トップ 2分で読む 【関東】富士五湖でM2.4、伊豆大島近海でM4.5(2019/12/13〜12/14)

【関東】富士五湖でM2.4、伊豆大島近海でM4.5(2019/12/13〜12/14)

2019/12/13〜12/14にかけて、富士五湖でM2.4、伊豆大島近海でM4.5の地震。首都直下型地震の想定震源域の西端と北西端付近。富士五湖の南東には1923/09/01に起きた関東大震災(M7.9、最大震度7)の震源があり、今回の2つの地震はそれぞれ、関東大震災の震源域の西端と北西端付近に位置する形となります。

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2019/12/13〜12/14:富士五湖でM2.4、伊豆大島近海でM4.5

2019/12/13〜12/14にかけて、山梨県東部・富士五湖でM2.4(最大震度1)、伊豆大島近海でM4.5(同3)の地震がありました。それぞれ首都直下型地震の想定震源域の西端と北西端付近。伊豆大島近海は相模トラフが走っています。

富士五湖での小規模な地震の南東には、1923/09/01に起きた関東大震災(M7.9、最大震度7)の震源があり、今回の2つの地震はそれぞれ、関東大震災の震源域の西端と北西端付近に位置する形となります。

【山梨県東部・富士五湖】
2019/12/13 23:20頃, 震度1, M2.5, 深さ20km

【伊豆大島近海】
2019/12/14 03:24頃, 震度3, M4.5, 深さ30km

富士五湖付近での地震は頻度は高くありませんが年に数回程度あり、近年の最大震度4以上の地震は次の通り。

2014/12/11 15:07頃, M4.3, 最大震度4
2012/01/29 16:46頃, M4.7, 最大震度4
2012/01/28 07:43頃, M5.5, 最大震度5弱
2012/01/28 07:39頃, M5.0, 最大震度4
2011/03/15 22:40頃, M4.0, 最大震度4

東日本大震災の4日後にM4.0の最大震度4が起きていることと、2012/01/28にはM5.5, 最大震度5弱というやや大きめの地震が起きています。

伊豆大島近海は地震多めの領域ですが特に2019/11にやや頻発しており、2019/11/17にはM4.9、最大震度4の地震が起きています。
また、近年の最大震度4以上を見てみると、

2019/11/17 20:05頃, M4.9, 最大震度4
2014/05/05 05:18頃, M6.0, 最大震度5弱
2011/01/31 17:22頃, M4.1, 最大震度4

となり、2014/05/05にM6.0, 最大震度5弱という大きめの地震が起きています。

今回の震源は相模トラフ・駿河トラフ・糸魚川-静岡構造線の合流ポイント=3つのプレートが重なり合う位置にも近く、富士山や箱根山などの火山が存在することと、周辺には立川断層帯をはじめとした多数の断層が存在します。

このように関東周辺の構造線と断層帯を図で観てみると、改めて東京を中心とした首都圏が「地震の巣」の周辺に存在しているかがよく解ります。

将来的(今後30年内)に発生が比較的高めの確率で予測されている巨大地震は複数ありますが、予測に関しては

①基本的に様々な仮説を置いた上での推計である
②定量評価できない項目が存在する
③発生確率は低めでも実際に起きた際には甚大な被害を及ぼす事象が発生する可能性もある

という点は意識しておくべきでしょう。

また首都直下型地震や南海トラフ巨大地震に関してはより根本的な問題として「発生が比較的高めの確率で予測されている」に反する「確度の高い予測が困難」という状況も現実です。

災害を防ぐ観点での「防災」よりも、国・自治体・地域・家庭・個人というすべての粒度で可能なかぎり備え「備災」をし、起きた後の被災を減らす「減災」にいかにつなげていくかが重要になっていきます。

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