タグ: 東京
【全国】宮城,トカラ列島,父島近海で小規模な地震(2020/03/10)
2020/03/10は宮城,トカラ列島,父島近海で小規模な地震がありました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)
【父島近海】
2020/03/10 18:29頃, 震度1, M4.5, 深さ10km, 北緯:26.7, 東経:141.7
【トカラ列島近海】
2020/03/10 10:10頃, 震度1, M2.3, ごく浅い, 北緯:29.6, 東経:129.7
【宮城県沖】
2020/03/10 09:13頃, 震度1, M3.9, 深さ40km, 北緯:38.3, 東経:142.2
明日2020/03/11は「東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)」から9年目。
2020/03/10は宮城県沖で小規模な地震が起きていますが、あの震災の震源は今回の震源から約70km程度東北東に位置しています。
東北地方太平洋沖地震が発生した際は、その2日前の2011/03/09から三陸沖を中心に群発地震が発生しており、震源付近では明確にそれまでとは異なる地震の発生状況となっていました。
2011/03/08以前を見ると、いわゆる「通常運転」的な有感地震の発生状況となっており、振り返りとはなってしまいますが、もし2011/03/09からの群発地震を社会が適切に認識して可能な限り備えることができていたら被害はもう少し少なくできたのではないか、などと考えてしまいます。
もちろん歴史に「IF(もし)」はありませんので、後付けとして様々な理由付けはできてしまうのがツライところです。東日本大震災は1000年に1度と言われましたが、確かにM9クラスの巨大地震は当分発生しないと考えられています。
しかし、M7〜8クラスのものは今後も複数の発生が予想されています。
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」とは言いますが、何も無い平常な状態が続くとかつての震災の記憶も薄れ、備えもおざなりになりがちです。
一般的に各ご家庭で防災用品として備えられているものは水・食料・懐中電灯などがポピュラーですが、過去の大震災と同程度の地震が起きた際に大きな問題となるのが衛生環境の悪化、特にトイレ問題です。
水・食料を消費すれば、当然ながら「出る」ことになります。
水食料と同じレベルで必要になるのは簡易トイレ。
何もない平時にこそ、簡易トイレを実際に使ったシミュレーションをおこなっておきましょう。
いざそのときになって初めて簡易トイレを持ち出すよりも、予め使い方を把握しておくことが重要です。
【全国】関東地方を中心に全国的に小規模な有感地震多め(2020/3/7〜3/8)
2020/3/7〜3/8は関東地方を中心に、全国的に小規模な有感地震が多めとなりました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)
【群馬県南部】
2020/03/08 12:22頃, 震度1, M2.9, 深さ10km, 北緯:36.5, 東経:139.4
【茨城県北部】
2020/03/08 11:07頃, 震度1, M2.9, 深さ10km, 北緯:36.7, 東経:140.6
【父島近海】
2020/03/08 06:40頃, 震度1, M4.9, 深さ420km, 北緯:28.0, 東経:141.3
【千葉県東方沖】
2020/03/08 01:18頃, 震度1, M3.6, 深さ40km, 北緯:35.8,...
【全国】青森,岩手,長野,千葉,トカラ列島,父島近海で相次ぐ地震(2020/02/24)
2020/02/24は青森,岩手,長野,千葉,トカラ列島,父島近海などで小規模な地震が相次ぎました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)
【青森県東方沖】
2020/02/24 18:36頃, 震度1, M3.3, 深さ70km, 北緯:41.5, 東経:142.1
【父島近海】
2020/02/24 15:29頃, 震度1, M3.9, 深さ20km, 北緯:27.3, 東経:142.5
【岩手県沖】
2020/02/24 07:29頃, 震度1, M3.8, 深さ50km, 北緯:39.3, 東経:142.4
【津軽海峡】
2020/02/24 06:19頃, 震度2, M3.4, 深さ10km, 北緯:41.6,...
