、フィリピン海プレートの潜り込む先であり、中央構造線の北側・有馬-高槻断層帯の近くではあります。 位置的に「有馬 – 高槻断層帯」あたりが震源でしょうか。 「有馬 – 高槻断層帯」では、文禄5年7月13日(1596年9月5日)に「慶長伏見地震」が発生し、地震の規模はM7.25〜7.75と推定されています。 ここしばらく、南海トラフ巨大地震の想定震源域の中央構造線沿いでは複数の有感地震が頻発しているように見えます。 しかし、体感しないレベルの小規模な地震を含めればこのような地震は日々、日本全国で起きているので特段の心配は不要でしょう。南海トラフ巨大地震の発生時期に関しては、現時点では科学的に確度の高い予測は不可能というのが実情ですが、確率論的には今後30年以内の発生確率は70%、さらに50年以内まで範囲を広げると90%という高い数値となっています。 ネット上の情報に関して特に極端なもの(「X月X日に起きる」という予言的な話し等)については、必ずその情報源が公式なものか、科学的な根拠にもとづいたものかどうかを確認してください。オカルトネタ的なものに関しては「そういう話もある」という程度の受け取り方で構いません。 その上で、こうした小規模な地震は「備えのキッカケ」として活用しましょう。 大阪だけでなく、他の地域の方も今のうちに改めて防災用品や備蓄品の用意と、ご家族との緊急連絡手段や連絡先・集合場所などを確認しておいてください。 重要なことは「いつ起きるか・どこで起きるか」ではなく「起きたときに備えがあるか」です。防災よりも「備災」を念頭においた行動を。

【愛媛/和歌山】南海トラフ巨大地震の想定震源域周辺で複数の地震(2019/11/08)

2019年11月に入り、全国的に地震が多く発生している状況が続いていますが、2019/11/08に南海トラフ巨大地震の想定震源域周辺で複数の有感地震がありました。 【2019/11/08に南海トラフ巨大地震の想定震源域周辺で発生した有感地震】  2019/11/08 06:25頃, 紀伊水道, 震度2, M2.6, ごく浅い  2019/11/08 20:31頃, 瀬戸内海中部, 震度1, M3.1, 深さ10km  2019/11/08 21:23頃, 瀬戸内海中部, 震度2, M3.1, 深さ10km このうち紀伊水道は比較的地震が多く発生しているエリアですが、最近このあたりで発生した規模の大きめの地震を見ると、2019年3月と2018年11月にそれぞれ最大震度4・M5以上が発生しています。 2019/03/13 13:48頃, 紀伊水道, M5.2, 最大震度4 2018/11/02 16:54頃, 紀伊水道, M5.4, 最大震度4 やや珍しいのは瀬戸内海中部。 このあたりで発生する地震は比較的少なめで、過去10年程度の期間で見てもM4を超える有感地震はほぼありません。 また、前回有感地震が起きたのは1年以上前の2018/09/07に最大震度1・M3.1と小規模なものです。 今回も規模としては小さなものですが、南海トラフ巨大地震の想定震源域で起きているので気になるかたもいらっしゃるでしょう。ちょうど瀬戸内海中部で地震が発生した当日に、気象庁から 「南海トラフ地震関連解説情報について...

【近畿】和歌山県北部と大阪府北部で小規模な地震(2019/10/27)

