トップ 2分で読む 【東日本】茨城でM5.3および千葉でM5.1の地震(2020/1/31〜2/1)

【東日本】茨城でM5.3および千葉でM5.1の地震(2020/1/31〜2/1)

2020/02/01は茨城でM5.3および千葉でM5.1の地震がありました。最大震度はそれぞれ4と3です。また2020/1/31〜2/1にかけて、岩手・福島・三重・北海道でもM1.9〜4.2の地震が発生しています。

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2020/1/31〜2/1:茨城でM5.3および千葉でM5.1の地震

2020/02/01は茨城でM5.3および千葉でM5.1の地震がありました。最大震度はそれぞれ4と3です。
また2020/1/31〜2/1にかけて、岩手・福島・三重・北海道でもM1.9〜4.2の地震が発生しています。

それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)。

【根室半島南東沖】
2020/02/01 17:21頃, 震度2, M4.2, 深さ50km, 北緯:43.0, 東経:145.9

【岩手県沿岸北部】
2020/02/01 07:36頃, 震度1, M2.9, 深さ110km, 北緯:40.4, 東経:141.6

【千葉県南部】
2020/02/01 03:07頃, 震度1, M3.2, 深さ90km, 北緯:35.3, 東経:139.9

【茨城県南部】
2020/02/01 02:07頃, 震度4, M5.3, 深さ70km, 北緯:36.0, 東経:140.1

【千葉県北東部】
2020/02/01 01:11頃, 震度3, M5.1, 深さ50km, 北緯:35.7, 東経:140.7

【福島県沖】
2020/01/31 21:26頃, 震度1, M3.8, 深さ40km, 北緯:37.7, 東経:141.9

【三重県北部】
2020/01/31 20:50頃, 震度1, M1.9, 深さ10km, 北緯:34.9, 東経:136.6

【福島県沖】
2020/01/31 20:29頃, 震度2, M3.7, 深さ30km, 北緯:37.4, 東経:141.4

久しぶりの有感地震となったのは、三重県北部で前回は2013/04/13に起きたM2.7の最大震度1。実に7年ぶり近い有感地震となりました。

その他の震源は、近年活発なところばかりとなります。

今回、そこそこ大きかったのは茨城県南部のM5.3・最大震度4のもの。編集部でも比較的大きめの揺れを感じました。
茨城県南部は北部とともに地震の多いエリアで、南部で発生する地震は震源の深さが50〜60kmのものが多いのです。
この茨城県南部の地表下50〜60kmあたりは、フィリピン海プレートが沈み込んだ先の先端部分にあたります。

茨城県南部における近年の大きめの地震を見てみます。

茨城県南部における近年の最大震度4以上
2020/02/01 02:07頃 M5.3 最大震度4
2020/01/14 04:53頃 M5.0 最大震度4
2019/12/03 10:18頃 M4.7 最大震度4
2019/01/14 13:23頃 M4.9 最大震度4
2018/11/27 08:33頃 M5.0 最大震度4
2018/09/18 17:11頃 M4.3 最大震度4
2017/12/02 00:12頃 M4.3 最大震度4
2017/08/02 07:15頃 M4.6 最大震度4
2016/09/07 13:28頃 M4.9 最大震度4
2016/07/20 07:25頃 M5.0 最大震度4
2016/07/17 13:24頃 M5.0 最大震度4
2016/06/12 07:54頃 M5.0 最大震度4

 

茨城県南部における過去10年の最大震度5弱以上
2016/05/16 21:23頃 M5.5 最大震度5弱
2014/09/16 12:28頃 M5.6 最大震度5弱
2013/11/10 07:37頃 M5.5 最大震度5弱
2011/07/15 21:01頃 M5.5 最大震度5弱
2011/04/02 16:56頃 M5.0 最大震度5弱
2011/03/24 08:56頃 M4.9 最大震度5弱

このあたりは太平洋プレートがフィリピン海プレートと北米プレートの下に沈み込み、フィリピン海プレートが北米プレートやユーラシアプレートの下に沈み込んでいる複雑な構造となっています。
今回は、そこからもう少し深めの震源でした。

昨年後半から茨城県での地震活動の活発化を感じさせるような動きがありますが、同様の活動例はこれまで全国各地で見られます。
もとより茨城県内は「中規模地震の巣」と言えるくらい地震が頻発するエリアであり、今後の情報には注意しつつ備えだけはしっかりと。

また茨城県の北部の陸から沖合にかけては、棚倉構造線と同様の走向を持つ長さの短い断層が多数分布しています。
東日本大震災以降、これらの断層に次々と正断層型の地震が生じて破損等の被害が発生しているという状況もありますので、今後も長期的な警戒と備えが必要です。

こうした動きが次の巨大地震などの前兆かどうかは、現代科学の力では残念ながら確度の高い予測としては判断できない現実があります。
昨年末の茨城県と栃木県での地震に関して、一部のメディアが首都直下型地震の前兆の可能性的な報じ方をしたこともありますが、必要以上に不安に感じる必要はありません。

「正しく恐れ、備える」

ということが重要で、これは日常の生活の一部として取り入れておく要素でもあります。
首都直下型地震や南海トラフ巨大地震がいつ起きるのか、という点を気にするよりも、次の大きな自然災害が起きた時に、命さえ無事ならその後を乗り切っていくための備えがあるかどうかが重要です。

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