意外と身近にある調味料のポーションタイプ
こんな形状の調味料の小袋(ポーション)、見たことありますよね?そうです、スーパーでお惣菜や納豆を買ったりパックのお寿司や焼き鳥を買ったりすると付いてくるものです。使いきれずに余らせてしまったりしても、日々のお弁当のお供やキャンプに活用されているかたも多いでしょう。
編集部スタッフに納豆好きが在籍しておりますが「納豆には麺つゆ派」なので、添付されている「タレ」を常に余らせています。しかし彼は余ったタレをメスティンでの炊き込みご飯や「外メシ」に活用(というより、そのためにワザと余らせている説が出ています)。日々の「ちょい使い」には、こうして余らせてしまったもののリユースなどが無駄が無くていいですね。かたや、備蓄用やまとまった量を確保しておきたい場合は、それぞれパックになったものの調達がオススメです。
入手しやすい基本調味料
醤油、ケチャップ、中濃ソース、マヨネーズあたりはご近所のスーパーなどでも入手しやすいものです。基本的に1ポーション1食分として使えるものが10個入りになっているので量的にも扱いやすいです。数泊するキャンプなどの場合は、ボトルで持っていくのもいいですがゴミがコンパクトになる点からこうしたパッケージもいいと思います。
定番中の定番は何と言っても「醤油」でしょう。使い切りサイズの5mlで10本入り。キッコーマンの特選丸大豆しょうゆには、この他に100mlのミニボトル版もあります。
カゴメのトマトケチャップは12gで10個入り。お弁当に最適ですが備災やキャンプなどでは、炊いたご飯に焼き鳥缶と共に混ぜればチキンライス風になり、茹でたパスタやマカロニのベースの味付けにも使えます。各小袋は開封前なら保存期間は2年間!備蓄用に最適です。
トマトケチャップだとちょっと糖分が気になる、という場合はこちらのトマトペーストがオススメ。1箱(6袋)あたりトマト9個分の原材料が使われているので、単純計算で1袋でトマト1個ちょい。ポリフェノールの一種であるリコピンも期待できます。
「お弁当用」と銘打ったブルドッグの中濃ソース。10gで10m袋入り、着色料や増粘剤、化学調味料・甘味料が未使用なのがいいですね。糖分と塩分にさえ気をつければ、主原料は野菜類です。開封前なら2年間保存できるので、こちらも備蓄用にピッタリ。
みんな大好きマヨネーズ。6gで20本入っています。正直とてもとても便利です。主原料は植物オイルなのでカロリーには気をつけたいところ。ボトルだとついつい使いすぎてしまいますが、ポーションタイプだと制限できる点も◎。
なお、キューピーマヨネーズは2016年から規定の賞味期限をそれまでの10ヶ月から1年へと延長されました。2ヶ月は大きいですね。備蓄用としてもぜひ揃えておきたい調味料の1つ。
ドレッシング類
ドレッシングなども、ポーションタイプのボリュームあるパッケージが入手できます。こちらはジャネフのノンオイルドレッシング。10mlのポーションが40個入りです。
40個ならべてみました。意外とドレッシングが日常用途的に出番が多い印象です。ボトルのドレッシングはマヨネーズ同様につい使いすぎてしまったりしますが、これなら安心。お弁当用、おかず調理の際の味付け、パスタソースとしても便利で用途はかなり広いです。
ドレッシングのポーション1つあたりのサイズはこんな感じです。かさばりません。
「ごはんのお供」系のポーション類
いわゆる「ごはんのお供」系も便利です。右側の桃屋の「ごはんですよ!」は皆さんお馴染み懐かしの海苔の佃煮。左側は三島食品の「ペースト詰合せ」で海苔・昆布と梅びしお。減塩&栄養素強化されたものです。
海苔の佃煮はご飯に載せるだけでなく、パスタやジャガイモ・豆腐の味付けやトーストにも合う意外性。素材としてはチーズやマヨネーズとの相性もいいですよ。
しっかり味の「ごはんですよ!」なら、様々なレシピに活用できます。「外メシ」や「山パスタ」などのお供にも隠れた人気のポーションです。
特に三島食品の「ペースト詰合せ」は、お年寄りや高血圧気味の家族がいるご家庭の備蓄・常備品としてもオススメです。お粥との相性も良く、介護食や病院食としての実績もあるものです。
そして「ごはのお供」として老若男女問わずオススメしたいのが、このカレー。「ひとくちカレー」や「ちょい食べカレー」などの商品名で販売されています。常温で保存でき常温で食べられるので、面倒無く美味しく後始末も楽。
