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【兵庫】南海トラフ巨大地震の想定震源域周辺で続く、複数の小規模地震(2019/11/08〜11/10)

2019/11/08に紀伊水道・瀬戸内海中部での小規模な地震をお伝えしたばかりですが、11/10に播磨灘を震源とする小規模ですがM3を超える地震が2連続で発生し、姫路市・相生市・赤穂市で最大震度1を観測しました。 このあたりは、今後発生が予測されている南海トラフ巨大地震の想定震源域周辺です。 播磨灘を震源とする最近の地震は、 2019/10/03 M2.3(最大震度1) 2019/02/03 M2.9(最大震度1) 2017/10/30 M2.3(最大震度1) 2015/12/19 M3.6(最大震度2) それ以前は2014年以前まで遡ります。 同日に複数回の地震が発生したのは、2012/03/24 および 2013/04/27以来。 震源より東側には、六甲・淡路島断層帯主部が存在しています。 このあたりを震源とした地震で思い出されるのは、2013/04/13に発生した「淡路島地震」。 M6.3・最大震度6弱の規模となり、淡路島市と洲本市では住宅の一部損壊が2,000棟以上・周辺では液状化による被害や水道管破裂による断水などが発生しています。 基本的状況として、日本国内においては体に感じない規模の地震は毎日多数発生しており、かねてから「地震大国」と言われるほど、日本は地震が多発する場所(環太平洋火山帯内)に位置しています。しかし、10月後半より日本全国的に有感地震がそれまで以上に発生している印象があることと、特に11月に入ってからは環太平洋火山帯の西側(フィジー・トンガ・パプアニューギニア・バヌアツ等々)において規模の大きな地震が多発しています。 日本国内において地震活動が活発化しているというよりは、環太平洋火山帯の西側での活動が活発していると考えることもできます。 もっとも、こうした動きは珍しいことではありません。 環太平洋火山帯では日々大きな地震が起きており、地球上で発生する地震の約90%はここで起きています。 出来るかぎり(可能な範囲で構いません)の備えをした上であれば、必要以上に怖がったり不安に感じることはありません。 もし防災用品や備蓄食料・飲料水などの備えが無い場合は早めに備えておきましょう。 また近年は災害時に停電が起きた場合でもスマホとインターネットは使えるケースが多いので、就寝時の充電は怠らず予備電源としてモバイルバッテリーやポータブル電源なども備えておくと良いでしょう。 災害時の情報源として以前から活躍しているのは「ラジオ」です。 乾電池でも動くポータブルラジオは、ぜひ一家に1つは備えておいてください。万が一、インターネットが使えない状況になったとしても、情報収集の有力な手段となります。

【兵庫】「阪神・淡路大震災」の震源の少し北側で小さな地震(2019/01/15)

2019/01/15には24年前に起きた「阪神・淡路大震災」の震源の少し北側で小さな地震がありました。この場所での震度1以上の有感地震としては2017/4以来のようです(体感しない小さな地震は日々、数多く観測されています)。 今回の震源の北側から南海トラフ巨大地震の想定震源域になりますが、1/7にもお知らせした「過去5年、南海トラフ沿いでM4以上の地震が少ない領域」は南海トラフ固着域に重なるように見えます。 南海トラフを北端とするフィリピン海プレートに沿っては日々、比較的活発に動きがありますが、南端のほうではあまり地震の発生していない領域もあります。 1/16は、南西太平洋〜東南アジアにおいてM5クラスの地震が相次いでいます。 ・バヌアツでM6.6(2019-01-16 03:06:36) ・フィリピンでM5.7(2019-01-16 05:03:20) ・ニューカレドニアでM5.1, M5.4(2019-01-16 10:51:02 と 2019-01-16 13:12:36) ・トンガでM5.0(2019-01-16 17:16:57) 2019年1月17日は「阪神・淡路大震災」から24年。「喉元過ぎれば熱さを忘れる」とは言いますが、次に起きるかもしれない大きな災害への備えは、無理の無い範囲で日常生活の中に組み込んでおきましょう。備災・防災用品は揃えて終わりではなく、使い方の把握を。 水・食料・簡易トイレなどの備えは最低1週間分。東京都が作成した防災ブック「東京防災」によれば、『自宅で居住の継続ができる状況であれば、在宅避難』が推奨されています。

【近畿・東海】南海トラフ・中央構造線沿いで頻発する小規模地震(2018/11/10)

2018/11/10までの数日は、国後島付近〜与那国島までの日本全国で様々な場所が様々に揺れていますが、やはり10月からの特に東海〜近畿にかけて起きている小さな地震が気になるところです。 11/8〜11/10の間では、三重・兵庫・滋賀・和歌山などで震度1ですが連続して発生しています。特に三重県中部での地震は、昨年9月を最後に今年9月まで約1年間静穏でしたが、1年ぶりに発震後は活発に動いているようです。三重県の震源に近い断層帯としては「布引山地東縁断層帯」がありますが、震源はこの断層よりは西側のようです。 ここ数日は国後島付近〜与那国島までの日本全国で様々な場所が様々に揺れていますが、やはり10月からの特に東海〜近畿にかけて起きている小さな地震が気になるところです。 11/8〜11/10の間では、兵庫・滋賀・和歌山などで震度1ですが連続して発生しています。 ただ環太平洋火山帯全体で見た場合、今週はM5クラスの大きなものは南北アメリカ大陸の太平洋側沿岸で数件ある程度で、アジア・オセアニア側では大きくてもM4.9程度のものとなっています。概ね静穏な状況と言えるかもしれません。 南海トラフ巨大地震は海溝型であるため前兆となる地震(群発地震など)があれば発生が迫っているかどうかの検討が可能ですが、阪神淡路大震災のような活断層を震源とする直下型地震は前兆無く、ある日突然発生します。 東日本大震災以降は電子基準点観測による日本の地殻変動の動きもそれ以前より大きくなってきており、変動の方向も変わってきています。(この電子基準点がとらえた日本列島の地殻変動の時系列の様子は国土地理院のwebサイトでも動画として公開されています) 南海トラフ巨大地震にせよ首都直下地震にせよ「秒読み」と言われて何年(数十年)も経ちますが、むしろ他の、今までノーチェックだった場所での大きな地震が数年おきに発生するなど目立つようになってきました。 「そろそろ巨大地震が来そうだから備える」という意識は長くは維持できません。むしろ日常生活の中で、地震などの大災害が起きて電気・ガス・水道などが止まっても1〜2週間は生活を維持するための備えを普段から組み込んでおくことが重要でしょう。