トップ 2分で読む 硫黄島近海でM5.4、釧路沖でM5.2、日向灘・能登・長崎・長野でも小規模な地震(2024/01/24)

硫黄島近海でM5.4、釧路沖でM5.2、日向灘・能登・長崎・長野でも小規模な地震(2024/01/24)

2024/01/24は硫黄島近海でM5.4、釧路沖でM5.2、日向灘・能登・長崎・長野でも小規模な地震が発生。能登半島地震の余震が続いていた期間は不思議なほど他地域での有感地震が収まっていましたが、能登の沈静化と共に他地域での地震が再び活発化してきたように見えます。継続的な警戒と備えを。

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2024/01/24:硫黄島近海でM5.4、釧路沖でM5.2、日向灘・能登・長崎・長野でも小規模な地震

2024/01/24は硫黄島近海でM5.4、釧路沖でM5.2、日向灘・能登・長崎・長野でも小規模な地震が発生。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(記事公開時点までの最新順)

発生日時震源震度規模深さ北緯, 東経
2024/01/24 21:12頃日向灘1M4.1約20km31.8, 132.2
2024/01/24 19:33頃長野県南部2M3.3ごく浅い35.9, 137.6
2024/01/24 15:56頃橘湾1M2.6約10km32.6, 129.9
2024/01/24 13:29頃長野県中部2M3.4約10km36.2, 137.7
2024/01/24 13:18頃石川県能登地方1M2.8約10km37.4, 136.9
2024/01/24 06:33頃釧路沖2M5.2約20km42.5, 145.1
2024/01/24 06:06頃石川県能登地方3M3.0約10km37.2, 136.7
2024/01/24 06:00頃天草灘1M2.5約10km32.5, 129.7
2024/01/24 00:22頃硫黄島近海2M5.4約120km25.4, 141.2

注目は硫黄島近海。この辺りを震源とする地震は概ねM5以上で、深さが20km以下の浅いものと400km以上の深発地震とに分かれる傾向にありますが、最大震度は過去15年程度の期間で見ても震度4が最大となっており、地震の規模を示すマグニチュードが7.0を記録した2012年元日の地震でも最大震度は4となっています。

 

伊豆諸島や小笠原諸島では、1923年の関東大震災を引き起こした関東地震などのように相模トラフのプレート境界付近で発生する地震によって被害を受けることがあります。しかし、伊豆・小笠原海溝付近では深発地震以外でのM8程度の巨大地震の発生はこれまで知られていません。

伊豆・小笠原海溝付近では時おりかなり大きな地震が発生し、その中でも震源の深さが60〜200km程度の「稍(やや)深発地震」と、200km以上の深さで発生する「深発地震」が起きることがあります。この深発地震が起きた際には、震源から遠く離れた場所で大きな揺れを観測する「異常震域」が発生することがあります。

 

深発地震が起きて異常震域が発生すること自体はさほど珍しいことではなく何らかの巨大地震の前兆である確たる根拠にもなりませんが、だからといって以降に巨大地震が起きないという保証もありません。

 

「巨大地震はいつ起きるのか?」という事を論じるよりも、「巨大地震が起きた時に、その後を対応できる備えがあるか」がもっとも重要です。収まったから安心するだけでなく、備えを確認して足りないものは改めて備えておきましょう。

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