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【東日本】北海道・渡島地方北部でM4・震度3の地震、他(2019/12/22)

2019/12/22は北海道・渡島(おしま)地方北部でM4・最大震度3の地震がありました。この震源での有感地震は2014/09/15以来、およそ5年3ヶ月ぶりとなります。 また12/22は東日本では岩手県沿岸南部でM3.4、秋田県沖でもM3.3、西日本では日向灘でM4.1の地震が発生しています。 ■12/22 17:00までに発生した有感地震 【渡島地方北部】 2019/12/22 14:24頃, 震度3, M4.0, 深さ10km 【岩手県沿岸南部】 2019/12/22 13:41頃, 震度1, M3.4, 深さ80km 【秋田県沖】 2019/12/22 07:54頃, 震度1, M3.3, 深さ10km 【日向灘】 2019/12/22 13:44頃, 震度1, M4.1, 深さ20km   中でも渡島地方北部での有感地震は珍しく、気象庁の公開観測データを確認しても、記録が残っている1929/01/21〜前回2014/09/15の期間で発生した地震は10回となっています。 また、渡島地方での震源は北部・東部・西部の3つとなりますが、すべて合わせてもM4以上の地震が起きたのは2008/01/13以来のおよそ12年ぶり。 渡島地方で過去にもっとも規模が大きかった地震は、1992/08/24 15:59頃に発生したM6.1・最大震度4のものとなり、M4は帯広市で観測されています。 12/19には青森県東方沖でM5.5・最大震度5弱、12/12には北海道宗谷地方北部でM4.2・最大震度5弱の大きめの地震がありましたが、ここ数ヶ月、M4以上の地震が全国的に頻発傾向にあるように感じられることと、特に関東〜東北における地震活動が活発になっています。 12/22は日向灘でもM4.1(最大震度1)の地震があり、ここは南海トラフ巨大地震の想定震源域の西端あたりに位置する震源ですが、地震頻発地帯でもあるので大きな心配は不要でしょう。従来より使われてきた「防災」という言葉と考え方ですが、意味は文字通り災害を未然に防ぐために行われる取り組みです。被災から復旧までを含める場合もあります。 ただ大震災クラスの大規模自然災害となると、防ぐというよりは「発生とその後に備える・起きる被害を減らす」といった方向への考え方のシフトが必要でしょう。個人レベルで実践できるのは災害に備える「備災」であり、装備(備蓄)に関しては、食料よりも「水とトイレ」の確保が優先度高めです。 大震災直後はほぼ間違いなく断水することになるので水洗トイレが使用不能になりますが、地震で建物内の配管が破損・破壊されている可能性が考えられるため、上水道が復旧したとしても安易に水洗トイレを流すことは危険です。 基本は簡易トイレを利用し、排泄物はすべて「燃やすゴミ」として1〜2週間程度は自宅敷地内で保管することを認識しておきましょう。 この「簡易トイレを利用する」という点においては、意外と精神的なハードルが存在します。 具体的には「ウンチ」をゴミ袋にした後、それを水で流さずに自分の手でゴミ袋の空気を抜き、防臭袋に入れ、保管用容器へ入れるという行動になります。 これは平時に1度くらいは体験しておきましょう。 編集部でも、水道・トイレの無い場所へ簡易トイレを持ち込んだ「備災キャンプ」で、大も小もガチ体験してきましたので、そのレビュー記事も併せてご覧ください。 関連記事:『実践・野外でポータブルトイレを「大」を含めて実際に使う!』

【東日本】宗谷地方北部での震度5弱・M4.4を中心に、佐渡でM3.7ほか複数(2019/12/12)

2019/12/12は北海道・宗谷地方北部での最大震度5弱・M4.4の地震を中心に、同じ宗谷地方北部で最大震度1・M2.4が続発、胆振地方中東部でも震度1・M2.3→震度2・M3.0と連続、新潟の佐渡付近でも震度1・M3.7が発生。 併せて、地震頻発域である岩手沖・茨城沖でもM3クラスの地震が発生しました。 (図示はしていませんが、別途、沖縄の西表島付近でもM2.9の小規模なものが起きています) 12/12中に発生した東日本での地震は次の通り。 【宗谷地方北部】 2019/12/12 02:45頃, 震度1, M2.4, 深さ10km 2019/12/12 01:09頃, 震度5弱, M4.2, 深さ10km 【胆振地方中東部】 2019/12/12 04:24頃, 震度2, M3.0, 深さ30km 2019/12/12 00:46頃, 震度1, M2.3, 深さ10km 【佐渡付近】 2019/12/12 14:30頃, 震度1, M3.7, 深さ10km 【岩手県沖】 2019/12/12 17:44頃, 震度1, M3.9,...

