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【海外】インドネシアでM6.9の大地震(2019/8/2〜8/3)
2019/08/02〜08/03にかけて、インドネシア・バンテン州南西部の沖合でM6.9の大きな地震がありました。
インドネシアの気象気候地球物理学庁は最大3mの津波発生の恐れがあるとして一時津波警報を発令、後に解除となりました。
気象気候地球物理学庁はこの地震の規模をM7.4としているとのこと。(M6.9は米国USGS発表値)
この震源では2019/04/09と2019/02/28にもM4.7〜4.9の地震が起きています。
現地の状況としては震源から300km程度離れたインドネシアの首都・ジャカルタでも揺れが観測され、一時は地下鉄が運転を見合わせ。
ジャカルタ中心部のオフィスビルや揺れのあった地域の建物からは避難する人々で一時騒然となったとのこと。
インドネシアでは2019/07/14に東部でM7.3の大きな地震があり、この時期現地ではM4〜5クラスの地震も連続。
報道によれば住民のパニックなども起きています。
また、2019/7/8と2019/01/07にもインドネシアのモルッカ海でM6.9。その後も小規模な余震とみられる地震が続きました。
スラウェシ島北部など一部の地域では約50cmの津波が観測され、北マルク州テルナテ島ではパニック状態も。
2018/12/22にはインドネシア・クラカタウ火山が海底噴火および大規模噴火を起こし、高潮と地滑りによって津波が発生。
これによりジャワ島西部のアニェール付近でも津波被害を受け、少なくとも死者60名・負傷者・行方不明者は合わせて580名以上となりました。
2018/9/28にも、インドネシアのPalu付近でM7.5の大地震が発生し、その後継続的にM5クラスの地震が起きています。
このように、基本的にインドネシア周辺で起きる地震は、規模の大きなものが多い傾向があります。
また、インドネシア→フィリピン→台湾と連続して有感地震が発生。その後は震源が北へ移動しているような動きに見えます。
近年は環太平洋火山帯が活発に動いている印象もあります。日本でも「真夏の大きな地震」に備えるべきでしょう。
【海外】環太平洋火山帯に属する各地で続発する地震(2019/07/15)
2019/07/15は、前日から引き続いて環太平洋火山帯のインドネシアとオーストラリアでM4〜5クラスの地震が続いています。
インドネシア付近〜フィジーやトンガ、ニューカレドニアあたりにまたがる環太平洋火山帯の南端の「弧状」の領域は以前より大きな地震がとても多い場所ですので珍しくはありません。
ただ今回異例なのは、オーストラリアの北西沖で連続している地震。震源としてはかなり珍しい場所で、特に今回の震源付近では20世紀に入って以降は地震は目立って観測されていない場所で発生しています。
オーストラリアで比較的新しい大きめの地震としては、1989/12/28に南部のニューサウスウェールズ州で起きた「ニューカッスル地震」があります。
規模としてはM5.6と、日本に住む身としてはあまり大きい印象は受けませんが、オーストラリアでは史上最悪の自然災害の1つと認識されています。
この地震での被害は、300棟の建物が崩壊し5万棟の建物が何らかの被害を受け、1000人が家を失い30万人が地震による何らかの理由で被災しています。
死者は13名、病院で手当を受けた人たちは160名以上となりました。被害総額は約40億豪州ドル。
ニューカッスル地震の震源粋はプレート境界からは遠く地質的にも安定した地域。
原因としては、石炭の採掘とそれによる大量の地下水の喪失ではないかとも言われ、いうなれば人為的なものではないか?との見方もあります。
実際に、この地域に白人の進出と定住が始まって以降、地震が観測されるようになったとのことです。
また、米国カリフォルニアでも中規模な地震が群発化しているようですが、こちらは事前の想定内で最終的に有感地震としては3万回を超えるとの予測がなされています。
7/14〜7/15にかけては日本でも千葉・北海道でM4が発生しています。備災・防災用品のチェックをしつつ、今後の情報に注意したいところですね。
【海外】インドネシアでM7.3、オーストラリアでM6.6の地震(2019/07/14)
2019/07/14はインドネシア東部でM7.3の大きな地震がありました。
現地ではM4〜5クラスの地震も連続しており、報道によれば住民のパニックなども起きたようです。
今月は新月〜満月が7/3〜7/17で、発生のタイミングとしてはその範囲内となっています。
インドネシアでは7/8にもM6.9が発生、このときも前後して連続地震が起きています。
さらにインドネシアでは6/24にもM7.5の深発地震がありましたが、6月の新月〜満月は6/3〜6/17ということでこのときは満月が終わって約1週間後でした。
インドネシア付近は大地震の巣とも言えますが、起きるときは大きなものがかなり連続して発生します。
