トップ 2分で読む 父島近海でM4.7、青森沖でM4.2、茨城沖・福島沖・日向灘でも小規模な地震(2023/01/19)

父島近海でM4.7、青森沖でM4.2、茨城沖・福島沖・日向灘でも小規模な地震(2023/01/19)

2023/01/19は父島近海でM4.7、青森沖でM4.2、茨城沖・福島沖・日向灘でも小規模な地震が発生。注目は父島近海、特に2010/12/22 02:20の地震(父島近海地震)は震源が浅く最大震度も4だったにも関わらず、マグニチュードは7.4を観測。関東〜東北地方、中部地方などにかけても揺れ、北海道でも震度1を観測しました。

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2023/01/19:父島近海でM4.7、青森沖でM4.2、茨城沖・福島沖・日向灘でも小規模な地震

2023/01/19は父島近海でM4.7、青森沖でM4.2、茨城沖・福島沖・日向灘でも小規模な地震が発生。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(記事公開時点までの最新順)

発生日時震源震度規模深さ北緯, 東経
2023/01/19 21:24頃青森県東方沖1M4.2約20km41.2, 142.6
2023/01/19 17:07頃福島県沖1M3.5約40km37.4, 141.6
2023/01/19 16:28頃茨城県沖1M3.8約40km36.5, 141.2
2023/01/19 15:30頃日向灘1M3.2約30km32.5, 132.1
2023/01/19 10:42頃父島近海1M4.7約10km26.1, 143.4

注目は父島近海。これまでに父島近海で発生している最大震度3以上・M5.0以上の地震を見てみると次のようになります。

【父島近海を震源とする最大震度3以上・M5.0以上の地震】
発生日時震源最大震度マグニチュード深さ北緯, 東経
2022/01/04 06:09頃父島近海5強6.1約80km27.1, 142.1
2020/09/03 00:21頃父島近海45.5約10km26.6, 141.9
2015/03/14 01:15頃父島近海35.1約120km26.3, 141.9
2010/12/23 06:50頃父島近海36.5約10km26.8, 143.8
2010/12/22 02:20頃父島近海47.4約10km27.5, 143.4
2010/08/14 10:34頃父島近海35.5約100km26.2, 141.5
2009/11/04 03:04頃父島近海35.5約120km26.2, 141.9

特に2010/12/22 02:20の地震(父島近海地震)は震源が浅く最大震度も4だったにも関わらず、マグニチュードは7.4を観測。関東〜東北地方、中部地方などにかけても揺れ、北海道でも震度1を観測しました。マグニチュードが大きく震源の深さも10kmと浅い地震だったため、当時は東海〜西南日本の太平洋岸地域に津波注意報が発令されました。

 

GPS観測の結果、この地震によって父島では西南に1.4cm、母島では西南に1.7cmの地殻変動が観測されています。この父島近海地震の震央付近は継続的に地震活動が活発で、伊豆・小笠原海溝に沿った地震が多発する傾向にあります。

 

このあたりは太平洋プレートがフィリピン海プレートの下へ沈み込んでおり、太平洋プレートはおおむね年間で4cmほどの速さで移動しています。
伊豆・小笠原海溝は、接合するマリアナ海溝と合わせて伊豆・小笠原・マリアナ海溝(IBM海溝:Izu-Bonin-Mariana trench)とも呼ばれており、最深部は海面下9,780m。すぐ近くにある母島の南東に、やや浅い部分「母島海山」が存在しますが、ここが伊豆・小笠原海溝とマリアナ海溝との境界と位置づけられています。

 

そして伊豆・小笠原海溝から沈み込んだプレートは伊豆諸島・小笠原諸島付近でマグマとなって上昇し、伊豆・小笠原島弧と呼ばれる火山列島の島弧を形成する動きを持っています。

このように「環太平洋火山帯」に属する日本列島周辺では常に活発なプレートの活動が続いており、何年も前から環太平洋火山帯は活動期に入ったと考えられています。いずれ発生するであろう巨大地震発生時には、行政レベルだけでなく国レベルで機能麻痺に陥り、公的な救援・支援活動そのものが受けられないケースも想定しなければなりません。

 

その上で、私たち一般庶民レベルでもできうる限りの備えをしておく必要があります。まず基本は自助、それから互助・共助・公助です。

 

房総沖巨大地震・首都直下地震・北海道沖(根室沖)巨大地震・そして南海トラフ巨大地震と、今後30年内に高確率での発生が想定されている巨大地震は複数ありますが、それが妄想や絵空事でないことは、これまでに起きた東日本大震災や熊本地震、北海道胆振東部地震・大阪府北部地震・阪神淡路大震災などが証明しています。

 

平時からの備えが、イザという時に命さえ無事なら役に立ちます。備災・防災用品や備蓄品の準備は日常生活の中に組み込んでおきましょう。

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