2019/8/14〜8/16:東北地方の太平洋側で相次ぐM4規模の地震
2019/08/14〜2019/08/16にかけて、東北地方の太平洋側を中心にM4クラスの地震が相次ぎました。
震源は日本海溝沿い、日本海溝の最深部は8020m。これに沿った地震はよく起きており、太平洋プレートが日本列島が乗った北米プレートの下へ沈み込んでいる構造です。
この3日間に着目した地震は次の通り。
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2019/08/16 19:06頃, 茨城県北部, M2.7, 最大震度1
2019/08/15 18:15頃, 十勝沖, M4.3, 最大震度2
2019/08/15 18:07頃, 宮城県沖, M4.5, 最大震度1
2019/08/15 17:52頃, 福島県沖, M4.2, 最大震度2
2019/08/15 15:54頃, 宮城県沖, M4.1, 最大震度2
2019/08/15 15:06頃, 青森県三八上北地方, M4.6, 最大震度3
2019/08/15 14:33頃, 青森県三八上北地方, M5.4, 最大震度4
2019/08/14 07:03頃, 宮城県沖, M4.3, 最大震度2
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青森県三八上北地方で2連続した大きめの地震は既報の通りです。ちょうど満月が終わった直後で潮汐力によって地震が起きやすいと言われる状況であることと、同時に低気圧の塊である台風10号が上陸した直後ということもあるでしょうか。
東北地方の巨大地震としてすぐに思い起こされる東日本大震災は、北海道〜房総沖にかけて存在する日本海溝沿い、太平洋プレートが北米プレートの下に沈み込む部分で発生しましたが、この時に動いたのは宮城沖〜福島沖のみ。
その他の部分が「動き残り・割れ残り」となっている可能性は十分残っており、東北〜関東の日本海溝沿いでは今後30年内に、M7級の大地震の発生確率がかなり高い予測されています。
(当該報道は2019年2月26日に政府の地震調査委員会によって公表されています)
東日本大震災は1000年に1度と言われましたが、確かにM9クラスの巨大地震はとうぶん発生しないと考えられています。しかし、M7〜8クラスのものは今後も複数の発生が予想されています。
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」とは言いますが、何も無い平常な状態が続くとかつての震災の記憶も薄れ、備えもおざなりになりがちです。
ここ数日の地震は地震が起きやすいとされる満月&台風襲来に重なり、特に8/15には青森県で最大震度4・M5.4というやや大きめの地震が起きています。
環太平洋火山帯の範囲で見た場合はM4〜5クラスがこの程度の頻度で起きても、ある意味で「いつもどおり」とも言えますので必要以上に不安に感じる必要はありませんが、備えはしっかりと。
また月に1度くらいは、備災・防災用品や備蓄品の賞味・消費期限を確認してみてください。