また7/14はオーストラリア北西部沖でもM6.6があり、さらにパプアニューギニアでも5/7にM7.2の深発地震。
5月の新月〜満月は5/5〜5/19となっていました。
ともあれ7月はそろそろ満月、その後はしばらく大きな地震は収まると良いのですが。
【海外】インドネシアのモルッカ海でM6.9の地震(2019/07/08)
2019/7/8の日本時間00:08頃、インドネシアのモルッカ海でM6.9の地震がありました。その後も小規模な余震とみられる地震が続いています。
スラウェシ島北部など一部の地域では約50cmの津波が観測され、北マルク州テルナテ島ではパニック状態もあったようです。
環太平洋火山帯としては地震の巣とも言える領域ですが、5〜6月にかけてM7以上の地震も深い位置で発生しておりいずれも新月〜満月期のあたりで発生しています。
今月は7/3が新月で7/17が満月。環太平洋火山帯としては米国オレゴン州の連続地震やカリフォルニア州での大きめの地震があった直後のインドネシアでの地震となっているので、日本でも大きな地震には警戒しておきたいところです。
【海外】米国カリフォルニア付近でM6.4〜M7.1の地震(2019/7/6〜7/7)
2019/7/6〜7/7は米国カリフォルニア付近でM6.4〜M7.1という過去20年で最大規模の地震が発生しました。現地では火災や大規模停電なども起きたようです。
USGSのデータを見ると7/7の午前中までに合計で700回に迫る勢いで群発化しています。
USGSのデータから「2019/07/06〜2019/07/07 09:53:51」までの地震情報を編集部でGoogle Spreadsheet化したものをこちらで公開しています。
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1KfOheSkvHUZ3YkOfaYJqEMnMJBJkkHFpIczDOn8I4dQ/
先月下旬には、ほど近いオレゴン州沿岸でも連続した浅めの震源での地震が起きています。
今月は7/3が新月・7/17が満月で地震が多いと言われる期間です。
カリフォルニアなどの米国太平洋側も日本と同じ環太平洋火山帯に属しているため、日本でもこの期間は特に大きな地震の発生にはより注意しておきたいところです。
おりしも九州を中心に大雨が降ったところでもあり、多量の水分を含んだ地盤の下で大きな地震が起きると、土砂災害が発生する恐れがあります。
【海外】マリアナ海溝沿いでM6.5の地震(2019/06/29)
2019/06/29はマリアナ諸島・マリアナ海溝沿いでM6.5の地震がありました。深さ460kmという深発地震です。
このあたりで起こる有感地震は概ね数年おきという印象がありますが、今年はすでに2度め。
また注目したのは高知・土佐湾でのM3.4。
最大震度1と小規模ですが土佐湾を含む高知沖での地震は多くありません。
土佐湾を震源とする有感地震は、2010年あたりは複数回起きていましたが、以降は1〜2年おきに年間1〜2回程度。2018年はゼロだったようです。
高知沖を含む九州東端〜徳島沖にかけては南海トラフの陸側における固着域の強い部分が広範囲に存在し、土佐湾はその固着域内にあります。
今年は日向灘や豊後水道あたりでの地震も頻発していましたので、今後このあたりの地震が増えていくかどうかは継続的に注視していきたいところです。
東日本大震災の時は前兆的な群発地震が三陸沖あたりで発生していましたが、地震が頻発したからといってそれがすべて巨大地震につながるパターンや確証はありません。
逆に熊本地震や北海道胆振東部地震のような内陸型の場合は前兆がほとんど無い場合も多いもの。
今後大きな地震が来てもその時になって慌てないように、事前に備えだけはしておきましょう。
【北海道・ロシア】千島海溝とロシアのアリューシャン海溝との接続域でM4〜M6クラスの地震(2019/06/26)
2019/06/26は千島海溝とロシアのアリューシャン海溝との接続域でM4〜M6クラスの地震が連続しています。数日前は同じ環太平洋火山帯に属する米国のオレゴン州沿岸で同様の地震が連続していましたが、規模・深さともに酷似しています。アリューシャン海溝沿いでは過去にM8クラスのアリューシャン地震やM9.2のアラスカ地震が起きています。
さらに今年4月に遡ると、北海道の千島海溝沿いでもM3〜M5クラスの地震が連続発生している時期がありました。
2017年12月の政府地震調査委の発表では、千島海溝沿いの北海道沿岸・根室沖を中心に今後30年内にM9クラスの巨大地震が発生する切迫性が高く(発生確率最大40%)、仮に発生した場合は沿岸部に20m以上の大津波が押し寄せる可能性があるという予想です。
北海道根室沖を中心とする地震に関しては、発生間隔がおよそ340〜380年周期となっていますが、前回の発生からはすでに400年以上が経過しており、いつ起きてもおかしくないとされています。