2019/10/27は、和歌山県北部と大阪府北部で小規模な地震が続きました。震源と規模は次の通りです。 【大阪府北部】 2019/10/27 19:03頃, 震度2, M3.2, 深さ10km 【和歌山県北部】 2019/10/27 11:59頃, 震度1, M1.8, 深さ10km 前日の10/26には京都府南部でも最大震度2の地震が2連続で発生しています。 【京都府南部】 2019/10/26 21:32頃, 震度2, M3.6, 深さ10km 2019/10/26 22:10頃, 震度2, M2.9, 深さ10km 特に今回の震源で気になるのは大阪府北部。2018/06/18 7:58ごろ、ほぼ同じ震源で「大阪府北部地震」が発生しています。 この地震での大阪府内での死亡者は6名、2府5県合計で負傷者462名(うち重傷者62名)、住宅の全半壊多数という大きな被害を出した地震であり、併せて「阪神淡路大震災」を経験されたかたは、10/27の地震で緊張されたかと思います。 西日本にお住まいの場合、「もしや南海トラフ巨大地震の前兆か?」と感じられてしまう方もいらっしゃるかと思いますが、10月の気象庁発表の「南海トラフ周辺の地殻活動」に関しては、従来どおり 「南海トラフ沿いの大規模地震の発生の可能性が平常時と比べて相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていない」 https://www.jma.go.jp/jma/press/1910/07b/nt20191007.html となっていますので、基本的にいつもどおりの地震活動と言えると考えられます。 大阪府北部の地震の震源は内陸側ですので南海トラフとの直接つながっているわけではありませんが、フィリピン海プレートの潜り込む先であり、中央構造線の北側・有馬-高槻断層帯の近くではあります。 南海トラフ巨大地震の発生時期に関しては、現時点では科学的に確度の高い予測は不可能というのが実情ですが、確率論的には今後30年以内の発生確率は70%、さらに50年以内まで範囲を広げると90%という高い数値となっています。 ただし、ネット上の情報に関して特に極端なもの(「X月X日に起きる」という予言的な話し等)については、必ずその情報源が公式なものか、科学的な根拠にもとづいたものかどうかを確認してください。オカルトネタ的なものに関しては「そういう話もある」という程度の受け取り方で構いません。 その上で、こうした小規模な地震は「備えのキッカケ」として活用しましょう。 大阪だけでなく、他の地域の方も今のうちに改めて防災用品や備蓄品の用意と、ご家族との緊急連絡手段や連絡先・集合場所などを確認しておいてください。 重要なことは「いつ起きるか・どこで起きるか」ではなく「起きたときに備えがあるか」です。防災よりも「備災」を念頭においた行動を。

【南海トラフ】巨大地震の想定震源域内で続発する小規模な地震(2019/9/7〜9/16)

南海トラフ巨大地震の想定震源域内の小規模な地震は9/12まで既報ですが、続く9/16にかけても地震が続発しています。   ここ数日、想定震源域内の中央構造線沿いでは活発な地震活動が続いているものの、既報の通り本記事執筆時点での南海トラフ巨大地震に関する気象庁の9月上旬時点での最新見解はこれまでどおり 「大規模地震の発生の可能性が平常時と比べて相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていない」 としており、南海トラフ巨大地震の前兆ではないか?といった心配は備えがあれば基本的に不要、しかし何の備えも無い状態で突然発生した場合は、文字通り命に関わる状況に陥ります。 ほんの数分前までは平和で何の不自由も無かった生活が、大震災規模の地震が起きた以降は一変してしまいます。 近年でも熊本地震、大阪府北部地震、北海道胆振東部地震などが短い期間で立て続けに起きており、都度、市民生活としては大きな不便を強いられる状況となりました。 ちょうど季節的には台風シーズンであり、なおかつ地震が起きやすいとされる満月〜新月期間である9/14〜9/29に差し掛かります。南海トラフ南海トラフ巨大地震の発生時期に関しては、現時点では科学的に確度の高い予測は不可能というのが実情ですが、確率論的には今後30年以内の発生確率は70%、さらに50年以内まで範囲を広げると90%という高い数値となっています。 近年では四国中西部でプレートのスロースリップによる地殻変動が起きており、南海トラフのプレート境界で発生している地震は東海〜九州までの広範囲に渡ります。 当該地域だけでなく他の地域の方も今のうちに改めて防災用品や備蓄品の用意と、ご家族との緊急連絡手段や連絡先・集合場所などを確認しておいてください。 ただし、ネット上の情報に関して特に「極端なもの(「X月X日に起きる」という予言的な話し等)」については、必ずその情報源が公式なものか、科学的な根拠にもとづいたものかどうかを確認してください。 オカルトネタ的なものに関しては「そういう話もある」という程度の受け取り方で構いませんし、その「ネタ」から災害や防災・備災に対して関心を持ち、備えるキッカケとして使うことは十分に有効です。 ともあれ、万が一に備えて水・食料・トイレ対策などの備えが必要です。 次に大きな災害が発生して断水した場合に備えて、ミネラルウォーターの買い置きを(1人・1日あたり、1.5〜2Lの水があると良いでしょう)。 【最低限、すぐに備えておきたいもの】 ・家族、身内、職場関係者の連絡先をメモに書き出し ・災害用伝言ダイヤル「171」を覚えておく ・ミネラルウォーター ・簡易トイレもしくは簡易トイレ代わりに使えるもの ・モバイルバッテリー(懐中電灯代わりになるスマホの予備電源、百円ショップでも売っています) ・就寝時、枕元にスリッパと軍手 【余力があれば備えておきたいもの】 ・ポータブル電源(大容量のもの) ・ソーラーチャージャー(高出力のもの) ・アウトドア用の携帯浄水器 ・テントやブルーシート 断水時は水洗トイレが使用不可能となりますので、念のため簡易トイレとして使えるゴミ袋や古新聞紙などがあると便利です。 重要なことは「いつ起きるか・どこで起きるか」ではなく「起きたときに備えがあるか」です。防災よりも「備災」を念頭においた行動を。

