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【海外】ニュージーランド付近でM7.4の大地震(2020/06/18)

2020/06/18の22:15ごろ、ニュージーランド付近でM7.4の大きな地震がありました。 詳細な情報は次の通り。   【ニュージーランド付近・ケルマデック諸島南方】 2020/06/18 21:50頃, M7.4, 南緯33.5度, 西経 177.2度 深さ約10km(深さはUSGS公表値)   南半球での地震ということで日本は関係ないと思われるかもしれませんが、ニュージーランドと日本は太平洋を取り囲む「環太平洋火山帯」としてつながっています。 過去のニュージーランド付近における大きな地震と前後して、日本でも大きな地震が発生しています。関連性を科学的に立証するのはかなり難しいことになりますが、 「ニュージーランド・日本、それぞれにおける大きな地震が発生した近しい期日としての発生事例」 として列挙すると次のようになります。 【ニュージーランド付近における近年の大地震と、前後して起きた日本での大きな地震】 2020/06/18 21:50頃, M7.4 ← 今回 2019/06/16 07:55頃, M7.4 ← 2019/06/18: 山形県沖地震の2日前 2018/09/10 13:19頃, M7.0 ← 2018/09/06: 北海道胆振東部地震の4日後 2016/11/13 20:02頃, M7.4 ← 2016/11/22:...

【海外】ジャマイカでM7.7の大規模地震(2020/01/29)

2020/01/29は、ジャマイカでM7.7の大きな地震がありました。 また前後して近辺のカリブ海周辺では、ケイマン諸島周辺ではM6.5の地震をはじめ、群発地震が起きています。 この日にジャマイカ周辺で発生した地震は下記の通り。 【ジャマイカ・ルーシー付近】 2020/01/29 04:10頃, M7.7, 深さ10km 【ケイマン諸島・東海岸近海】 2020/01/29 06:55頃, M6.1, 深さ10km ジャマイカはカリブプレートとゴナーブ・マイクロプレート(Gonâve Microplate)の境界に位置する島国で、これまでの歴史の中で幾度かの大きな地震が発生しています。 ■1692年:ポートロイヤル地震 1692/06/07 11:43頃(現地時間)にポートロイヤルで起きたM7.5の大地震。 当時のポートロイヤルはジャマイカの海運商業の中心地であると共にいわゆる「海賊」の天国であり、「世界で最も裕福で邪悪な都市」と呼ばれました。 この地震では場所によって海岸から270m〜1.6km程度の「引き波」の後、1.8mの津波が押し寄せた結果、街の3分の2が水没し地震と津波によって約2,000名が死亡、その後の数日間のうちに負傷や病気により約3,000名が死亡。合計5,000名もの方々が亡くなるという大きな被害を出しました。 地震が収束する前の状況でも生存者の一部は暴徒化し、略奪がおこなわれたとの記録があります。 Wikipedia「1692 Jamaica earthquake」より ■1907年:キングストン地震 1907/01/14 15:30頃(現地時間)に、ジャマイカの首都であるキングストンを襲ったM6.5の大規模地震。 この地震でジャマイカの北海岸で最大波高2m(一説には2.5m)の津波が確認されました。 地震と火災により、キングストンのすべての建物が損傷を受け、火災は3時間続きました。地震と津波・火災によって約1,000人が死亡し、発生した物的損害額はおよそ約3,000万ドルに上るとされています。 Wikipedia「1907 Kingston earthquake」より画像出典:Wikipediaより1907年の地震直後のキングストン 2006〜2007年の研究「Deformation of Jamaica and motion of the Gonave microplate from GPS...

【海外】トルコ東部でM6.7の地震、日本でも小規模な地震(2020/01/25)