【全国】和歌山,長野,東京,茨城,福島,山形,北海道で相次ぐ地震。福島沖でM5.5・最大震度4(2020/2/11〜2/12)
2020/2/11〜2/12は和歌山,長野,東京,茨城,福島,山形,北海道と広い範囲で有感地震が相次ぎました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)。
【福島県沖】
2020/02/12 19:37頃, 震度4, M5.5, 深さ80km, 北緯:37.3, 東経:141.4
【胆振地方中東部】
2020/02/12 19:36頃, 震度3, M4.4, 深さ40km, 北緯:42.7, 東経:142.0
【茨城県北部】
2020/02/12 18:52頃, 震度1, M2.9, 深さ10km, 北緯:36.8, 東経:140.6
【長野県中部】
2020/02/12 06:35頃, 震度1, M2.4, 深さ10km, 北緯:36.3,...
【全国】山梨,熊本,奄美,父島近海でM3.1〜4.5の地震(2020/2/2〜2/3)
2020/2/2〜2/3にかけて、山梨・熊本・奄美・父島近海などでM3.1〜4.5の地震がありました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)。
【父島近海(USGS公表値のため震度は不明)】
2020/02/03 04:35頃, 震度不明, M4.5, 深さ461km, 北緯:27.6, 東経140.2
【熊本県熊本地方】
2020/02/02 22:46頃, 震度2, M3.1, 深さ10km, 北緯:32.4, 東経:130.7
【奄美大島近海】
2020/02/02 20:11頃, 震度2, M4.4, 深さ30km, 北緯:28.8, 東経:129.9
【山梨県東部・富士五湖】
2020/02/02 15:28頃, 震度1, M4.3, 深さ180km, 北緯:35.5,...
【全国】宮城・茨城・熊本・硫黄島近海などで地震(2020/01/04〜01/05)
2020/01/04〜01/05の12:00にかけて、宮城県沖・茨城県南部・熊本県天草・芦北地方・硫黄島近海などで地震がありました。
それぞれ時系列で次の通りです。
【熊本県天草・芦北地方】
2020/01/04 03:28頃, 震度1, M1.7, 深さ10km
【宮城県沖】
2020/01/04 07:50頃, 震度1, M3.6, 深さ40km
【茨城県南部】
2020/01/04 13:35頃, 震度2, M3.1, 深さ50km
【宮城県沖】
2020/01/05 06:15頃, 震度1, M3.4, 深さ50km
【硫黄島近海】
2020/01/05 11:11頃, 震度1, M5.7, 深さ130km
今回注目した地震は、硫黄島近海のM5.7と茨城県南部のM3.1。画像出典:Wikipedia硫黄島(いおうとう)は東京都小笠原村に属する火山島で、ご存知の通り太平洋戦争時の激戦地として知られています。
このあたりの震源としては、2019/09/16に発生したM5.4の地震からおよそ4ヶ月ぶりとなります。
今回は震源の深さは130kmと深めですが、その時どきで深さは異なり、10km程度の場合やさらにごく浅い場合もあります。JTNDdGFibGUlMjBjbGFzcyUzRCUyMnRhYmxlJTIwdGFibGUtYm9yZGVyZWQlMjB0YWJsZS1ob3ZlciUyMHRhYmxlLWNvbmRlbnNlZCUyMiUzRSUzQ3RoZWFkJTNFJTNDdHIlM0UlM0N0aCUyMGNvbHNwYW4lM0QlMjIzJTIyJTIwdGl0bGUlM0QlMjIlRTclQTElQUIlRTklQkIlODQlRTUlQjMlQjYlRTglQkYlOTElRTYlQjUlQjclRTMlODElQUIlRTMlODElOEElRTMlODElOTElRTMlODIlOEIlRTglQkYlOTElRTUlQjklQjQlRTMlODElQUUlRTYlOUMlODAlRTUlQTQlQTclRTklOUMlODclRTUlQkElQTYyJUU0JUJCJUE1JUU0JUI4JThBJTIyJTNFJUU3JUExJUFCJUU5JUJCJTg0JUU1JUIzJUI2JUU4JUJGJTkxJUU2JUI1JUI3JUUzJTgxJUFCJUUzJTgxJThBJUUzJTgxJTkxJUUzJTgyJThCJUU4JUJGJTkxJUU1JUI5JUI0JUUzJTgxJUFFJUU2JTlDJTgwJUU1JUE0JUE3JUU5JTlDJTg3JUU1JUJBJUE2MiVFNCVCQiVBNSVFNCVCOCU4QSUzQyUyRnRoJTNFJTNDJTJGdHIlM0UlM0MlMkZ0aGVhZCUzRSUzQ3Rib2R5JTNFJTNDdHIlM0UlM0N0ZCUzRTIwMTYlMkYwOCUyRjA1JTIwMDElM0EyNCVFOSVBMCU4MyUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlMjBNNi4zJTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRSUyMCVFNiU5QyU4MCVFNSVBNCVBNyVFOSU5QyU4NyVFNSVCQSVBNjIlM0MlMkZ0ZCUzRSUzQyUyRnRyJTNFJTNDdHIlM0UlM0N0ZCUzRTIwMTUlMkYxMSUyRjIwJTIwMTQlM0EzMSVFOSVBMCU4MyUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlMjBNNi4wJTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRSUyMCVFNiU5QyU4MCVFNSVBNCVBNyVFOSU5QyU4NyVFNSVCQSVBNjIlM0MlMkZ0ZCUzRSUzQyUyRnRyJTNFJTNDdHIlM0UlM0N0ZCUzRTIwMTUlMkYwOCUyRjI5JTIwMDAlM0EzMSVFOSVBMCU4MyUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlMjBNNS44JTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRSUyMCVFNiU5QyU4MCVFNSVBNCVBNyVFOSU5QyU4NyVFNSVCQSVBNjIlM0MlMkZ0ZCUzRSUzQyUyRnRyJTNFJTNDdHIlM0UlM0N0ZCUzRTIwMTQlMkYwNiUyRjI5JTIwMTQlM0E1NiVFOSVBMCU4MyUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlMjBNNi4yJTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRSUyMCVFNiU5QyU4MCVFNSVBNCVBNyVFOSU5QyU4NyVFNSVCQSVBNjMlM0MlMkZ0ZCUzRSUzQyUyRnRyJTNFJTNDdHIlM0UlM0N0ZCUzRTIwMTQlMkYwNSUyRjAzJTIwMTklM0E1NyVFOSVBMCU4MyUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlMjBNNS45JTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRSUyMCVFNiU5QyU4MCVFNSVBNCVBNyVFOSU5QyU4NyVFNSVCQSVBNjIlM0MlMkZ0ZCUzRSUzQyUyRnRyJTNFJTNDdHIlM0UlM0N0ZCUzRTIwMTIlMkYwNSUyRjAxJTIwMTQlM0EzMyVFOSVBMCU4MyUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlMjBNNS40JTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRSUyMCVFNiU5QyU4MCVFNSVBNCVBNyVFOSU5QyU4NyVFNSVCQSVBNjIlM0MlMkZ0ZCUzRSUzQyUyRnRyJTNFJTNDdHIlM0UlM0N0ZCUzRTIwMTAlMkYxMSUyRjA4JTIwMDQlM0EyNyVFOSVBMCU4MyUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlMjBNNi4wJTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRSUyMCVFNiU5QyU4MCVFNSVBNCVBNyVFOSU5QyU4NyVFNSVCQSVBNjIlM0MlMkZ0ZCUzRSUzQyUyRnRyJTNFJTNDJTJGdGJvZHklM0UlM0MlMkZ0YWJsZSUzRQ==伊豆・小笠原・マリアナ島弧は、伊豆半島・伊豆大島〜ミクロネシア連邦のヤップ島にかけて、実に2800km以上にも及び、島弧としては世界的に見ても大規模なものです。
