トップ 2分で読む 鳥島近海でM6.5、西表島でM4.1、徳島北部・千葉沖・石狩中部でも小規模な地震(2023/10/05)

鳥島近海でM6.5、西表島でM4.1、徳島北部・千葉沖・石狩中部でも小規模な地震(2023/10/05)

2023/10/05は鳥島近海でM6.5、西表島でM4.1、徳島北部・千葉沖・石狩中部でも小規模な地震が発生。注目は鳥島近海で周辺では10/2から活動がやや活発です。巨大地震の発生時期を論じるよりも、巨大地震が起きた時に対応できる備えがあるかがより重要。備えを確認して足りないものは早めに備えておきましょう。

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2023/10/05:鳥島近海でM6.5、西表島でM4.1、徳島北部・千葉沖・石狩中部でも小規模な地震

2023/10/05は鳥島近海でM6.5、西表島でM4.1、徳島北部・千葉沖・石狩中部でも小規模な地震が発生。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(記事公開時点までの最新順)

発生日時震源震度規模深さ北緯, 東経
2023/10/05 17:08頃石狩地方中部2M2.4約20km43.1, 141.4
2023/10/05 11:00頃鳥島近海(八丈島の南370km付近)不明M6.5約20km29.7, 139.8
2023/10/05 09:59頃西表島付近1M4.1約20km24.2, 123.4
2023/10/05 02:01頃徳島県北部1M3.5約50km34.0, 134.6
2023/10/05 00:47頃千葉県東方沖1M3.2約40km35.5, 140.9

注目は鳥島近海。この辺りでは10/2から地震活動がやや活発なため、今後も継続的な備えと警戒が必要です。

 

小笠原諸島周辺で発生する地震は概ねM5以上が多く、深さが20km以下の浅いものと400km以上の深発地震とに分かれる傾向にありますが、最大震度は過去15年程度の期間で見ても震度4が最大となっており、地震の規模を示すマグニチュードが7.0を記録した2012年元日の地震でも最大震度は4となっています。

 

伊豆諸島や小笠原諸島では、1923年の関東大震災を引き起こした関東地震などのように相模トラフのプレート境界付近で発生する地震によって被害を受けることがあります。しかし、伊豆・小笠原海溝付近では深発地震以外でのM8程度の巨大地震の発生はこれまで知られていません。

伊豆・小笠原海溝付近では時おりかなり大きな地震が発生し、その中でも震源の深さが60〜200km程度の「稍(やや)深発地震」と、200km以上の深さで発生する「深発地震」が起きることがあります。この深発地震が起きた際には、震源から遠く離れた場所で大きな揺れを観測する「異常震域」が発生することがあります。

 

深発地震が起きて異常震域が発生すること自体はさほど珍しいことではなく何らかの巨大地震の前兆である確たる根拠にもなりませんが、だからといって以降に巨大地震が起きないという保証もありません。

 

「巨大地震はいつ起きるのか?」という事を論じるよりも、「巨大地震が起きた時に、その後を対応できる備えがあるか」がもっとも重要です。収まったから安心するだけでなく、備えを確認して足りないものは改めて備えておきましょう。

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