トップ 2分で読む 【全国】岩手,茨城,静岡,鹿児島,熊本,沖縄で小規模な有感地震が相次ぐ(2020/4/8〜4/9)

【全国】岩手,茨城,静岡,鹿児島,熊本,沖縄で小規模な有感地震が相次ぐ(2020/4/8〜4/9)

2020/4/8〜4/9にかけて岩手,茨城,静岡,鹿児島,熊本,沖縄で小規模な有感地震が相次ぎました。4月の満月〜新月の期間は4/8〜4/23。折しも4/8は月が地球に接近、いつもより大きく明るく見える「スーパームーン」。そういったことが影響しているのか、この2日間は全国的に小規模な有感地震が多い状況となっています。

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2020/4/8〜4/9:岩手,茨城,静岡,鹿児島,熊本,沖縄で小規模な有感地震が相次ぐ

2020/4/8〜4/9にかけて岩手,茨城,静岡,鹿児島,熊本,沖縄で小規模な有感地震が相次ぎました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)

 

【茨城県沖】
2020/04/09 12:12頃, 震度2, M3.9, 深さ50km, 北緯:36.4, 東経:141.0

【静岡県東部】
2020/04/09 10:55頃, 震度1, M2.1, 深さ10km, 北緯:35.3, 東経:138.7

【茨城県北部】
2020/04/09 00:53頃, 震度1, M2.5, 深さ10km, 北緯:36.7, 東経:140.6

【岩手県沖】
2020/04/09 00:29頃, 震度2, M3.6, 深さ50km, 北緯:40.4, 東経:142.2

【福島県中通り】
2020/04/08 21:32頃, 震度2, M3.9, 深さ100km, 北緯:37.6, 東経:140.6

【岩手県沖】
2020/04/08 19:44頃, 震度2, M3.7, 深さ50km, 北緯:39.6, 東経:142.1

【沖縄本島北西沖】
2020/04/08 14:56頃, 震度2, M4.5, 深さ100km, 北緯:26.8, 東経:126.6

【薩摩半島西方沖】
2020/04/08 02:53頃, 震度3, M4.1, 深さ10km, 北緯:31.7, 東経:129.5

【種子島近海】
2020/04/08 00:56頃, 震度1, M3.1, 深さ30km, 北緯:30.6, 東経:131.2

 

2020年4月の満月〜新月の期間は4/8〜4/23。特に満月と新月においては月と地球の間の潮汐力(地球の海水に対して月が潮汐を発生させる力)が最大となり、地震が発生しやすいといわれます。折しも4/8は月が地球に接近、いつもより大きく明るく見える「スーパームーン」。そういったことが影響しているのか、この2日間は全国的に小規模な有感地震が多い状況となっています。

 

特に東北〜関東の太平洋側と、九州〜沖縄にかけて、そして静岡県東部の地震の震源は、フィリピン海プレート・北米プレート・ユーラシアプレートが重なり合う中心領域的な位置付近で発生しています。

 

このあたりはご存知通り、火山活動が活発な箱根山や、今後長期的な視野での噴火の可能性が言われている富士山も存在しており、「糸魚川 – 静岡構造線」に沿って北上すると、日本を横断する最大の構造線である「中央構造線」との交差領域があります。

静岡県東部は南海トラフ巨大地震の想定震源域の東端あたりに位置し、過去数ヶ月に渡って東海・東南海・南海地方と九州東端あたりにかけて有感地震が比較的多めに発生している印象があり、2020年に入ってからはスロースリップも確認されています。

 

【確認されたスロースリップ】
2020/02/10〜2020/03/09:四国中部から西部にかけて
2020/03/07〜2020/03/23:紀伊半島北部から西部にかけて

 

ただ、気象庁発表による2020年4月初旬における南海トラフ周辺の地殻活動に関しては、従来どおり

「現在のところ、南海トラフ沿いの大規模地震の発生の可能性が平常時と比べて相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていない」

という状況ですので、当面の心配は不要です。

 

ちょうど4/7にNHKのWEB特集記事「今、南海トラフで地震が起きたら…」というものが公開されています。

 

 

4/8から新型コロナウイルスへの感染拡大防止を狙った政府による「緊急事態宣言」が施行され、対象地域では多数のサービス業の活動が休業要請などで制限されています。同時に、以前からの外出自粛要請で人々の活動も停滞しています。

 

今の状況下でもし南海トラフ巨大地震や首都直下地震が起きたら。自然災害は人間の都合に関係なく起こり得ます。新型コロナウイルスの感染拡大に際しても電気・ガス・水道や物流、公共交通機関は止まっていませんが、大規模地震が起きた場合はそれらも止まってしまいます。

 

そうした「社会インフラ」が止まった場合にも対応できる備えを、平時から進めておきましょう。

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