2020/04/16:北海道,岩手,福島,千葉,京都,熊本で小規模な有感地震が相次ぐ
2020/04/16は、熊本地震から4年めを迎えました。しかしこの日も、北海道,岩手,福島,千葉,京都,熊本で小規模な有感地震が相次ぎました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)
【熊本県熊本地方】
2020/04/16 17:56頃, 震度1, M2.6, 深さ10km, 北緯:32.7, 東経:130.6
【福島県沖】
2020/04/16 17:13頃, 震度1, M3.8, 深さ40km, 北緯:37.3, 東経:141.3
【京都府北部】
2020/04/16 14:57頃, 震度1, M2.4, 深さ10km, 北緯:35.3, 東経:135.3
【千葉県東方沖】
2020/04/16 13:15頃, 震度2, M4.0, 深さ30km, 北緯:35.8, 東経:141.0
【福島県沖】
2020/04/16 11:18頃, 震度3, M4.4, 深さ50km, 北緯:37.1, 東経:141.2
【十勝地方中部】
2020/04/16 05:12頃, 震度1, M3.1, 深さ110km, 北緯:42.9, 東経:143.4
【岩手県沿岸北部】
2020/04/16 02:15頃, 震度1, M3.6, 深さ60km, 北緯:39.8, 東経:141.8
やや揺れが大きかったの福島県沖。このあたりを含む東北地方の太平洋側は、東日本大震災以降はまだまだ活発な動きを続けています。
そして今後30年以内の発生確率が高く予測されている地震として、青森県沖から房総沖にかけての海溝寄りでのプレート間地震が複数想定されており、中でも確率の高いものとして
① 青森県東方沖及び岩手県沖北部:M7.0〜7.5程度・・・90%程度以上
② 宮城県沖:M7.0〜7.5程度・・・90%程度以上
③ 茨城県沖:M7.0〜7.5程度・・・80%程度以上
の3つが挙げられます。
出典:地震調査研究推進本部「日本海溝沿いの地震活動の長期評価 概要資料」
近年の自然災害は事前の予測が困難であったり、発災後は被害が大規模化する傾向にあります。災害対策の基本は「自助」ですが、平成30年版の防災白書によれば大地震に対する備えとして「特に何もしていない」という方々が約10%も存在します。
大きな災害が起きたら避難所へ行けばなんとかなる・救急車や消防車を呼べばいい、警察や自衛隊が何とかしてくれる考えてしまうかもしれませんが、災害の規模が大きければ大きいほど、初動での公的な助けは来ないと考えておくべきでしょう。
救急消防への電話が殺到しても、救急隊や消防隊の対応には限りがあります。南海トラフ巨大地震レベルになれば、自衛隊ですら助けに来られない場所も多数発生するでしょう。例えば熊本地震では「九州は地震安全地帯」という認識のもと、地震に対する備えをしていなかった方々が避難所へ多数詰めかけましたが、水食料の配給が追いつかず、オニギリ1個を得るために2時間も並ぶというケースがありました。
より大規模な災害ともなれば、水も食料も無い状態で救援を待つ間に病死や餓死といったケースが実際に発生する可能性もあります。『いざその時』がやってきた場合、備えの有無でその後の被災生活の内容や質は大きく変わります。そして自助があって初めて共助が成り立ちます。
極限状況に陥った場合、備えをしていた人たちの中だけで共助がおこなわれ、備えをしていなかった人は何も無い状況下での生活を余儀なくされる場面も実際に出てくるでしょう。
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」とは言いますが、日頃からの情報収集と備えが生死を分けることになります。「まだいいや」で済まさず、明日起きても対応できるように、備えだけはしておきましょう。