トップ 2分で読む 【関東・近畿】相模湾・栃木県北部・和歌山県北部で小規模な地震(2019/12/24)

【関東・近畿】相模湾・栃木県北部・和歌山県北部で小規模な地震(2019/12/24)

2019/12/24は、相模湾・栃木県北部・和歌山県北部で小規模な地震がありました。いずれも最大震度は1、マグニチュードも1.9〜2.4と小さなもの。相模湾での規模の大きな地震はあまり無く、今回の地震も有感地震としては今年5月以来です。

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2019/12/24:相模湾・栃木県北部・和歌山県北部で小規模な地震

2019/12/24は、相模湾・栃木県北部・和歌山県北部で小規模な地震がありました。
それぞれ、

2019/12/24 09:11頃, 相模湾, 震度1, M1.9, ごく浅い
2019/12/24 10:58頃, 栃木県北部, 震度1, M2.4, 深さ10km
2019/12/24 19:44頃, 和歌山県北部, 震度1, M2.1, ごく浅い

となり、いずれも最大震度は1、マグニチュードも1.9〜2.4と小さなものでした。

相模湾での規模の大きな地震はあまり無く、今回の地震も有感地震としては今年5月以来。
また、近年における相模湾で最大震度4以上の地震は、2013/07/10 00:21頃に起きた最大震度4・M3.9のもの程度です。

栃木県北部に関しては、12/4に北部でM4.7・最大震度4を含めて、ほぼ同じ震源域で2度の地震が起きています。
栃木県には福島県との県境から那須野原の西縁に沿って延びる活断層である「関谷断層」と、中禅寺湖の南東には「内ノ籠(うちのこもり)断層」があります。

関谷断層の地表で認められる長さは約38km、地震発生確率の長期評価は0%。
関谷断層の長期評価としての将来的な地震発生確率はほぼ「0%」ですが、これまでの大阪府北部地震や北海道胆振東部地震の震源付近の断層の評価も同様であったことを考えると、100%の楽観視はできないでしょう。

2つの断層の間では過去に大きな地震が複数発生した記録はあり、特に1683年にはM6.3〜M7.0と推定される地震が発生しています。

また、1949/12/26には現在の日光市(当時の今市市)付近で内陸直下型地震となる「今市地震」が発生し、このときはM6.2が起きた8分後にM6.4の地震が続けて発生しました。余震は翌年3月下旬まで続いたそうです。
この地震による死者は10名、負傷者は163名とのこと。

少々気になるのは和歌山県北部。南海トラフ巨大地震の想定震源域内となります。
小規模な有感地震は頻繁に起きていますが、近年で最大震度4以上を観測したものは次の通り。

【和歌山県北部での近年の最大震度4以上の地震】
2013/06/08 20:39頃, M4.0, 最大震度4
2013/06/08 16:17頃, M3.9, 最大震度4
2011/08/10 08:13頃, M4.6, 最大震度4
2011/07/05 19:34頃, M4.4, 最大震度4
2011/07/05 19:18頃, M5.4, 最大震度5強
2011/05/10 23:01頃, M4.1, 最大震度4

南海トラフ巨大地震の発生時期に関しては、現時点では科学的に確度の高い予測は不可能というのが実情ですが、確率論的には今後30年以内の発生確率は70%、さらに50年以内まで範囲を広げると90%という高い数値となっています。

ただし、ネット上の情報に関して特に極端なもの(「X月X日に起きる」という予言的な話し等)については、必ずその情報源が公式なものか、科学的な根拠にもとづいたものかどうかを確認してください。オカルトネタ的なものに関しては「そういう話もある」という程度の受け取り方で構いません。

その上で、こうした小規模な地震は「備えのキッカケ」として活用しましょう。
大阪だけでなく、他の地域の方も今のうちに改めて防災用品や備蓄品の用意と、ご家族との緊急連絡手段や連絡先・集合場所などを確認しておいてください。

重要なことは「いつ起きるか・どこで起きるか」ではなく「起きたときに備えがあるか」です。防災よりも「備災」を念頭においた行動を。

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