【全国】茨城県南部でM4.7、最大震度4の地震・他の地域も活発(2019/12/03)

2019/12/03は、午前中に茨城県南部でM4.7、最大震度4の地震がありました。震源の深さは約60km。 この地震では東北〜東海地方あたりにかけて、広い地域で揺れを観測しました。 この震源は、ちょうど中央構造線と柏崎千葉構造線の交差する領域あたりのようで、今後30年内の発生が予想されている首都直下地震の想定震源域(M7.9〜8.6)の北端あたりに位置します。 ちょうど、12/1〜12/8までの間はNHKスペシャルで 『体感 首都直下地震ウイーク』 と銘打ったドラマが放送されています。 ”12月2日 午後4時4分にマグニチュード7.3の地震が東京で発生したら…という想定で、その後何が起きるのかを、放送とデジタルサービス、イベント展開を交えた新しい形でお届けしていきます。 30年以内に70%の確率で起きるとされる震災を体感することで、防災減災の必要性を「自分ごと」としてとらえていただくことを目指します。"   とのこと。要チェックです。 また、12/1〜12/3にかけては他の地域でも比較的活発な地震活動が起きています。 ざっと震源位置を見ると、おおむね中央構造線沿いに発生していることがわかりますね。 岐阜県で起きている2度の地震は中央構造線と糸魚川静岡構造線が交わっている領域あたりに見えます。 東日本大震災は「1000年に一度」と言われますが、それはM9級の地震が起きると言う意味での1000年に一度。 M7〜M8クラスの地震として、改めて今後30年内の発生が想定されている地震が複数控えています。 【今後30年内の発生が想定されている地震】 ① 南海トラフ巨大地震 ② 首都直下型地震 ③ 北海道沖地震 ④ 東北〜関東の日本海溝沿いで起きるM7〜8の地震画像出典:Hi-net自動処理震源マップ 日本列島は、4枚のプレートがぶつかり合う場所に存在します。プレート自体は地球上に16枚あるとされ、そのうちの1/4の境界が日本の下に集中していることになります。 また、世界で起きる地震の約10〜15%が日本周辺で発生しており、M6以上に限れば20%が日本で発生。 人体で感じる有感地震は年に1,100回以上発生し、人体で感じないものまで含めれば1日に数百回起きています。 日本列島は太平洋の周囲を取り巻く火山帯である「環太平洋火山帯」に含まれますが、この環太平洋火山帯に沿って、ほぼ毎日大きな地震は発生しています。 発生した場所がたまたま日本で地震の規模が大きかった場合に、大きな被害が発生することになります。 「喉元過ぎれば熱さを忘れる」とは言いますが、日頃からの情報収集と備えが生死を分けることになります。「まだいいや」で済まさず、明日起きても対応できるように、備えだけはしておきましょう。

【岩手】岩手県沖および三陸沖でM4クラスの地震(2019/09/04)

2019/09/04は、岩手県沖でM4.0(最大震度2)・三陸沖でM4.4(同1)の地震がありました。 最大震度は小さめですが、地震の規模としては中規模に近いものでした。 2019年9月の満月〜新月の期間は9/14〜9/29。一般的に満月〜新月の時期は地震が起きやすいとされ、また秋のこの時期は台風シーズンでもあります。台風と地震の因果関係に関しては近年研究が進んでいることもあり、台風と併せて9月中旬から月末までは特に大きな地震に注意が必要です。 岩手県沖を震源とする地震は東日本大震災以降は比較的活発で、最大震度4以上を観測する地震も頻発する震源域です。 最大震度5弱以上の大きな地震は東日本大震災当日を含めてこれまで複数回発生しており、同震災のほぼ1年後にはM6.4、2014年にM5.9、2015年にもM5.7が発生。いずれも最大震度5弱を観測。 「三陸沖」の範囲で括ると、過去の震度4以上の地震においてもマグニチュード的には大きなものが多い印象で、東北〜関東の日本海溝沿いでは今後30年内にM7〜8クラスの地震が発生する可能性が高いと予測されています。 東日本大震災以降、東北〜関東の日本海溝沿いでは依然として活発な地殻活動が継続中です。 しかしデータを見ると、「地震の空白域」とみられる領域がいくつか存在します。東北〜関東であれば仙台や鹿島の陸に近い沖合、房総半島の南東沖など。 特に東日本大震災の震源域では「割れ残り」と言われる領域が存在しており、そうした部分が今後のプレートの動きによって改めて破壊される可能性は十分あります。 東日本大震災は「1000年に1度の大震災」と言われましたが、それはM9クラスの規模という意味での「1000年に1度」です。 たしかにM9クラスは当分発生しないと考えられていますが、M7〜8に関しては比較的高い発生確率となっています。 地震が多く起きている場所だから今後想定される巨大地震は規模が軽減されるのではないか?とは考えず、個人レベルでも(可能な範囲ではありますが)備えておくことが必要です。