太平洋プレートがフィリピン海プレートの下へ潜る「沈み込み帯」に伴うもので、火山活動も活発で火山島が多く存在します。この島弧に沿った海溝で発生する地震は、中〜大規模のものが多い傾向にあります。
硫黄島近海においては、2000/03/28の20:00頃に大きなスラブ内地震「硫黄島近海地震」が発生、最大震度は3だったもののマグニチュードは7.9を観測しました。
このときの震源の深さは約128kmであり、震源から遠く離れた日本海溝沿いでも震度1〜2の揺れを感じる顕著な異常震域を観測しています。茨城県南部も地震の多いエリアで、南部で発生する地震は震源の深さが50〜60kmのものが多い状況となっています。
この茨城県南部の地表下50〜60kmあたりは、フィリピン海プレートが沈み込んだ先の先端部分にあたります。
太平洋プレートがフィリピン海プレートと北米プレートの下に沈み込み、フィリピン海プレートが北米プレートやユーラシアプレートの下に沈み込んでいる複雑な構造となっています。JTNDdGFibGUlMjBjbGFzcyUzRCUyMnRhYmxlJTIwdGFibGUtYm9yZGVyZWQlMjB0YWJsZS1ob3ZlciUyMHRhYmxlLWNvbmRlbnNlZCUyMiUzRSUzQ3RoZWFkJTNFJTNDdHIlM0UlM0N0aCUyMGNvbHNwYW4lM0QlMjIzJTIyJTIwdGl0bGUlM0QlMjIlRTglOEMlQTglRTUlOUYlOEUlRTclOUMlOEMlRTUlOEQlOTclRTklODMlQTglRTMlODElQUIlRTMlODElOEElRTMlODElOTElRTMlODIlOEIlRTglQkYlOTElRTUlQjklQjQlRTMlODElQUUlRTYlOUMlODAlRTUlQTQlQTclRTklOUMlODclRTUlQkElQTY1JUU1JUJDJUIxJUU0JUJCJUE1JUU0JUI4JThBJTIyJTNFJUU4JThDJUE4JUU1JTlGJThFJUU3JTlDJThDJUU1JThEJTk3JUU5JTgzJUE4JUUzJTgxJUFCJUUzJTgxJThBJUUzJTgxJTkxJUUzJTgyJThCJUU4JUJGJTkxJUU1JUI5JUI0JUUzJTgxJUFFJUU2JTlDJTgwJUU1JUE0JUE3JUU5JTlDJTg3JUU1JUJBJUE2NSVFNSVCQyVCMSVFNCVCQiVBNSVFNCVCOCU4QSUzQyUyRnRoJTNFJTNDJTJGdHIlM0UlM0MlMkZ0aGVhZCUzRSUzQ3Rib2R5JTNFJTNDdHIlM0UlM0N0ZCUzRTIwMTYlMkYwNSUyRjE2JTIwMjElM0EyMyVFOSVBMCU4MyUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlMjBNNS41JTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRSUyMCVFNiU5QyU4MCVFNSVBNCVBNyVFOSU5QyU4NyVFNSVCQSVBNjUlRTUlQkMlQjElM0MlMkZ0ZCUzRSUzQyUyRnRyJTNFJTNDdHIlM0UlM0N0ZCUzRTIwMTQlMkYwOSUyRjE2JTIwMTIlM0EyOCVFOSVBMCU4MyUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlMjBNNS42JTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRSUyMCVFNiU5QyU4MCVFNSVBNCVBNyVFOSU5QyU4NyVFNSVCQSVBNjUlRTUlQkMlQjElM0MlMkZ0ZCUzRSUzQyUyRnRyJTNFJTNDdHIlM0UlM0N0ZCUzRTIwMTMlMkYxMSUyRjEwJTIwMDclM0EzNyVFOSVBMCU4MyUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlMjBNNS41JTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRSUyMCVFNiU5QyU4MCVFNSVBNCVBNyVFOSU5QyU4NyVFNSVCQSVBNjUlRTUlQkMlQjElM0MlMkZ0ZCUzRSUzQyUyRnRyJTNFJTNDdHIlM0UlM0N0ZCUzRTIwMTElMkYwNyUyRjE1JTIwMjElM0EwMSVFOSVBMCU4MyUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlMjBNNS41JTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRSUyMCVFNiU5QyU4MCVFNSVBNCVBNyVFOSU5QyU4NyVFNSVCQSVBNjUlRTUlQkMlQjElM0MlMkZ0ZCUzRSUzQyUyRnRyJTNFJTNDdHIlM0UlM0N0ZCUzRTIwMTElMkYwNCUyRjAyJTIwMTYlM0E1NiVFOSVBMCU4MyUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlMjBNNS4wJTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRSUyMCVFNiU5QyU4MCVFNSVBNCVBNyVFOSU5QyU4NyVFNSVCQSVBNjUlRTUlQkMlQjElM0MlMkZ0ZCUzRSUzQyUyRnRyJTNFJTNDdHIlM0UlM0N0ZCUzRTIwMTElMkYwMyUyRjI0JTIwMDglM0E1NiVFOSVBMCU4MyUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlMjBNNC45JTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRSUyMCVFNiU5QyU4MCVFNSVBNCVBNyVFOSU5QyU4NyVFNSVCQSVBNjUlRTUlQkMlQjElM0MlMkZ0ZCUzRSUzQyUyRnRyJTNFJTNDJTJGdGJvZHklM0UlM0MlMkZ0YWJsZSUzRQ==地震の多い茨城県内においては、意外なことに「確実に活断層である」とされるものはこれまでに知られていません。
日本有数の大断層である「棚倉断層」は存在していますが、これは活断層ではないのです。
(棚倉断層:茨城県常陸太田市と福島県棚倉町の間を北北西から南南東方向へ通る約60キロメートルの横ずれ断層)
棚倉断層は棚倉西縁断層と棚倉東縁断層から構成されていて、その中間に破砕帯があります。これらを含めて「棚倉構造線」も呼ばれ、従来は東北日本と西南日本の境界線と考えられてきました。
(別途、東北日本と西南日本の境界線は利根川構造線であるという見解もあります)
また茨城県の北部の陸から沖合にかけては、棚倉構造線と同様の走向を持つ長さの短い断層が多数分布しています。
東日本大震災以降、これらの断層に次々と正断層型の地震が生じて破損等の被害が発生しているという状況もありますので、今後も長期的な警戒と備えが必要です。
もとより茨城県内は「中規模地震の巣」と言えるくらい地震が頻発するエリアであり、今後の情報には注意しつつ備えだけはしっかりと。
【東日本】岩手・宮城・茨城沖と伊豆で小規模地震(2019/12/30〜12/31)
2019/12/30〜12/31は、静岡県伊豆地方・岩手県沖・茨城県沖・宮城県沖と父島近海で小規模な有感地震が相次ぎました。
いずれも最大震度は1。ただし、宮城県沖はM4.0・父島近海ではM5.4という規模で発生しています。
時系列で新しい順に列挙すると次の通りです。
【静岡県伊豆地方】
2019/12/31 10:47頃, 震度1, M1.7, 深さ10km
【岩手県沖】
2019/12/31 02:14頃, 震度1, M3.3, 深さ50km
【茨城県沖】
2019/12/30 19:27頃, 震度1, M3.6, 深さ30km
【宮城県沖】
2019/12/30 13:32頃, 震度1, M4.0, 深さ40km
【父島近海】
2019/12/30 13:11頃, 震度1, M5.4, 深さ10km
静岡県伊豆地方の震源は相模トラフの西端あたりかつ、首都直下地震の想定震源域の西端あたりでもあり、南海トラフ巨大地震の想定震源域の東端あたりに位置するので気にはなるものの、近年で最大の地震は
2015/03/15 23:44頃, 静岡県伊豆地方, 震度2,...
