2020/2/27〜2/28:宮城,栃木,千葉,長野,宮崎で相次ぐ小規模な地震
2020/2/27〜2/28にかけて、宮城,栃木,千葉,長野,宮崎で小規模な地震が相次ぎました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)
【栃木県北部】
2020/02/28 06:47頃, 震度1, M2.6, 深さ10km, 北緯:36.6, 東経:139.4
【日向灘】
2020/02/28 05:41頃, 震度2, M3.9, 深さ10km, 北緯:32.0, 東経:132.2
【長野県北部】
2020/02/27 19:12頃, 震度1, M2.7, 深さ10km, 北緯:36.6, 東経:138.3
【和歌山県南部】
2020/02/27 05:19頃, 震度1, M2.9, 深さ30km, 北緯:33.5, 東経:135.8
【宮城県沖】
2020/02/27 03:02頃, 震度1, M3.7, 深さ50km, 北緯:38.9, 東経:141.9
【房総半島南方沖】
2020/02/27 02:27頃, 震度1, M3.6, 深さ60km, 北緯:34.1, 東経:140.4
中央構造線、相模トラフ、南海トラフ沿いはプレート境界でもあるため、常に動き日々地震が発生しています。
この中で今回注目したのは房総半島南方沖を震源とする地震。改めて知っておきたいのは房総沖にある3つのプレートが重なり合う領域の存在で、北米プレート・太平洋プレート・フィリピン海プレートの3つが接しており、それぞれプレートは動き続けています。
特筆すべきは、房総沖にこれまで存在が知られていなかった長大な2つの活断層が存在することが2012年ごろに判明しました。房総半島南端から南東に百数十キロ以上離れた太平洋の海底に、それぞれ160kmと300kmという巨大な活断層が発見されています。
参考情報:2012/3/26付の日本経済新聞「房総沖に大活断層、M9の地震起こす可能性」
これら2つが同時かつ断層全体が動いが場合、M8〜9クラスの巨大地震が発生することが想定されており、発生した津波が東北〜関東〜東海一帯に影響を与える可能性があります。
この房総沖の巨大活断層は太平洋プレートとフィリピン海プレートの境界付近にあると見られ、フィリピン海プレートはご存知の通り南海トラフに接しています。連動することも考えられるでしょう。
ただ、2012年にこの巨大活断層の存在に関する報道が出た後の続報がありません。こうした状況も考慮しつつ、まずは個人やご家庭レベルでできる範囲の備えを進めておくべきでしょう。
大規模災害や感染症パンデミックなどにより、社会が混乱しパニックが起こり、生活必需品がまったく手に入らなくなるという状況は、いつでも起きうることです。