【南海トラフ】巨大地震の想定震源域内、中央構造線沿いで複数の地震(2019/9/7〜9/12)

2019/9/7〜9/12にかけて、南海トラフ巨大地震の想定震源域内、中央構造線沿いで複数の小規模な地震がありました。 南海トラフの弱い固着域の北端側・中央構造線沿いに発生しており、規模はM2.1とM3.3が2回です。 中央構造線などの主要な大規模断層帯沿いでは体感しない規模の小さな地震は連日多数発生しており、これはプレートの動きによる通常のものと捉えて良いでしょう。 前提として、本記事執筆時点での南海トラフ巨大地震に関する気象庁の最新見解は、これまでどおり 「大規模地震の発生の可能性が平常時と比べて相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていない」 となっていますので、南海トラフ巨大地震の前兆ではないか?といった心配は基本的に不要ですが、そのためにはいつ起きても対応できるように備えをしておく必要はあります。 南海トラフにおいて海側プレートと陸側プレートが地下で接し動いている部分にあると見られる「固着域」には定点的に強く固着している部分と、広範囲に渡って弱く固着している部分がありますが、弱い固着域部分においては九州東端〜東海地方にかけて、継続的なスロースリップ(ゆっくり滑り)現象が観測されています。 弱い固着部分で破壊が起きるたびに有感地震が発生すると考えられますが、気にしておきたいのは沖合にある強い固着域のいくつかです。ここのひずみが限界を迎えて連鎖的に破壊されたときは、より大きな地震が発生する可能性があります。 以前から南海トラフ巨大地震は必ず来ると言われています。 発生した時に「備えていた人たちとそうでなかった人たち」との間では、その後の被災生活の質は大きく異なることになるでしょう。 2019/09/08〜09/09にかけて、地震ではありませんが台風15号の首都圏直撃で、特に千葉県においては大規模な停電が数日間続く事態となっています。 もし南海トラフ巨大地震が想定される最大の規模で発生した場合、停電だけに絞っても、千葉の停電を圧倒的に凌駕する規模と期間で市民の生活と生命健康に深刻なダメージをもたらす恐れがあります。 とは言え数十年前から来るぞ来るぞと言われて未だに起きないのも事実で、大きな自然災害に対する緊張感を長期間維持するのは不可能と言うもの。 このあたりは気持ちの折り合いを付けて、無理のない範囲で備えを生活の中に組み込む必要があるでしょう。