【東北】福島沖M6.4後、東北地方で続く小規模地震(2019/8/4〜8/6)

2019/08/04、福島県沖で最大震度5弱・M6.4の地震発生後、福島・宮城・岩手の沖合では小規模な地震が続いています。 最大震度は1〜3程度ですが、M3後半〜M4.2。震源の深さは概ね50〜70km前後となっています。 気象庁の発表では、8/4の地震は陸側・海側双方のプレート境界で発生した地震であり、2011年の東日本大震災の余震とのこと。 全体的な余震活動は徐々に収束傾向にあるとは見られていますが、東日本大震災の発生前よりは依然として地震活動は活発です。 人間の感覚的には「8年も経過しているにも関わらず、まだあの地震の余震が起きるのか」と思ってしまいますが、地球の46億年の歴史からすれば8年などほんの一瞬にも満たない時間とも言えます。 東日本大震災は、北海道〜房総沖にかけて存在する日本海溝沿い、太平洋プレートが北米プレートの下に沈み込む部分で発生しましたが、この時に動いたのは宮城沖〜福島沖のみです。 その他の部分が「動き残り・割れ残り」となっている可能性は十分残っており、東北〜関東の日本海溝沿いでは今後30年内に、M7級の大地震の発生確率がかなり高い予測されています。 (当該報道は2019年2月26日に政府の地震調査委員会によって公表されています) 東日本大震災は1000年に1度と言われましたが、確かにM9クラスの巨大地震はとうぶん発生しないと考えられています。しかし、M7〜8クラスのものは今後も複数の発生が予想されています。 「喉元過ぎれば熱さを忘れる」とは言いますが、何も無い平常な状態が続くとかつての震災の記憶も薄れ、備えもおざなりになりがちです。 月に1度くらいは、備災・防災用品や備蓄品の賞味・消費期限を確認してみてください。

【東北】東北地方の太平洋側で相次いだM4規模の地震(2019/7/16〜7/17)

2019/7/16〜7/17にかけて、東北地方の太平洋側でM3.0とM4.3〜4.7の地震が相次ぎました。 7/17はちょうど満月。国内で大きな地震はありませんが、中央構造線の西端付近の天草灘(九州西岸の長崎・熊本・鹿児島に跨る海域)で最大震度は1ながらもM3.1の地震が起きています。 ちょうど九州南部は大雨が続き被害も出ていた地域であり、地盤にまだ多くの水分が残っている可能性があります。 小規模な地震でも土砂崩れなどが起きる場合がありますので、危険な場所に近づくときは十分に注意されてください。 また、グアムやインドネシア〜フィジーあたりにかけてM5クラス・北米〜中米の太平洋側でも複数の地震があり、環太平洋火山帯としては通常どおりの(と言うと些か微妙ですが)活発な活動が続いています。 そろそろ梅雨明け間近という声も聞かれます。今夏は冷夏という話もありましたが、例年通りの暑さとなるという予報もあります。 「真夏の大震災」は想像したくありませんが、過去数十年にわたって日本では真夏の大震災による被災を経験したことがありません。 もし、連日気温が30度を超える中で大きな地震が発生し、電気・水道・ガスが止まってしまったら果たして何ができるのか。 そうした状況をまずは個人やご家庭レベルで乗り切る方法や可能性を、何も起きていない平時に考えてみるのも重要だと思います。

【国内】日本全国で相次ぐM4クラスの地震(2019/6/9〜6/11)

2019/6/9〜6/11にかけて、日本全国でM4クラスの地震が相次いでいます。 2019/6/1から数えるとM4クラスは合計13回。それ以下の有感地震も全国で多く発生しています。 M4以上の地震が相次ぐのはちょっと珍しい印象はあり、6/1からのものを列挙すると下記の通りです。 ---- 2019/06/11 10:59, 千葉県北西部, 震度2, M4.2, 深さ60km 2019/06/11 10:21, 宮城県沖, 震度3, M4.4, 深さ60km 2019/06/11 02:19, 北海道東方沖, 震度2, M4.6, 深さ40km 2019/06/11 00:25, 静岡県中部, 震度2, M4.0, 深さ30km 2019/06/10 22:12, 宮城県沖, 震度2,...

