トップ 2分で読む 【東日本】茨城北部の地震は落ち着きつつ継続傾向(2019/12/05〜12/06)

【東日本】茨城北部の地震は落ち着きつつ継続傾向(2019/12/05〜12/06)

ここしばらく連続している茨城における地震について、一応の収束傾向にあるように感じますが12/6にかけてもM3.3・最大震度2の有感地震が深さ10kmで発生しています。茨城県南部の地下はフィリピン海プレートが沈むこむ先端部分となっています。

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2019/12/05〜12/06:茨城北部の地震は落ち着きつつ継続傾向

ここしばらく連続している茨城における地震ですが、一応の収束傾向にあるように感じますが、12/6にかけてもM3.3・最大震度2の有感地震が深さ10kmで発生しています。

【12/4〜12/6にかけての茨城県北部の有感地震】
2019/12/06 20:57頃, 震度2, M3.3, 深さ10km
2019/12/05 22:35頃, 震度3, M4.5, 深さ10km
2019/12/05 15:01頃, 震度2, M3.9, 深さ10km
2019/12/05 08:38頃, 震度2, M3.9, 深さ10km
2019/12/05 08:36頃, 震度1, M3.1, 深さ10km
2019/12/04 10:38頃, 震度4, M4.8, 深さ10km
2019/12/04 10:50頃, 震度2, M3.5, 深さ10km
2019/12/04 12:01頃, 震度1, M2.6, 深さ10km
2019/12/04 17:57頃, 震度1, M3.2, 深さ10km
(※これ以前も比較的頻度高めで発生しつづけている)

 

北部よりは若干頻度は下がるものの、茨城県南部も地震の多いエリアで、南部で発生する地震は震源の深さが50〜60kmのものが多いのです。

この茨城県南部の地表下50〜60kmあたりは、フィリピン海プレートが沈み込んだ先の先端部分にあたります。

太平洋プレートがフィリピン海プレートと北米プレートの下に沈み込み、フィリピン海プレートが北米プレートやユーラシアプレートの下に沈み込んでいる複雑な構造となっています。

画像出典:政府 地震調査研究推進本部 『茨城県の地震活動の特徴』

地震の多い茨城県内においては、意外なことに「確実に活断層である」とされるものはこれまでに知られていません
日本有数の大断層である「棚倉断層」は存在していますが、これは活断層ではないのです。
(棚倉断層:茨城県常陸太田市と福島県棚倉町の間を北北西から南南東方向へ通る約60キロメートルの横ずれ断層)

棚倉断層は棚倉西縁断層と棚倉東縁断層から構成されていて、その中間に破砕帯があります。これらを含めて「棚倉構造線」も呼ばれ、従来は東北日本と西南日本の境界線と考えられてきました。
(別途、東北日本と西南日本の境界線は利根川構造線であるという見解もあります)

また茨城県の北部の陸から沖合にかけては、棚倉構造線と同様の走向を持つ長さの短い断層が多数分布しています。
東日本大震災以降、これらの断層に次々と正断層型の地震が生じて破損等の被害が発生しているという状況もありますので、今後も長期的な警戒と備えが必要です。

もとより茨城県内は「中規模地震の巣」と言えるくらい地震が頻発するエリアであり、今後の情報には注意しつつ備えだけはしっかりと。

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