2020/01/25、トルコ東部でM6.7の地震がありました。 震源はトルコ東部のエラズー県から40kmほど南の位置で、震源の深さは約10km。東アナトリア断層沿いとみられ、日本の震度階級に当てはめると最大震度5弱〜5強相当の地震に該当。 現地では22人が死亡・1000人を超える負傷者が発生しており、揺れの強かった地域では30以上の建物が倒壊している状況です。 またトルコ国内各地からは救助隊が被災地入りし、夜を徹して被災者の捜索と救出活動が続けられています。 トルコのエルドアン大統領はこの地震に関して自身のtwitterアカウントで 『市民の生命の安全を確保するために必要なすべての予防措置を講じる』 と発言しています。画像出典:トルコ報道「kamudanhaber.net」より JTNDYmxvY2txdW90ZSUyMGNsYXNzJTNEJTIydHdpdHRlci10d2VldCUyMiUzRSUzQ3AlMjBsYW5nJTNEJTIydHIlMjIlMjBkaXIlM0QlMjJsdHIlMjIlM0UlM0NhJTIwaHJlZiUzRCUyMmh0dHBzJTNBJTJGJTJGdHdpdHRlci5jb20lMkZoYXNodGFnJTJGRWxheiUyNUM0JTI1QjElMjVDNCUyNTlGJTNGc3JjJTNEaGFzaCUyNmFtcCUzQnJlZl9zcmMlM0R0d3NyYyUyNTVFdGZ3JTIyJTNFJTIzRWxheiVDNCVCMSVDNCU5RiUzQyUyRmElM0UlRTIlODAlOTlkYSUyMG1leWRhbmElMjBnZWxlbiUyMHZlJTIwcGVrJTIwJUMzJUE3b2slMjBpbGltaXpkZSUyMGhpc3NlZGlsZW4lMjBkZXByZW1pbiUyMGVuJTIwYXolMjBrYXklQzQlQjFwbGElMjBhdGxhdCVDNCVCMWxtYXMlQzQlQjElMjB2ZSUyMHZhdGFuZGElQzUlOUZsYXIlQzQlQjFtJUM0JUIxeiVDNCVCMW4lMjBjYW4lMjBnJUMzJUJDdmVubGklQzQlOUZpbmluJTIwc2ElQzQlOUZsYW5tYXMlQzQlQjElMjBpJUMzJUE3aW4lMjBpbGdpbGklMjBrdXJ1bWxhciVDNCVCMW0lQzQlQjF6JTIwZ2VyZWtsaSUyMHQlQzMlQkNtJTIwdGVkYmlybGVyaSUyMGFsbWFrdGFkJUM0JUIxci4lMjAlQzMlODdldnJlJTIwdmUlMjAlQzUlOUVlaGlyY2lsaWslMkMlMjAlQzQlQjAlQzMlQTdpJUM1JTlGbGVyaSUyMHZlJTIwU2ElQzQlOUZsJUM0JUIxayUyMEJha2FubGFyJUM0JUIxbSVDNCVCMXolQzQlQjElMjBiJUMzJUI2bGdleWUlMjBnJUMzJUI2bmRlcmRpay4lM0MlMkZwJTNFJTI2bWRhc2glM0IlMjBSZWNlcCUyMFRheXlpcCUyMEVyZG8lQzQlOUZhbiUyMCUyOCU0MFJURXJkb2dhbiUyOSUyMCUzQ2ElMjBocmVmJTNEJTIyaHR0cHMlM0ElMkYlMkZ0d2l0dGVyLmNvbSUyRlJURXJkb2dhbiUyRnN0YXR1cyUyRjEyMjA4MTk5Mjk2ODkxOTg1OTIlM0ZyZWZfc3JjJTNEdHdzcmMlMjU1RXRmdyUyMiUzRUphbnVhcnklMjAyNCUyQyUyMDIwMjAlM0MlMkZhJTNFJTNDJTJGYmxvY2txdW90ZSUzRSUyMCUzQ3NjcmlwdCUyMGFzeW5jJTIwc3JjJTNEJTIyaHR0cHMlM0ElMkYlMkZwbGF0Zm9ybS50d2l0dGVyLmNvbSUyRndpZGdldHMuanMlMjIlMjBjaGFyc2V0JTNEJTIydXRmLTglMjIlM0UlM0MlMkZzY3JpcHQlM0U=トルコ東部では2011/10にも大きな地震が起きています。 「トルコ東部地震」と呼ばれ、規模はM7.1・このときの震源の深さは約20km。 死者は600人以上、負傷者は4000人以上となる大きな被害を出しました。 本震発生から1ヶ月の間に発生した余震は5000回を超え、一ヶ月後の2011/11にも同じトルコ東部で地震が起き、さらに死者37人という被害を出すことになりました。2020/01/25は、日本でも小規模な地震が発生しています。 【茨城県沖】 2020/01/25 20:01頃, 震度1, M4.3, 深さ30km 【熊本県阿蘇地方】 2020/01/25 19:04頃, 震度1, M2.1, 深さ10km 【千葉県東方沖】 2020/01/25 10:34頃, 震度2, M3.8, 深さ60km 日本のみならず、環太平洋火山帯を含む世界各国で地震や噴火などの地殻活動が活発になっています。 今月に入り、中米ホンジュラス沖のカリブ海でもM7.6の地震が起きており、また、プエルトリコでも規模の大きな地震が連続して発生しています。 日本でも今後30年内に複数の巨大地震の発生が予想されていることを考えると、「次はいつ・どこで起きるのか?」という観点での議論はもはや意味をなしません。 重要なことは「もし今、巨大地震が発生して命が助かったら、その後を乗り切るための備えと知識はあるか」という点に尽きます。 政府が毎年公開している「防災白書」がありますが、おおむね1割のかたがたが「災害に対して何も備えていない」という結果が出ています。 今後想定される首都直下型地震や南海トラフ巨大地震が現実化した場合、避難所にすら入れない人々が数千人・数万人単位で発生します。 何も備えずに「その日」を迎えてしまった場合、おそらく乗り切ることは難しいでしょう。 起きてしまった後は店頭から商品はすぐに無くなり、水や食料にすら不自由する状況に陥ります。 何もないときに、備えだけはしっかりとしておきましょう。

