2019/03/13:紀伊水道で最大震度4、M5.2の地震
2019/03/13の13:48頃、紀伊水道で最大震度4、M5.2の地震がありました。東海地方から四国の西端まで広く揺れたようですが、まさに南海トラフ巨大地震の想定震源域のほぼ全域が揺れたことになるでしょうか。
2日前の3/11には愛媛県南予でもM4.5の地震。このあたりでは継続的なスロースリップが確認されている範囲です。
特に紀伊水道で前回M5クラスが起たのは昨2018年ですが、改めて気象庁の公開データベースを調べてみたところ、最大震度4・M5.0以上の地震が地震が起きたのは今回を除いて観測データが存在している範囲では3回のみです。
2018/11/02 16:53, M5.4・震度4
1948/06/15 20:44, M6.7・震度4
1941/12/25 18:31, M5.8・震度4
2018年より前は1948年ということになるので、実に70年ぶりのM5クラス以上ということになります。
また紀伊水道での地震は、M3クラス以上のものは
・深さが10km以下のもの
・深さが40〜50kmあたりとやや深めのもの
の2パターンに分かれる傾向があるようです。
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歴史を遡ること1946/12/21には、紀伊半島沖で「昭和南海地震:最大震度6・M8.0」が発生し、1330人の死者が出ています。
この地震における最大余震は、本震から約1年5か月後の1948/04/18に和歌山県南方沖で発生したM7.0の地震でした。1948/06/15のM6.7は、その2ヶ月後に発生しています。
70年前は1948年を最後にM5以上の地震は途絶えたわけですが、今回も沈静化するのかそれとも活発化するのかは不明です。
ただ、次の南海トラフ巨大地震は必ず来ると言われています。
発生した時に「備えていた人たちとそうでなかった人たち」との間では、その後の被災生活の質は大きく異なることになるでしょう。
とは言え数十年前から来るぞ来るぞと言われて未だに起きないのも事実で、大きな自然災害に対する緊張感を長期間維持するのは不可能と言うもの。
このあたりは気持ちの折り合いを付けて、無理のない範囲で備えを生活の中に組み込む必要があるでしょう。