トップ 2分で読む 【全国】長野, 栃木, 茨城, 紀伊水道で小規模な地震(2020/8/17〜8/18)

【全国】長野, 栃木, 茨城, 紀伊水道で小規模な地震(2020/8/17〜8/18)

2020/8/17〜8/18にかけて、長野,栃木,茨城,紀伊水道で小規模な地震がありました。いずれも最大震度は1または2。地震の規模を示すマグニチュードも2.4〜3.4と比較的小さなもの。この2日間で最大の地震は栃木県南部におけるM3.4。今回は栃木県内の主な断層や過去の大きめの地震について解説します。

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2020/8/17〜8/18:長野, 栃木, 茨城, 紀伊水道で小規模な地震

2020/8/17〜8/18にかけて、長野, 栃木, 茨城, 紀伊水道で小規模な地震がありました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)

 

【長野県中部】
2020/08/18 11:35頃, 震度1, M2.4, 深さ10km, 北緯36.2度, 東経137.7度

【栃木県南部】
2020/08/18 05:35頃, 震度1, M3.4, 深さ70km, 北緯36.4度, 東経139.9度

【茨城県北部】
2020/08/17 06:36頃, 震度1, M3.3, 深さ110km, 北緯36.8度, 東経140.4度

【紀伊水道】
2020/08/17 02:56頃, 震度2, M3.3, 深さ10km, 北緯34.2度, 東経135.1度

 

いずれも最大震度は1または2。地震の規模を示すマグニチュードも2.4〜3.4と比較的小さなものです。
今回の中で最大のものは栃木県南部におけるM3.4。この震源における近年発生した震度3以上の地震をリストアップしてみたのが下記です。

【栃木県南部を震源とする近年の最大震度3以上】
発生日時最大震度マグニチュード深さ北緯, 東経
2017/06/19 01:23頃33.9約70km36.4, 140.1
2016/04/14 15:39頃33.5約10km36.6, 139.5
2014/08/26 11:22頃34.4約110km36.5, 140.2
2013/07/06 14:39頃33.5約10km36.6, 139.5
2011/12/16 15:12頃34.3約70km36.4, 140.1
2011/04/16 11:19頃5強5.9約70km36.4, 140.0
2009/12/18 05:41頃45.1約80km36.4, 139.7

この震源での有感地震はさほど発生頻度は高くありませんが、遡ると東日本大震災が起きた1ヶ月後に栃木県南部を震源とする次のような地震が起きています。

 

【栃木県南部】
2011/04/16 11:19頃, 震度5強, M5.9, 深さ70km, 北緯:36.4, 東経:140.0

近年の地震の中ではこれが最大のものとなります。

栃木県には福島県との県境から那須野原の西縁に沿って延びる活断層である「関谷断層」と、中禅寺湖の南東には「内ノ籠(うちのこもり)断層」が存在します。

 

関谷断層の地表で認められる長さは約38km、地震発生確率の長期評価は0%。
関谷断層の長期評価としての将来的な地震発生確率はほぼ「0%」ですが、これまでの大阪府北部地震や北海道胆振東部地震の震源付近の断層の評価も同様であったことを考えると、100%の楽観視はできないでしょう。

 

2つの断層の間では過去に大きな地震が複数発生した記録はあり、特に1683年にはM6.3〜M7.0と推定される地震が発生しています。

 

また、1949/12/26には現在の日光市(当時の今市市)付近で内陸直下型地震となる「今市地震」が発生し、このときはM6.2が起きた8分後にM6.4の地震が続けて発生しました。余震は翌年3月下旬まで続いたそうです。この地震による死者は10名、負傷者は163名とのこと。
このあたりは柏崎千葉構造線に沿っており、現在でも地震活動が続いています。

 

関谷断層に関する地震発生確率の長期評価は0%だとしても、今後、相模湾〜房総半島南東沖で発生する地震による被害を受ける可能性があるということですので、付近にお住まいの方は備えだけはしておきましょう。

この日、他に発生した有感地震(主に記事公開後)

【トカラ列島近海】
2020/08/18 19:54頃, 震度1, M2.8, 深さ10km

【トカラ列島近海】
2020/08/18 19:25頃, 震度1, M2.4, 深さ10km

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