【和歌山・岐阜】紀伊水道でM3.7・岐阜県美濃でM3.6の地震(2019/07/10)

2019/07/10に注目した地震は、紀伊水道のM3.7・岐阜県美濃中西部のM3.6です。 昨年後半に東海〜近畿での南海トラフの固着域における地震が多く、特に紀伊水道周辺に集中も見られした。 南海トラフ巨大地震の震源域とされる部分での活動は現在も活発に続き、ひずみを蓄積し続けていると推察されます。 特に、南海トラフにおいて海側プレートと陸側プレートが地下で接し動いている部分にあると見られる「固着域」には定点的に強く固着している部分と、広範囲に渡って弱く固着している部分がありますが、弱い固着域部分においては継続的なスロースリップ(ゆっくり滑り)現象が観測されています。 弱い固着部分で破壊が起きるたびに有感地震が発生すると考えられますが、気にしておきたいのは沖合にある強い固着域のいくつかです。ここのひずみが限界を迎えて連鎖的に破壊されたときは、より大きな地震が発生する可能性があります。 岐阜に関しては南海トラフ巨大地震の想定震源域からは外れますが、岐阜県内の南海トラフの固着域の北端あたりです。 岐阜県内の断層帯は小さなものも含めると数多く存在します。 また、ご存知の通り岐阜県・富山県・長野県・新潟県にまたがる飛騨山脈を含めた「日本アルプス」は、プレートがぶつかり合って隆起したものと考えられています。 特に日本の高山の大部分は日本アルプスに集中しており、日本アルプスを構成する各山脈は、日本列島を東西南北に分ける中央構造線とフォッサ・マグナに沿って存在しています。つまり、このあたりは地殻変動の激しい場所とも言えます。 内陸断層型の地震は海溝型と違い予知予測が難しいことは、熊本地震・大阪府北部地震・北海道胆振東部地震など近年の大規模地震でも明らかです。 いつ起きても対応できるように、備えだけはしておきましょう。万が一の大地震の際は、店頭から水食料・消耗品などがあっという間に売り切れます。

【徳島・和歌山】紀伊水道で最大震度4、M5.2の地震(2019/03/13)

2019/03/13の13:48頃、紀伊水道で最大震度4、M5.2の地震がありました。東海地方から四国の西端まで広く揺れたようですが、まさに南海トラフ巨大地震の想定震源域のほぼ全域が揺れたことになるでしょうか。 2日前の3/11には愛媛県南予でもM4.5の地震。このあたりでは継続的なスロースリップが確認されている範囲です。 特に紀伊水道で前回M5クラスが起たのは昨2018年ですが、改めて気象庁の公開データベースを調べてみたところ、最大震度4・M5.0以上の地震が地震が起きたのは今回を除いて観測データが存在している範囲では3回のみです。 2018/11/02 16:53, M5.4・震度4 1948/06/15 20:44, M6.7・震度4 1941/12/25 18:31, M5.8・震度4 2018年より前は1948年ということになるので、実に70年ぶりのM5クラス以上ということになります。 また紀伊水道での地震は、M3クラス以上のものは ・深さが10km以下のもの ・深さが40〜50kmあたりとやや深めのもの の2パターンに分かれる傾向があるようです。 ---- 歴史を遡ること1946/12/21には、紀伊半島沖で「昭和南海地震:最大震度6・M8.0」が発生し、1330人の死者が出ています。 この地震における最大余震は、本震から約1年5か月後の1948/04/18に和歌山県南方沖で発生したM7.0の地震でした。1948/06/15のM6.7は、その2ヶ月後に発生しています。 70年前は1948年を最後にM5以上の地震は途絶えたわけですが、今回も沈静化するのかそれとも活発化するのかは不明です。 ただ、次の南海トラフ巨大地震は必ず来ると言われています。 発生した時に「備えていた人たちとそうでなかった人たち」との間では、その後の被災生活の質は大きく異なることになるでしょう。 とは言え数十年前から来るぞ来るぞと言われて未だに起きないのも事実で、大きな自然災害に対する緊張感を長期間維持するのは不可能と言うもの。 このあたりは気持ちの折り合いを付けて、無理のない範囲で備えを生活の中に組み込む必要があるでしょう。