【海外】フィリピンでM6.8の大規模地震(2019/12/15)

2019/12/15、フィリピン南部ミンダナオ島でM6.8の大規模地震が発生し、以降、群発化とも見ることができる連続した中規模地震が続いています。 現地では子供1人が死亡、多数の負傷者が出ているとのこと。 フィリピンでは今年10月にもM6越えの地震が複数回発生し、数十人が亡くなっています。 【フィリピンで連続している地震】 2019/12/15 21:38頃 M5.3 (Kiblawan付近) 深さ約10km 2019/12/15 20:15頃 M4.7 (Kiblawan付近) 深さ約10km 2019/12/15 17:55頃 M4.7 (Malalag付近) 深さ約10km 2019/12/15 17:51頃 M4.7 (Lambayong付近) 深さ約12km 2019/12/15 16:56頃 M4.9 (Magsaysay付近) 深さ約13km 2019/12/15 16:53頃 M5.0 (Padada付近)...

【海外】インドネシア付近モルッカ海でM7.1の大地震(2019/11/15)

2019/11/15、インドネシア付近・モルッカ海でM7.1の大地震がありました。 インドネシアの防災・気象当局はスラウェシ島の北部などで津波が起きる可能性があるとして警戒を呼びかけましたが、およそ2時間半後に解除となりました。 インドネシアは日本列島を含む環太平洋火山帯に属するエリアで、このあたり、環太平洋火山帯の南側は「大地震の巣」と言っても過言ではありません。 そしてインドネシア周辺ではM7クラスの地震は珍しくなく、年に数回、M7以上の大地震が発生していますが2019年は比較的多めです。 インドネシア付近で最近の目立った大地震をピックアップしても、これだけ発生しています。 2019/07/14 M7.3 2019/06/24 M7.5 2019/01/07 M7.0 2018/09/28 M7.5 2018/08/05 M7.0 2017/01/10 M7.2 2016/03/02 M7.9 インドネシアでは2019/07/14に東部でM7.3の大きな地震があり、この時期現地ではM4〜5クラスの地震も連続。報道によれば住民のパニックなども起きています。 また、2019/7/8と2019/01/07にもインドネシアのモルッカ海でM6.9。その後も小規模な余震とみられる地震が続きました。 スラウェシ島北部など一部の地域では約50cmの津波が観測され、北マルク州テルナテ島ではパニック状態も。 2018/12/22にはインドネシア・クラカタウ火山が海底噴火および大規模噴火を起こし、高潮と地滑りによって津波が発生。これによりジャワ島西部のアニェール付近でも津波被害を受け、少なくとも死者60名・負傷者・行方不明者は合わせて580名以上となりました。 2018/9/28にも、インドネシアのPalu付近でM7.5の大地震が発生し、その後継続的にM5クラスの地震が起きています。 このように、基本的にインドネシア周辺で起きる地震は、規模の大きなものが多い傾向があります。 環太平洋火山帯という括りにおいては、インドネシアなどの東南アジア諸国どころか米国大陸東側ですら、日本と密接な関係があります。 日本列島でも体に感じない大きさの地震は北海道〜九州沖縄にかけてほぼ毎日起きていますので、いつ大地震が起きても「備え」はあるようにしておきましょう。2019年以降も「防災から備災・減災」という考え方が重要です。

【海外】台湾東部で最大震度6・M6.0の地震(2019/08/08)

