トップ 2分で読む 石川能登でM5.1・震度5弱を含む連続地震、宮城・熊本でも小規模(2021/09/16)

石川能登でM5.1・震度5弱を含む連続地震、宮城・熊本でも小規模(2021/09/16)

2021/09/16は石川能登でM5.1・震度5弱を含む連続地震、宮城・熊本でも小規模な地震が発生。注目は石川県能登地方です。最大震度3以上に関しては概ね年に1〜2回程度でしたが2021年は多発、今年7月あたりから顕著に有感地震の発生頻度が上昇・最大震度を1以上で見るとこの傾向はさらに顕著になります。

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2021/09/16:石川能登でM5.1・震度5弱を含む連続地震、宮城・熊本でも小規模

2021/09/16は石川能登でM5.1・震度5弱を含む連続地震、宮城・熊本でも小規模な地震が発生。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(記事公開時点までの最新順)

発生日時震源震度規模深さ北緯, 東経
2021/09/16 19:01頃石川県能登地方2M3.6約10km37.5, 137.3
2021/09/16 18:47頃石川県能登地方2M3.4約10km37.5, 137.3
2021/09/16 18:42頃石川県能登地方5弱M5.1約10km37.5, 137.3
2021/09/16 16:30頃熊本県熊本地方2M2.8約10km32.7, 130.7
2021/09/16 13:08頃宮城県沖1M3.4約50km38.5, 141.8
2021/09/16 07:12頃石川県能登地方1M2.7約10km37.5, 137.2

注目は石川県能登地方です。今年7月あたりから顕著に有感地震の発生頻度が上がっています。この震源でこれまでに発生した最大震度3以上の地震に絞って見ると次のようになります。

【石川県能登地方を震源とする最大震度3以上の地震】
発生日時震源最大震度マグニチュード深さ北緯, 東経
2021/09/16 18:42頃石川県能登地方5弱5.1約10km37.5, 137.3
2021/09/07 14:07頃石川県能登地方34.0約10km37.5, 137.2
2021/08/21 16:40頃石川県能登地方33.7約10km37.5, 137.3
2021/08/14 22:38頃石川県能登地方34.1約10km37.5, 137.2
2021/07/11 09:16頃石川県能登地方44.0約10km37.5, 137.3
2021/06/26 01:24頃石川県能登地方34.0約10km37.5, 137.3
2021/06/03 10:31頃石川県能登地方34.2約20km37.3, 137.2
2020/04/06 05:00頃石川県能登地方33.9約10km37.3, 136.8
2020/03/13 02:18頃石川県能登地方5強5.5約10km37.3, 136.8
2019/08/27 23:58頃石川県能登地方33.8約10km37.5, 137.3
2017/04/01 19:43頃石川県能登地方33.5約10km37.3, 136.8
2015/02/01 00:42頃石川県能登地方44.4約20km37.3, 137.2
2014/09/27 00:35頃石川県能登地方34.1約10km37.2, 136.7
2014/02/27 14:03頃石川県能登地方34.0約20km37.3, 136.8
2012/05/28 15:31頃石川県能登地方34.1約20km37.4, 137.0
2011/12/19 05:36頃石川県能登地方34.1約10km37.5, 137.2
2010/02/07 19:33頃石川県能登地方44.0約20km37.4, 137.0

最大震度3以上に関しては、概ね年に1〜2回程度でしたが2021年は多発しており、最大震度を1以上で見るとこの傾向はさらに顕著になります。今後大きな地震が発生する可能性もあるので、備えは平時に進めておきましょう。

 

能登半島沖には「猿山岬北方沖断層」と「珠洲岬沖断層帯」が走っており、2021年6月あたりから増えている能登半島付近での地震の震源は「珠洲岬沖断層帯」と考えられます。

 

また石川県〜富山県にかけては邑知潟(おうちがた)断層帯を含めた複数の断層がありますが、体に感じる大きさの地震は多くありません。歴史的資料で知られている主な被害地震は、金沢市〜加賀市付近にかけての地域や能登半島、それら地域の日本海沖合で発生しています。

これまでに起きた大きな地震としては注目すべきは、

1799年の「金沢地震」がM6.0、最大震度6
2007年の「平成19年能登半島地震」がM6.9、最大震度6強

あたりとなります。特に「平成19年能登半島地震」に関しては、その後の最大余震は13年後の2020/03/13に輪島市で震度5強・M5.5のものが発生しています。

 

また、富山県は2017年に邑知潟断層帯・森本・富樫断層帯・砺波平野断層帯の3つを震源とする最大規模の地震が発生した場合の想定被害を発表。石川県中部に存在する邑知潟断層帯でM7.6クラスの地震が起きた場合、富山では高岡市・氷見市を中心に最大で3557人の死者が出る想定となっています。

 

これまで日本海側の北陸地方は地震が少ない印象できていますが、これまで大きな地震が起きていないからといって油断は禁物です。過去の例を見ても、特に熊本地震が起きるまでの熊本では過去100年以上に渡って大きな地震はありませんでした。

 

ただ「そろそろ巨大地震が来そうだから備える」という意識は長くは維持できません。むしろ日常生活の中で、地震などの大災害が起きて電気・ガス・水道などが止まっても1〜2週間は生活を維持するための備えを普段から組み込んでおくことが重要です。

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