トップ 2分で読む 栃木でM3.7、長野で2連続、国後島・和歌山・種子島・トカラ列島でも小規模(2021/12/24〜12/25)

栃木でM3.7、長野で2連続、国後島・和歌山・種子島・トカラ列島でも小規模(2021/12/24〜12/25)

2021/12/24〜12/25にかけて栃木でM3.7・最大震度3、長野で2連続、国後島・和歌山・種子島・トカラ列島でも小規模な地震が発生。注目は栃木北部。栃木県には福島県との県境から那須野原の西縁に沿って延びる活断層である「関谷断層」と、中禅寺湖の南東には「内ノ籠(うちのこもり)断層」が存在します。

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2021/12/24〜12/25:栃木でM3.7、長野で2連続、国後島・和歌山・種子島・トカラ列島でも小規模

2021/12/24〜12/25にかけて栃木でM3.7・最大震度3、長野で2連続、国後島・和歌山・種子島・トカラ列島でも小規模な地震が発生。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(記事公開時点までの最新順)

発生日時震源震度規模深さ北緯, 東経
2021/12/25 19:40頃国後島付近1M3.7約130km44.0, 145.8
2021/12/24 16:16頃トカラ列島近海1M2.2約20km29.4, 129.5
2021/12/25 13:37頃種子島近海1M3.7約10km30.0, 130.6
2021/12/25 09:31頃栃木県北部3M3.7約10km37.1, 139.9
2021/12/25 05:01頃長野県北部1M3.0約10km36.9, 138.6
2021/12/25 04:41頃長野県北部2M3.4約10km36.9, 138.6
2021/12/25 03:07頃和歌山県北部1M3.0約10km34.0, 135.3

注目は栃木北部。栃木県には福島県との県境から那須野原の西縁に沿って延びる活断層である「関谷断層」と、中禅寺湖の南東には「内ノ籠(うちのこもり)断層」が存在します。

 

関谷断層の地表で認められる長さは約38km、地震発生確率の長期評価は0%。
関谷断層の長期評価としての将来的な地震発生確率はほぼ「0%」ですが、これまでの大阪府北部地震や北海道胆振東部地震の震源付近の断層の評価も同様であったことを考えると、100%の楽観視はできないでしょう。

2つの断層の間では過去に大きな地震が複数発生した記録はあり、特に1683年にはM6.3〜M7.0と推定される地震が発生しています。

 

また、1949/12/26には現在の日光市(当時の今市市)付近で内陸直下型地震となる「今市地震」が発生し、このときはM6.2が起きた8分後にM6.4の地震が続けて発生しました。余震は翌年3月下旬まで続いたそうです。この地震による死者は10名、負傷者は163名とのこと。
このあたりは柏崎千葉構造線に沿っており、現在でも地震活動が続いています。

 

関谷断層に関する地震発生確率の長期評価は0%だとしても、今後、相模湾〜房総半島南東沖で発生する地震による被害を受ける可能性があるということですので、付近にお住まいの方は備えだけはしておきましょう。

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