2019/08/08の早朝、台湾東部・宜蘭県(ぎらんけん)沖で最大震度6級(台湾基準)・M6.0の地震がありました。 その約1.5時間後にも近い震源にて最大震度3級・M4.6の地震が続き、宜蘭県や台北市・新北市でそれぞれ600〜700世帯が停電しているとのこと。 マグニチュードと震源深さに関しては発表機関によりばらつきがあり、 ・台湾気象局発表値  :M6.0 ・日本気象協会発表値 :M6.4 ・米国地質調査所発表値:M5.9 となっています。本記事では台湾気象局の発表値としています。 2日前の2019/08/06にも、花蓮市沖を震源としてM4.5〜4.9規模の地震が発生。 2019/06/04にもM5.5、2019/04/18にもM6.1が起きています。 2019/04/18の地震では、合計17人の方が負傷・台北市内ではビル2棟が傾き、130人以上が避難。 花蓮県の景勝地タロコでは落石が発生し、2人が負傷となっています。 台湾の位置としては、 ・ユーラシアプレートとフィリピン海プレートの境界 ・琉球海溝と沖縄トラフの西端 ・マニラ海溝の北端 となっており、日本と同じ環太平洋火山帯に属します。 近年は比較的大きな地震が頻発しており、特に2018/2/6の「台湾花蓮地震」では最大震度7級・M6.4、死者17人・震源地では複数のビルや民家が倒壊するなど大きな被害が発生しました。 台湾にほど近い与那国島でも、大きめの地震が比較的起きやすいことと、琉球海溝と沖縄トラフに挟まれた領域にある沖縄本島付近でも意外と大きな地震が発生します。 近年で目立った沖縄本島付近を震源とする大きな地震は、 ① 2016/09/26 14:19頃, 震度5弱, M5.6, 深さ40km ② 2010/02/27 05:31頃, 震度5弱, M6.9, 深さ10km あたりが挙げられます。折しも2019年8月の新月〜満月期は8/1〜8/15。 昔から満月や新月の時期に地震が起きるとは言い伝えられてきましたが、2016年に東京大学の研究チームによって大潮の時期=満月時に大地震の発生確率が上昇する(大きな潮汐応力が地震を誘発する)という研究結果が出ているようです。 大潮になる時期は月や太陽から地球が受ける重力の影響が大きくなる時期で、そこに地震誘発の因果関係があることを示す研究論文が地球科学に関する様々な観点をカバーする学術雑誌「Nature Geoscience」に掲載されました。 https://www.nature.com/articles/ngeo2796また梅雨が明けて夏本番、秋に向けて台風シーズンに入っています。 台風や低気圧が来ると気圧配置が変動して地面を動かし、気象変動の激しい寒冷前線の接近や横断時に地震活動も活発になるとされています。 この台風と地震の因果関係についても、国立研究開発法人科学技術振興機構 (JST) が構築した国内最大の科学技術情報プラットフォームである「J-STAGE」において学術的資料が公開されています。 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsprs/55/5/55_325/_pdf 同様の研究は米国のマイアミ大学とフロリダ国際大学の研究チームによってもおこなわれており、大地震がおきたいくつかの被災地では地震発生前の4年以内に激しい豪雨を伴う大型熱帯低気圧に見舞われていることを確認しています。 台風が多発する時期の新月〜満月の時期は、警戒と備えを強化しておきたいところです。 日常生活に影響を及ぼす災害は大地震だけでなく、台風や大雨による豪雨や土砂災害などにも注意が必要です。

【海外】インドネシアでM6.9の大地震(2019/8/2〜8/3)

2019/08/02〜08/03にかけて、インドネシア・バンテン州南西部の沖合でM6.9の大きな地震がありました。 インドネシアの気象気候地球物理学庁は最大3mの津波発生の恐れがあるとして一時津波警報を発令、後に解除となりました。 気象気候地球物理学庁はこの地震の規模をM7.4としているとのこと。(M6.9は米国USGS発表値) この震源では2019/04/09と2019/02/28にもM4.7〜4.9の地震が起きています。 現地の状況としては震源から300km程度離れたインドネシアの首都・ジャカルタでも揺れが観測され、一時は地下鉄が運転を見合わせ。 ジャカルタ中心部のオフィスビルや揺れのあった地域の建物からは避難する人々で一時騒然となったとのこと。 インドネシアでは2019/07/14に東部でM7.3の大きな地震があり、この時期現地ではM4〜5クラスの地震も連続。 報道によれば住民のパニックなども起きています。 また、2019/7/8と2019/01/07にもインドネシアのモルッカ海でM6.9。その後も小規模な余震とみられる地震が続きました。 スラウェシ島北部など一部の地域では約50cmの津波が観測され、北マルク州テルナテ島ではパニック状態も。 2018/12/22にはインドネシア・クラカタウ火山が海底噴火および大規模噴火を起こし、高潮と地滑りによって津波が発生。 これによりジャワ島西部のアニェール付近でも津波被害を受け、少なくとも死者60名・負傷者・行方不明者は合わせて580名以上となりました。 2018/9/28にも、インドネシアのPalu付近でM7.5の大地震が発生し、その後継続的にM5クラスの地震が起きています。 このように、基本的にインドネシア周辺で起きる地震は、規模の大きなものが多い傾向があります。 また、インドネシア→フィリピン→台湾と連続して有感地震が発生。その後は震源が北へ移動しているような動きに見えます。 近年は環太平洋火山帯が活発に動いている印象もあります。日本でも「真夏の大きな地震」に備えるべきでしょう。

