2020/06/27:天草灘, 宮城沖, 栃木, 千葉県沖で小規模な地震が相次ぐ
2020/06/27は天草灘, 宮城沖, 栃木, 千葉県沖で小規模な地震が相次ぎました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)
【千葉県東方沖】
2020/06/27 15:46頃, 震度1, M3.7, 深さ50km, 北緯:35.7, 東経:140.8
【栃木県南部】
2020/06/27 07:31頃, 震度1, M2.7, 深さ10km, 北緯:36.6, 東経:139.7
【宮城県沖】
2020/06/27 07:14頃, 震度1, M2.9, 深さ50km, 北緯:38.7, 東経:141.8
【天草灘】
2020/06/27 00:43頃, 震度1, M3.2, 深さ10km, 北緯:32.5, 東経:129.8
千葉県東方では6/25にM6.1・最大震度5弱の地震が起きていますが、その次に起きた有感地震となります。まだ1週間程度は6/25の地震と同等規模の地震が起きる可能性があるので、継続的な警戒が必要です。
栃木県南部は昨年7/7以来、およそ1年ぶりの有感地震となりますが、過去10年程度で見ると比較的規模の大きな地震が起きたのは東日本大震災の約1ヶ月後の
2011/04/16 11:19頃, 栃木県南部, 震度5強, M5.9, 深さ70km
というものが最大となります。東日本大震災の余震だったと思われます。
ここ数日は、南海トラフ地震関連のニュースが2つほど報道されました。
2020年初頭、南海トラフの海底でプレート境界がゆっくり動く「スロースリップ」が実際に初観測されました。(2020年1月、東京大学と海上保安庁の研究グループによる観測)
スロースリップ自体は長期間にわたって極めてゆっくりと動くため観測が難しいのですが、東日本大震災が発生する直前にも発生自体は確認されていたため、今後の津波を伴う地震のメカニズム解明や防災対策への活用が期待されています。
南海トラフ巨大地震に関しては、確度の高い予測は困難との判断が下されていることはご存知の通りで、近年、警戒警報の発令は凍結され、代わりに震源域で異常な現象を観測した場合に「臨時」の情報が発表されることになっています。
難しいのは、この臨時情報が出た際に、私たち個人レベルではどう対応すべきかという点。実際に起きてしまった場合の想定被害は過去類を見ない甚大なものになる試算がなされていますが、逆に臨時情報が出たとしても何も起きないことも考えられます。
2000年代に入り、環太平洋火山帯全体で活動が活発化している状況とも考えられます。
この規模での地殻活動となると、日本でもいつどこで大きな地震や噴火がほとんど前兆無しで発生するか判りませんが、それはこれまでも繰り返されてきたことです。
基本的に環太平洋火山帯では日々大きな地震が起きるものです。地球上で発生する地震の約90%はここで起きています。出来るかぎり(可能な範囲で構いません)の備えをした上であれば、必要以上に怖がったり不安に感じることはありません。まずは備えておきましょう。
この日、他に発生した有感地震(主に記事公開後)
あああああ