2022/06/15:紀伊水道で2連続、宮城沖でM4.2の地震
2022/06/15は紀伊水道で2連続、宮城沖でM4.2の地震が発生。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(記事公開時点までの最新順)
発生日時 | 震源 | 震度 | 規模 | 深さ | 北緯, 東経 |
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2022/06/15 09:59頃 | 紀伊水道 | 1 | M3.0 | 約40km | 33.7, 135.2 |
2022/06/15 03:13頃 | 紀伊水道 | 1 | M2.4 | 約10km | 34.2, 135.1 |
2022/06/15 01:33頃 | 宮城県沖 | 3 | M4.2 | 約60km | 38.4, 142.0 |
注目は南海トラフ巨大地震の想定震源域内となる紀伊水道を震源とする2連続の地震。南海トラフ巨大地震の発生時期に関しては、現時点では科学的に確度の高い予測は不可能というのが政府も認め公開している実情ですが、確率論的には今後30年以内の発生確率は70%、さらに50年以内まで範囲を広げると90%という高い数値となっています。
直近500年間で見てみると、南海トラフ沿いでの大きな地震は約100年間隔で発生しており、一番最近は1946/12/21に発生したM8クラスの「昭和南海地震」。
また、昭和南海地震の2年前には「昭和東南海地震」が発生しており、これはM7.9・最大震度6を記録しています。
江戸時代に起きた「宝永地震」では、その49日後に富士山の大規模噴火である「宝永大噴火」を誘発しました。次に起きる南海トラフ巨大地震でも、同様に富士山の大噴火に連動する可能性も想定しておくべきでしょう。
南海トラフ沿いでは以前より、九州東部〜四国中西部〜近畿地方でプレートのスロースリップによる地殻変動が起きており、南海トラフのプレート境界で発生している地震は東海〜九州までの広範囲に渡ります。
重要なことは「いつ起きるか・どこで起きるか」ではなく「起きたときに備えがあるか」です。防災よりも「備災」を念頭においた行動を。
いざ大震災規模の災害が起きた際に防災用品や備蓄食料などの備えが無い場合、直後の被災生活が大変厳しいものになることは、地震のみならず近年の豪雨被害や台風被害に遭われたかたであれば身に沁みて理解されているはずです。
南海トラフ巨大地震の想定震源域では着々と「歪み(ひずみ)」は蓄積され続けていることに変わりは無いので、(緊張感を常に持続することは困難ですが)各ご家庭でもしっかりと備えていただきたいと思います。備えた上で、平穏な状況が長く続くことが望まれます。
この日、他に発生した有感地震(主に記事公開後)
あああああ