【海外】環太平洋火山帯に属する各地で続発する地震(2019/07/15)

2019/07/15は、前日から引き続いて環太平洋火山帯のインドネシアとオーストラリアでM4〜5クラスの地震が続いています。 インドネシア付近〜フィジーやトンガ、ニューカレドニアあたりにまたがる環太平洋火山帯の南端の「弧状」の領域は以前より大きな地震がとても多い場所ですので珍しくはありません。 ただ今回異例なのは、オーストラリアの北西沖で連続している地震。震源としてはかなり珍しい場所で、特に今回の震源付近では20世紀に入って以降は地震は目立って観測されていない場所で発生しています。 オーストラリアで比較的新しい大きめの地震としては、1989/12/28に南部のニューサウスウェールズ州で起きた「ニューカッスル地震」があります。 規模としてはM5.6と、日本に住む身としてはあまり大きい印象は受けませんが、オーストラリアでは史上最悪の自然災害の1つと認識されています。 この地震での被害は、300棟の建物が崩壊し5万棟の建物が何らかの被害を受け、1000人が家を失い30万人が地震による何らかの理由で被災しています。 死者は13名、病院で手当を受けた人たちは160名以上となりました。被害総額は約40億豪州ドル。 ニューカッスル地震の震源粋はプレート境界からは遠く地質的にも安定した地域。 原因としては、石炭の採掘とそれによる大量の地下水の喪失ではないかとも言われ、いうなれば人為的なものではないか?との見方もあります。 実際に、この地域に白人の進出と定住が始まって以降、地震が観測されるようになったとのことです。 また、米国カリフォルニアでも中規模な地震が群発化しているようですが、こちらは事前の想定内で最終的に有感地震としては3万回を超えるとの予測がなされています。 7/14〜7/15にかけては日本でも千葉・北海道でM4が発生しています。備災・防災用品のチェックをしつつ、今後の情報に注意したいところですね。

【海外】インドネシアでM7.3、オーストラリアでM6.6の地震(2019/07/14)

2019/07/14はインドネシア東部でM7.3の大きな地震がありました。 現地ではM4〜5クラスの地震も連続しており、報道によれば住民のパニックなども起きたようです。 今月は新月〜満月が7/3〜7/17で、発生のタイミングとしてはその範囲内となっています。 インドネシアでは7/8にもM6.9が発生、このときも前後して連続地震が起きています。 さらにインドネシアでは6/24にもM7.5の深発地震がありましたが、6月の新月〜満月は6/3〜6/17ということでこのときは満月が終わって約1週間後でした。 インドネシア付近は大地震の巣とも言えますが、起きるときは大きなものがかなり連続して発生します。 また7/14はオーストラリア北西部沖でもM6.6があり、さらにパプアニューギニアでも5/7にM7.2の深発地震。 5月の新月〜満月は5/5〜5/19となっていました。 ともあれ7月はそろそろ満月、その後はしばらく大きな地震は収まると良いのですが。

【海外】インドネシアのモルッカ海でM6.9の地震(2019/07/08)

2019/7/8の日本時間00:08頃、インドネシアのモルッカ海でM6.9の地震がありました。その後も小規模な余震とみられる地震が続いています。 スラウェシ島北部など一部の地域では約50cmの津波が観測され、北マルク州テルナテ島ではパニック状態もあったようです。 環太平洋火山帯としては地震の巣とも言える領域ですが、5〜6月にかけてM7以上の地震も深い位置で発生しておりいずれも新月〜満月期のあたりで発生しています。 今月は7/3が新月で7/17が満月。環太平洋火山帯としては米国オレゴン州の連続地震やカリフォルニア州での大きめの地震があった直後のインドネシアでの地震となっているので、日本でも大きな地震には警戒しておきたいところです。