自然災害の発生可能性を確率論で見る場合、確率が小さければなんとなく安心・大きければ不安という気持ちになりがちですが、確率論だけに実際にどのエリアにどの程度の被害が起きるかは起きてみなければわかりません。
これはいわゆる「ハザードマップ」などにも言えることで、ご自身がお住まいの地域がハザードマップ上では大きな被害が無いか、被害が小さいとされる場所になっていることによって「正常性バイアス」が働き、実際には命に関わる危険性が生じているのに逃げ遅れるという状況にもなりかねません。
とにかく災害時にはできるだけ正確な情報に耳を傾け、少しでも自分や家族に危険が生じそうな場合は先手を打って避難などの行動に移ることが重要です。
行動した結果、何も起きなければそれでいいのです。行動しないことで命を落とすということだけは、なんとしても避けなければなりません。
【海外】環太平洋火山帯の広い範囲でM4〜M5クラスの地震(2019/6/22〜6/23)
2019/06/22〜6/23にかけて環太平洋火山帯の広い範囲でM4〜M5クラスの地震が発生し、米国オレゴン州沿岸のファンデフカプレートとカスケード沈み込み帯付近ではM4〜5クラスの地震が連発。
米紙ロサンゼルス・タイムズでは6/19付で過去3週間にカリフォルニア南部での1000回を超える群発地震が伝えられており、地球物理学者や地震研究者が警戒感を強めているとのこと。
同紙では2017年9月に「次の巨大地震」に向けた備えを訴える記事を出しています。
日本付近では与那国島付近でM4.4、先日大きな地震があった山形沖に近い新潟県下越沖でも最大M3.5の地震が起きています。
また千島列島の雷公計島(ライコケとう・ライコークとう)が95年ぶりに噴火し、噴煙の高さは1万メートルを越えているとのこと。
中国の長寧でもM4.9、M5.3の地震、ニュージーランド付近でもM5クラス継続して発生しており、この2日間における動きはかなり活発に感じます。
この規模での地殻活動となると、日本でもいつどこで大きな地震や噴火がほとんど前兆無しで発生するか判りませんが、それはこれまでも繰り返されてきたことです。
基本的に環太平洋火山帯では日々大きな地震が起きるものです。地球上で発生する地震の約90%はここで起きています。
出来るかぎり(可能な範囲で構いません)の備えをした上であれば、必要以上に怖がったり不安に感じることはありません。
【海外】ニュージーランドでM6.4の地震(2019/06/19)
2019/06/19にニュージーランドでM6.4の地震がありました。
現地では6/16あたりから最大M7.2規模(6/17)をはじめとした地震が頻発しており、その後、日本でも6/18に山形沖で大きな地震がありました。
南半球のニュージーランドと北半球の日本は離れていると感じますが、環太平洋火山帯の括りでは同じ範囲。
少々気になるのは、通常このあたりで発生する大きな地震は震源が深いことが多い傾向にありますが、ここ数日で発生しているものは震源が10〜43km程度と浅めの傾向にある点です。
日本において近年は、熊本地震・大阪府北部地震・北海道胆振東部地震など、それまで地震は起きない・活断層があっても大規模な地震の発生確率が限りなくゼロに近いと評価されていた場所で、ある日突然に大きな地震が起きるケースが相次いでいます。
東日本大震災は「1000年に一度」と言われましたが、それはM9.0クラスの巨大地震としての1000年に一度。
より規模が小さな地震でも、人命に影響を及ぼす被害を出すものはその後も多数発生しているのが現実です。
ちょうど地震が発生しやすいとされる満月が終わった直後のタイミングでもありますので、日本でも次の地震に警戒と備えが必要です。
【山形,海外】山形沖で最大震度6強、M6.8の大きな地震。中国四川省でも(2019/06/18)
2019/06/18の22:22頃、山形沖で最大震度6強、M6.8の大きな地震がありました。
一時は津波注意報が発令され、揺れの大きかった地域では停電の発生やガス漏れの疑いがある通報などもあったとのこと。
山形沖での有感地震は9年ぶり、前回は2010年7月に最大震度1・M3.6程度の小規模なものでした。
山形沖は今までノーチェックに近い震源と見ることもできます。揺れが大きかった地域のお住まいの方々は今後の情報に注意してください。今後1週間程度は同程度の余震が発生する恐れがあります。
日本海側では地震が少ない印象がありますが、
2007年:新潟県中越沖地震(新潟県中越地方沖でM6.8)
1993年:北海道南西沖地震(北海道沖の日本海でM7.8)
1964年:新潟地震(新潟県の粟島南方沖でM7.5)
などの大きな被害を出した地震が発生しています。
6/17〜18にかけては中国四川省でもM6級が発生し大きな被害が出ており、6/16にはニュージーランドでもM7.2の大地震が起きています。
また、日本国内の他の地域でもいつ大きな地震が発生するかは判りません。2016年の熊本地震では、最初の地震の2日後により大きな本震が発生したケースもあります。
他人事とは思わず、防災用品・備蓄品・避難経路・緊急連絡先などのご確認を。