2019/12/18:根室半島南東沖で最大震度3, M4.4の地震
2019/12/18の20:54頃、根室半島南東沖で最大震度3, M4.4の地震がありました。震源の深さは約100km。
北海道では先日12/12にも宗谷地方北部での震度5弱・M4.4、12/16には胆振地方中東部で震度3・M4.3が発生しています。
北海道のみならず、今年後半に入って日本各地で規模の大きめの有感地震が頻発している印象がありますので、特に真冬の大規模地震に対する警戒と備えが必要です。
ここで、今回の震源となった根室半島南東沖における近年の最大震度4以上の地震をピックアップしてみましょう。
【根室半島南東沖における近年の最大震度4以上】
2019/05/05 01:40頃, M5.3, 最大震度4
2019/03/02 12:23頃, M6.2, 最大震度4
2018/04/24 17:53頃, M5.3, 最大震度4
2018/04/14 04:00頃, M5.4, 最大震度5弱
2015/11/28 11:51頃, M5.5, 最大震度4
2014/08/19 22:26頃, M5.0, 最大震度4
2014/06/26 14:47頃, M4.7, 最大震度4
2013/07/16 23:09頃, M5.1, 最大震度4
2013/01/24 06:34頃, M5.2, 最大震度4
2010/11/19 13:02頃, M4.9, 最大震度4
2008/11/22 00:44頃, M5.3, 最大震度4
意外とM5以上の地震が定期的に発生していることが判ります。
2019年は3月と5月にそれぞれM6.2、M5.3が発生。
2018年の4月には最大震度5弱が起きています。
北海道の千島海溝側では最近になって地震が増えてきている印象があります。
千島海溝沿いの広い範囲では、今後30年内にM8〜9クラスの地震の発生が想定されており、発生間隔としてはすでにいつ起きてもおかしくないと言う見かたもあります。
(一部の地震研究者(予言などのオカルトではない)の間では、南海トラフ巨大地震は2030年代半ば以降が危険期ではないか、とも言われています)
千島海溝と日本海溝に沈み込む直前の太平洋プレート(アウターライズ)内では正断層型巨大地震が発生することが指摘されています。(千島海溝側のアウターライズ地震断層は、数は多いものの浅い傾向にあります)
アウターライズ地震が起きた場合、陸側の揺れは小さいながらも津波が沿岸部に押し寄せる可能性がありますが、このアウターライズ地震については震源断層の情報が無く想定シナリオ地震が設定できていないのが現状とのこと(JAMSTEC公開資料より超概略)。
津波を伴うM8〜9クラスともなれば個人や家庭で備えるには当然限界があり、それこそ官産民それぞれの粒度で広範囲に渡りキメの細かい備えを連携しながらおこなう必要性がありますが、次の巨大地震が実際に起きるまでにどこまで実現可能なのでしょうか。
まずは個人や家庭レベルで備えた上で、危機感を共有できる人々が地域ごとに連携・共助できるコミュニティ機能を作ることも大切かもしれません。