こちらの宮島醤油の「ひとくちカレー」は、中口のポーク&ビーフ味ですが、どちらかと言えばポーク風味が立っています。スパイス感は控えめ、甘さと酸味のバランスが良く軽い味わいです。
グリコの「ちょい食べカレー中辛」。お弁当やパンにぴったり。甘口のビーフカレーですが割りとサラっとした食感でビーフ感が立っていますが、あっさりながらもコク深めです。中辛とは言え甘めなので、小さなお子さんでも喜んで食べてくれそうです。
グリコの「ちょい食べカレー中辛」試食。カレー的な粘度は低めです、女子ウケ&お子さんウケしそうなスイートな味わい。
カレーで思い出したのがこのハウス食品の「カレーパートナー」シリーズ。炒めたまねぎペーストだけでなく、様々な素材と味のペーストがミニ・レトルトパウチになっているので保存性も使い勝手もいいです。
編集部スタッフのメスティンに収納中の各種調味料ポーション。esbitポケットストーブ・固形燃料と一緒です。
強い風味を楽しめる、オリーブオイルのポーションBOX
スペイン産のエクストラヴァージンオイル、12gちょいのポーションが100個入っているボックスタイプ。コストコなどでも売ってるようです。編集部スタッフの間でも評判がとても高いオリーブオイル。鮮烈な香りとフルーティかつスパイシーな風味、ほんのり感じるビター感。ポーションタイプなのでいつでも開けたてが楽しめます。備蓄用にはもちろん最適なのですが、あまりに旨いのでどんどん消費されています。
ボックス内にはたっぷり100個の使い放題。オレイン酸やリノール酸にビタミンEなど身体に良い成分がいつでもフレッシュ。
この通りの使い切りサイズなので、女性なら食用だけでなくシャンプー前の髪になじませるなどの使い方もオススメです。いずれにせよフレッシュ感たっぷりなので、加熱するよりこのまま使用したいオイルです。
こちらはイオン系の量販店で見かけたポーションタイプ。10mlのカップが10個入りです。
先程のスペイン産に比べると香りは少々弱めですがその反面、加熱調理用途での使い切りに最適。キャンプや登山用なら、クッカー内に収納して携行してもいいでしょう。
オリーブオイルが新鮮で香り良く風味が強いものは、バゲットや生野菜サラダでいただくとそれがよく判ります。もしこのオイルを入手することがあれば、まずはオイルと塩だけでシンプルに試してみてください。ドレッシングが要らなくなる味わいです。
アウトドア派の場合、外に持ち出す調味料はナルゲンボトル(nalgene広口丸形ボトル)を愛用しているかたも多いと思いますが、備災(備蓄)とアウトドアを兼ねる場合はこうした小分けポーションタイプは、携行性の良さだけでなく長期保存性と日常使いのしやすさと併せてとても便利です。編集部スタッフは、持っているメスティンや山クッカーの中に、固形燃料と共にひと通りの調味料ポーションを収納しています。キャンプや外メシの際にも手軽に使えて重宝しています。
熊本地震の際には、避難所から自治体に依頼しても調味料類がなかなか届かなかったという話しを聞きました。東日本大震災の場合、在宅避難者からの要望としても食材に次に多かったのが調味料類です。また従来は災害用の備蓄として、各家庭で災害(震災)発生直後の3日間を乗り切るだけの量の確保が言われてきました。しかし2013年5月に開かれた国の有識者による南海トラフ巨大地震の対策検討会議において、家庭用の備蓄は「最低1週間分以上が必要」という結論を出しています。
地震や災害の規模が大きくなると被災生活も長期化します。2016年10月に発生した鳥取中部地震の避難勧告がすべて解除されたのは12月になってからでした。災害時に設置される避難所には支援物資が集まりますが、同時に多くの人々も集まるため食事の用意も大変で全員に行き渡るまで時間がかかります。炊き出しも随時実施されるものの、長時間行列に並ばざるを得ないことも。
東京都総務局の総合防災部が無料で配布(amazonのKindle版も無料)している「東京防災」でも、被災時の自宅が無事な場合は一時的に避難所を利用した後に在宅避難が基本。やはり、飲料水と併せて備蓄食糧や調味料類は各家庭・各個人で予めしっかりと用意しておきたいものです。
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■揃えておきたい基本調味料
■その他オススメの調味料ポーション
■常温での長期備蓄にも向き、温めなくても食べられるカレー