【東北】岩手沖・青森沖でM4クラスが2連続(2019/05/08)

2019/05/08は9:20頃に岩手県沖で最大震度4・M4.4の地震があり、すぐその2分後に青森県東方沖でも最大震度1・M4.3の地震を観測しました。 岩手県沖を震源とする地震は東日本大震災以降は比較的活発で、最大震度5弱以上の大きな地震は東日本大震災当日を含めてこれまで複数回発生しており、特に2015/2/17には最大震度5強・M5.7もありました。 マグニチュード(M)だけで見た場合、2014/7/5にもM5.9の規模のものが発生しています。 また岩手県沖は、最大震度4以上を観測する地震も頻発する震源域となっています。 東北〜関東の日本海溝沿いでは今後30年内にM7級の大地震の発生確率がかなり高いとされており、予測される発生確率などは2019/2/26に政府の地震調査委員会によって公表されています。 特に5/8に地震があった岩手県沖(北部)と青森県東方沖では、今後30年内M7.0〜M7.5規模の地震が起きる確率が「90%程度以上」とされており、先にお伝えした北海道沖の千島海溝沿いで起きることが予測されている地震と並んで、起きた際の被害が懸念されます。 (北海道沖の千島海溝沿いとしては、5/8にも択捉島南東沖にてM4.8が起きています) マグニチュードに関連してよく耳にすることで 「小規模な地震が連続すれば、その後に起きるかもしれない大震災規模の地震を引き起こすエネルギーが開放されて、巨大地震は起きにくくなるのではないか?」 という話題があります。 マグニチュードの値による地震の規模の違いですが、マグニチュードが「1」大きくなると、地震のエネルギーは「約30倍」も大きくなるという関係が判っています(厳密には31.6倍)。 例えば、M4.0を「1」としましょう。M5.0〜M7.0を考えると単純計算して M4.0:1 M5.0:約30倍 M6.0:約900倍 M7.0:約27,000倍 となり、M7.0の地震のエネルギーをM4.0の地震で開放しようとしたら、乱暴に言ってM4.0の地震が約27,000回以上起きる必要がある計算になります。 地震が多く起きている場所だから今後想定される巨大地震は規模が軽減されるのではないか?とは考えず、個人レベルでも(可能な範囲ではありますが)備えておくことが必要です。

【岩手】熊本県での震度5弱・M4.4の直後に、岩手で震度4・M5.7の地震(2019/01/26)

2019/01/26は熊本で震度5弱の地震があったばかりですが、同じ1月26日の17:23頃に岩手県沖でも震度4・M5.7の地震がありました。 こちらは2017年後半からの目立った震度4以上の地震をプロットしてみたものです。 東北〜関東の太平洋側では今現在も連日といって良いほど活発に地震が起きていますので、ある意味「通常運転」ではあります。 フォロワーの皆様においては備えをしっかりされていると思いますので特段の不安を感じる必要はありませんが、備えをしっかりされている場合ほど怖いのは「慣れ」です。 地震大国日本に住んでいる以上、ある程度大きくても地震に慣れてしまうのは仕方がないとも思いますが、慣れている規模を超えた地震が発生した場合、それがもし「津波」などが発生する懸念が出た場合は、即座に命を守る行動に移ってください。 備えた上で何もなければそれで良く、また想定外の事が起きたときはすぐに行動した上で何もなければ、それが良いと思います。

【岩手】岩手沖の震度3と2018年の関東〜東北沿岸の震度4以上(2018/11/16)

11/16の11:49頃に岩手県沖で震度3がありましたが、この1年間に関東〜東北で発生した「震度4以上」の地震をざっとプロットしてみました。 震度5弱も福島沖と千葉県東方沖の2箇所で発生しています。東日本大震災の余震というよりは太平洋プレートの動きによるものと思われ、依然として活発です。 余震は本震の後から時間の経過とともに発生回数は減っていくものですが、例外的に数年後に大きめのものが発生することもあります。 ただ、余震域から離れた場所で起きるものや、本震よりも大きな余震がいつ・どこで発生するのかについては、現在の科学技術水準では予測できないというのが気象庁の公式見解となっています。 関東〜東北沿岸で活発に発生している地震の中には東日本大震災の余震も含む可能性がありますが、太平洋プレートの動きによるものと考えていいかもしれません。