2020/12/4〜12/5：北海道、福島、大阪、三宅島で小規模な地震が相次ぐ
2020/12/4〜12/5にかけて北海道、福島沖、大阪北部、三宅島近海で小規模な地震が相次ぎました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです（最新順）
| 発生日時 | 震源 | 震度 | 規模 | 深さ | 北緯, 東経 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2020/12/05 14:59頃 | 釧路地方中南部 | 2 | M3.8 | 約110km | 43.2, 143.8 |
| 2020/12/05 13:57頃 | 浦河沖 | 1 | M4.2 | 約60km | 42.0, 142.6 |
| 2020/12/05 00:10頃 | 福島県沖 | 1 | M3.4 | 約60km | 37.1, 141.2 |
| 2020/12/04 17:14頃 | 大阪府北部 | 1 | M2.2 | 約10km | 35.0, 135.4 |
| 2020/12/04 00:20頃 | 三宅島近海 | 1 | M2.9 | 約10km | 33.8, 139.3 |
三宅島近海では11月末から散発的に有感地震が続いています。また今回の福島県沖を含め、最近は東北〜関東地方の太平洋側で活発な地震活動が続いている状況となっています。
12/5は北海道の釧路地方中南部でM3.8、浦河沖ではM4.2が発生。特に浦河沖は北海道沿岸でも有感地震の発生頻度が比較的高めの震源域となっています。
2017年12月の政府地震調査委の発表では、北海道の根室沖を中心に今後30年内にM9クラスの巨大地震が発生する切迫性が高く（発生確率最大40%）、仮に発生した場合は沿岸部に20m以上の大津波が押し寄せる可能性があるという予想です。
北海道沖を中心とする地震に関しては、発生間隔がおよそ340〜380年周期となっていますが、前回の発生からはすでに400年以上が経過しており、いつ起きてもおかしくないとされています。
自然災害の発生可能性を確率論で見る場合、確率が小さければなんとなく安心・大きければ不安という気持ちになりがちですが、確率論だけに実際にどのエリアにどの程度の被害が起きるかは起きてみなければわかりません。
これはいわゆる「ハザードマップ」などにも言えることで、ご自身がお住まいの地域がハザードマップ上では大きな被害が無いか、被害が小さいとされる場所になっていることによって「正常性バイアス」が働き、実際には命に関わる危険性が生じているのに逃げ遅れるという状況にもなりかねません。
とにかく災害時にはできるだけ正確な情報に耳を傾け、少しでも自分や家族に危険が生じそうな場合は先手を打って避難などの行動に移ることが重要です。また、備災・防災用品の準備と使い方の確認や備蓄用の水・食料などの確保は何もない平時におこなっておきましょう。いざ大きな地震が起きた後では必要な物資を十分に確保できなくなります。
この日、他に発生した有感地震（主に記事公開後）
【長野県中部】
2020/12/05 22:36頃, 震度1, M2.4, 深さ10km, 北緯:36.2, 東経:137.7
【福島県沖】
2020/12/05 20:39頃, 震度1, M3.4, 深さ30km, 北緯:37.4, 東経:141.4
【茨城県沖】
2020/12/05 16:59頃, 震度1, M3.7, 深さ40km, 北緯:35.9, 東経:140.8
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