【近畿・東海】南海トラフ・中央構造線沿いで頻発する小規模地震(2018/11/10)

2018/11/10までの数日は、国後島付近〜与那国島までの日本全国で様々な場所が様々に揺れていますが、やはり10月からの特に東海〜近畿にかけて起きている小さな地震が気になるところです。 11/8〜11/10の間では、三重・兵庫・滋賀・和歌山などで震度1ですが連続して発生しています。特に三重県中部での地震は、昨年9月を最後に今年9月まで約1年間静穏でしたが、1年ぶりに発震後は活発に動いているようです。三重県の震源に近い断層帯としては「布引山地東縁断層帯」がありますが、震源はこの断層よりは西側のようです。 ここ数日は国後島付近〜与那国島までの日本全国で様々な場所が様々に揺れていますが、やはり10月からの特に東海〜近畿にかけて起きている小さな地震が気になるところです。 11/8〜11/10の間では、兵庫・滋賀・和歌山などで震度1ですが連続して発生しています。 ただ環太平洋火山帯全体で見た場合、今週はM5クラスの大きなものは南北アメリカ大陸の太平洋側沿岸で数件ある程度で、アジア・オセアニア側では大きくてもM4.9程度のものとなっています。概ね静穏な状況と言えるかもしれません。 南海トラフ巨大地震は海溝型であるため前兆となる地震(群発地震など)があれば発生が迫っているかどうかの検討が可能ですが、阪神淡路大震災のような活断層を震源とする直下型地震は前兆無く、ある日突然発生します。 東日本大震災以降は電子基準点観測による日本の地殻変動の動きもそれ以前より大きくなってきており、変動の方向も変わってきています。(この電子基準点がとらえた日本列島の地殻変動の時系列の様子は国土地理院のwebサイトでも動画として公開されています) 南海トラフ巨大地震にせよ首都直下地震にせよ「秒読み」と言われて何年(数十年)も経ちますが、むしろ他の、今までノーチェックだった場所での大きな地震が数年おきに発生するなど目立つようになってきました。 「そろそろ巨大地震が来そうだから備える」という意識は長くは維持できません。むしろ日常生活の中で、地震などの大災害が起きて電気・ガス・水道などが止まっても1〜2週間は生活を維持するための備えを普段から組み込んでおくことが重要でしょう。

【和歌山・静岡】南海トラフ固着域で続く小規模地震(2018/11/06)

2018年11月6日は、早朝に和歌山県南方沖と静岡県西部で震度1の小規模な地震がありました。 南海トラフと中央構造線に近い部分での地震が10月あたりから増えています。東海・東南海・南海地方では地表における高さ・水平方向での顕著な変動が出ているという話も出ています。 また紀伊水道での地震も目立ってきた感がありますが、北西方向には淡路島があり阪神淡路大震災の震源となった野島断層を含めた断層帯があります。 阪神淡路大震災は逆断層・横ずれ断層型の直下型地震ですが、今後発生が想定されている南海トラフ巨大地震は海溝型地震でタイプとして同じではありません。 しかし阪神淡路大震災の震源からさらに北東方向には2018年6月に発生した「大阪府北部地震」の震源付近には「有馬ー高槻断層帯」を始めとする大きめの断層帯が複数存在しています。 特に「有馬ー高槻断層帯」あたりの断層では地震発生率の評価がほぼ「0%」のところ、つまり従来はノーチェックだった場所で大きな地震が発生しているため、お住まいの地域にどのような断層帯が存在するのか、確認しておくと良いでしょう。