トップ 2分で読む 硫黄島近海でM5.7、宗谷地方・福島・長野・熊本でも少規模な地震発生(2021/02/01)

硫黄島近海でM5.7、宗谷地方・福島・長野・熊本でも少規模な地震発生(2021/02/01)

2021/02/01は硫黄島近海でM5.7、宗谷地方・福島・長野・熊本でも少規模な地震が相次ぎました。北海道〜硫黄島〜熊本と広い範囲で有感地震が発生した1日となっており、注目は硫黄島近海を震源とする最大震度1・地震の規模を示すマグニチュードがM5.7のものです。

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2021/02/01:硫黄島近海でM5.7、宗谷地方・福島・長野・熊本でも少規模な地震発生

2021/02/01は硫黄島近海でM5.7、宗谷地方・福島・長野・熊本でも少規模な地震が相次ぎました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)

発生日時震源震度規模深さ北緯, 東経
2021/02/01 17:34頃福島県沖1M4.3約30km37.2, 142.0
2021/02/01 17:15頃長野県南部1M2.5約10km35.6, 137.9
2021/02/01 16:17頃熊本県熊本地方2M3.9約10km32.5, 130.6
2021/02/01 03:42頃宗谷地方北部1M2.8約10km44.9, 142.1
2021/02/01 00:52頃硫黄島近海1M5.7約150km22.5, 143.6

北海道〜硫黄島〜熊本と広い範囲で有感地震が発生した1日となっており、注目は硫黄島近海を震源とする最大震度1・地震の規模を示すマグニチュードがM5.7のものです。

 

これまでに硫黄島近海で発生している最大震度2以上の地震を見てみると次のようになります。

【硫黄島近海を震源とする最大震度2以上の地震】
発生日時最大震度マグニチュード深さ北緯, 東経
2016/08/05 01:24頃26.3約530km25.2, 141.9
2015/11/20 14:31頃26.0約10km25.9, 143.4
2015/08/29 00:31頃25.8約140km23.4, 142.4
2014/06/29 14:56頃36.2約170km24.6, 142.2
2014/05/03 19:57頃25.9約10km23.3, 145.3
2012/05/01 14:33頃25.4約130km25.4, 141.4
2010/11/08 04:27頃26.0約120km24.5, 141.6

震度は小さめでも地震の規模を示すマグニチュードは大きめの傾向にあります。

このあたりは太平洋プレートがフィリピン海プレートの下へ沈み込んでおり、太平洋プレートはおおむね年間で4cmほどの速さで移動しています。
伊豆・小笠原海溝は、接合するマリアナ海溝と合わせて伊豆・小笠原・マリアナ海溝(IBM海溝)とも呼ばれており、最深部は海面下9,780m。近くにある母島の南東に、やや浅い部分「母島海山」が存在しますが、ここが伊豆・小笠原海溝とマリアナ海溝との境界と位置づけられています。

 

そして伊豆・小笠原海溝から沈み込んだプレートは伊豆諸島・小笠原諸島付近でマグマとなって上昇し、伊豆・小笠原島弧と呼ばれる火山列島の島弧を形成する動きを持っています。

 

このように「環太平洋火山帯」に属する日本列島周辺では常に活発なプレートの活動が続いており、何年も前から環太平洋火山帯は活動期に入ったと考えられています。いずれ発生するであろう巨大地震発生時には、行政レベルだけでなく国レベルで機能麻痺に陥り、公的な救援・支援活動そのものが受けられないケースも想定しなければなりません。

 

その上で、私たち一般庶民レベルでもできうる限りの備えをしておく必要があります。まず基本は自助、それから互助・共助・公助です。

 

房総沖巨大地震・首都直下地震・北海道沖(根室沖)巨大地震・そして南海トラフ巨大地震と、今後30年内に高確率での発生が想定されている巨大地震は複数ありますが、それが妄想や絵空事でないことは、これまでに起きた東日本大震災や熊本地震、北海道胆振東部地震・大阪府北部地震・阪神淡路大震災などが証明しています。

 

平時からの備えが、イザという時に命さえ無事なら役に立ちます。備災・防災用品や備蓄品の準備は日常生活の中に組み込んでおきましょう。

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