トップ 2分で読む 宗谷北部でM4.5の深発地震、群馬南部・島根東部・新島神津島でも小規模な地震(2023/02/10)

宗谷北部でM4.5の深発地震、群馬南部・島根東部・新島神津島でも小規模な地震(2023/02/10)

2023/02/10は宗谷北部でM4.5の深発地震、群馬南部・島根東部・新島神津島でも小規模な地震が発生。注目は震源域としては北海道中部の宗谷地方北部。地震の発生率としては低い印象がありますが、この地域に被害を及ぼす可能性のある地震としては日本海東縁部の地震と北海道北西沖で発生する地震が該当します。

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2023/02/10:宗谷北部でM4.5の深発地震、群馬南部・島根東部・新島神津島でも小規模な地震

2023/02/10は宗谷北部でM4.5の深発地震、群馬南部・島根東部・新島神津島でも小規模な地震が発生。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(記事公開時点までの最新順)

発生日時震源震度規模深さ北緯, 東経
2023/02/10 17:05頃新島・神津島近海1M2.7約10km34.5, 139.3
2023/02/10 11:01頃島根県東部2M3.6約10km35.3, 133.3
2023/02/10 05:14頃群馬県南部1M2.7約10km36.5, 139.4
2023/02/10 03:30頃宗谷地方北部1M4.5約290km45.1, 141.7

注目は宗谷地方北部。宗谷地方は震源域としては北海道中部のあたり、中部としては特に2018年の北海道胆振東部地震が記憶に新しいところですが、宗谷地方は胆振地方より北となり近年は地震が少ない印象があります。

 

北海道中部域としての石狩・留萌・宗谷の各地方の日本海沿岸の地域では、日本海東縁部の地震で被害を受けることがあります。
過去に発生した中規模以上の地震は

 

1940年:神威岬沖(積丹半島沖)の地震:M7.5
1950年:宗谷東方沖の地震:M7.5
1947年:北海道西方沖の地震:M6.7
2004年:留萌地方南部の地震:M6.1

など。

北海道中部に存在する断層帯としては

 

・北部の宗谷丘陵西縁:サロベツ断層帯
・富良野盆地の西縁と東縁:富良野断層帯
・北海道中西部の日本海側:増毛山地東縁断層帯・沼田−砂川付近の断層帯
・その南西部:当別断層
・南部の石狩低地付近:南北方向に石狩低地東縁断層帯

 

などが走っており、この地域に被害を及ぼす可能性のある「海溝型地震」としては北海道北西沖で発生する地震が該当します。

 

なお石狩平野周辺はやや軟弱な地盤で、仮にこの地域に被害を及ぼす地震が発生した場合には他の地域よりも揺れと被害が大きくなる可能性があります。

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