トップ 2分で読む 【全国】鳥島近海でM5.5の深発地震地震・岐阜, 青森, 茨城で小規模な地震(2020/07/07)

【全国】鳥島近海でM5.5の深発地震地震・岐阜, 青森, 茨城で小規模な地震(2020/07/07)

2020/07/07は鳥島近海でM5.5の深発地震地震・岐阜, 青森, 茨城で小規模な地震がありました。引き続き回数は減少したものの、岐阜・長野の県境における地震が小規模ながら発生。また鳥島近海ではM5.5の「深発地震」が発生しましたが、同時に起きがちな「異常震域」は今回観測されていません。

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2020/07/07:鳥島近海でM5.5の深発地震地震・岐阜, 青森, 茨城で小規模な地震

2020/07/07は鳥島近海でM5.5の深発地震地震・岐阜, 青森, 茨城で小規模な地震がありました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)

 

【青森県三八上北地方】
2020/07/07 14:13頃, 震度1, M3.2, 深さ10km, 北緯40.6度, 東経141.0度

【茨城県沖】
2020/07/07 13:49頃, 震度1, M3.7, 深さ40km, 北緯36.2度, 東経141.0度

【岐阜県飛騨地方】
2020/07/07 09:04頃, 震度1, M3.0, 深さ10km, 北緯36.3度, 東経137.6度

【鳥島近海】
2020/07/07 03:20頃, 震度1, M5.5, 深さ420km, 北緯31.6度, 東経138.4度

【岐阜県飛騨地方】
2020/07/07 02:15頃, 震度1, M2.3, 深さ10km, 北緯36.3度, 東経137.6度

 

引き続き回数は減少したものの、岐阜・長野の県境における地震が小規模ながら発生しています。

また、鳥島近海ではM5.5の「深発地震」が発生しました。

【鳥島近海を震源とする近年の震度4以上の地震】
発生日時最大震度マグニチュード深さ北緯, 東経
2019/06/04 13:40頃46.1約440km29.1, 139.8
2013/09/04 09:18頃46.9約400km29.8, 139.0
2012/01/01 14:28頃47.0約370km31.4, 138.6

鳥島近海で発生する深発地震に関しては、規模は大きくても最大震度は4を超えるものはほとんど無い傾向があります。
ただ、震源から遠く離れたところが揺れる「異常震域」が発生することが多々ありますが、今回は異常震域は観測されていません。

また、今回着目したのは青森県三八上北地方での有感地震。発生頻度は高くない震源域で、前回発生したのは2019/10/12。
この震源での最大震度3以上の地震を見てみると次のようになります。

【青森県三八上北地方を震源とする近年の震度3以上の地震】
発生日時最大震度マグニチュード深さ北緯, 東経
2019/08/15 15:06頃34.6約90km40.8, 141.4
2019/08/15 14:33頃45.4約90km40.8, 141.4
2018/08/03 23:39頃33.3約10km40.9, 141.2
2017/11/05 06:05頃34.2約120km40.7, 141.1
2016/01/12 00:15頃33.7約10km40.4, 141.3
2016/01/11 15:26頃5弱4.6約10km40.4, 141.3
2011/05/04 14:41頃34.5約90km40.8, 141.4

規模が大きかったのは

【青森県三八上北地方】
2019/08/15 14:33頃, 震度4, M5.4, 深さ90km, 北緯:40.8, 東経:141.4

最大震度が大きかったのは

【青森県三八上北地方】
2016/01/11 15:26頃, 震度5弱, M4.6, 深さ10km, 北緯:40.4, 東経:141.3

となります。

 

政府・地震調査研究推進本部が公開している資料によれば、青森県を含む太平洋側での今後30年内の地震発生確率で注目すべきポイントがあります。

 

超巨大地震    :M9.0程度 = ほぼ0%(東北地方太平洋沖型)
プレート間巨大地震:M7.9程度 = 5〜30%
ひとまわり小さいプレート間地震:M7.0〜7.5程度 = 90%程度以上
沈み込んだプレート内の地震  :M7.0〜7.5程度 = 60〜70%

 

M7.0〜7.5程度の「ひとまわり小さいプレート間地震」の発生確率が90%以上となっています。東北〜関東の日本海溝沿いでは今後30年内にM7〜8クラスの地震が発生する可能性が高いので、備えはしておきましょう。

 

東日本大震災以降、東北〜関東の日本海溝沿いでは依然として活発な地殻活動が継続中です。しかしデータを見ると、「地震の空白域」とみられる領域がいくつか存在します。東北〜関東であれば仙台や鹿島の陸に近い沖合、房総半島の南東沖など。

 

日本には世界に16枚しかないプレートのうち4枚が存在し、その境界において活発な地殻活動が継続している場所に位置しています。そして国内各地で楽しめる温泉や農作物を育む豊かな土壌が形成されたのは、こうした活発な地殻活動に由来する要素でもあります。

 

日本に住む以上、地震や噴火とは否応なしに付き合わざるを得ない現実を、どう受け止め乗り越えていくのか。大人世代だけでなく、子・孫の世代も含めて大局的に考えて対策を講じていく段階に入っていると言えるでしょう。

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