【東日本】宮城沖でM4クラス、八丈島近海でM5クラス(2019/12/21)
2019/12/21は、宮城県沖でM4.0とM4.1、八丈島近海でM4.6とM5.3の地震がありました。また、秋田県沿岸北部でもM2.9の地震が発生。
12/19には青森県東方沖でM5.5・最大震度5弱という大きめの地震が発生したばかりであり、宮城県沖を含めて東北地方の太平洋側では依然として活発な地震活動が続いています。
■2019/12/21の20:00までに発生した主な地震
【秋田県沿岸北部】
2019/12/21 07:44頃, 震度2, M2.9, 深さ20km
【宮城県沖】
2019/12/21 12:00頃, 震度1, M4.1, 深さ40km
2019/12/21 00:22頃, 震度1, M4.0, 深さ40km
【八丈島近海】
2019/12/21 05:54頃, M4.6, 深さ23km
2019/12/21 04:40頃, M5.3, 深さ10km
米USGS発表情報では、八丈島近海でもM4.6とM5.3の地震が起きています。
八丈島付近での大きめの地震としては、
2009/08/13 07:49頃, 八丈島東方沖, 震度5弱, M6.5
というものが起きており、この時は遠く青森県でも震度1が観測されています。
2009/08の前半を見てみると、興味深い地震がいくつか起きています。
2009/08/09 19:56頃,...
【関東】富士五湖でM2.4、伊豆大島近海でM4.5(2019/12/13〜12/14)
2019/12/13〜12/14にかけて、山梨県東部・富士五湖でM2.4(最大震度1)、伊豆大島近海でM4.5(同3)の地震がありました。それぞれ首都直下型地震の想定震源域の西端と北西端付近。伊豆大島近海は相模トラフが走っています。
富士五湖での小規模な地震の南東には、1923/09/01に起きた関東大震災(M7.9、最大震度7)の震源があり、今回の2つの地震はそれぞれ、関東大震災の震源域の西端と北西端付近に位置する形となります。
【山梨県東部・富士五湖】
2019/12/13 23:20頃, 震度1, M2.5, 深さ20km
【伊豆大島近海】
2019/12/14 03:24頃, 震度3, M4.5, 深さ30km
富士五湖付近での地震は頻度は高くありませんが年に数回程度あり、近年の最大震度4以上の地震は次の通り。
2014/12/11 15:07頃, M4.3, 最大震度4
2012/01/29 16:46頃, M4.7, 最大震度4
2012/01/28 07:43頃, M5.5, 最大震度5弱
2012/01/28 07:39頃, M5.0, 最大震度4
2011/03/15 22:40頃, M4.0, 最大震度4
東日本大震災の4日後にM4.0の最大震度4が起きていることと、2012/01/28にはM5.5,...
【関東】茨城県南部で最大震度3, M4.5の地震(2019/11/22)
2019/11/22の05:23頃、茨城県南部で最大震度3, M4.5の地震がありました。
その約2.5時間前には東京湾を震源とする地震、日付が11/22に変わった直後にも茨城沖でM3.4・宮城沖でもM4.0が発生。
茨城は地震が頻発しているエリアです。
主に関東地方東方沖合・相模湾〜房総半島南東沖にかけてのプレート境界付近・陸域の深い場所で発生する地震が主だったもの。
茨城県南部では最大震度5弱以上の地震も多めで、近年のものをピックアップすると次のようになります。
2016/05/16 21:23頃, M5.5, 最大震度5弱
2014/09/16 12:28頃, M5.6, 最大震度5弱
2013/11/10 07:37頃, M5.5, 最大震度5弱
2011/07/15 21:01頃, M5.5, 最大震度5弱
2011/04/02 16:56頃, M5.0, 最大震度5弱
2011/03/24 08:56頃, M4.9, 最大震度5弱
概ね数年単位で発生・最大震度4以上で見るとさらに多めであり、関東における地震頻発地帯の1つです。
過去『茨城県南部地震』と呼ばれる大規模地震は、1895/01/18(明治28年)に起きた茨城県の南部、霞ヶ浦周辺を震源とするM7.2・最大震度5の地震。
この地震では死者6人、建物の全壊52棟、半壊76棟という被害が出ています。
文明開化期の明治時代、現在のような最先端の地震研究や災害対策ノウハウも無かった時代の真冬に発生した大地震からの復旧復興には相応の労力と時間が掛かったことが想像できます。
また、茨城県南部同様に地震が多いのが茨城県北部。
近年で注目できる大きめの地震は
2016/12/28 21:38頃, 茨城県北部, M6.3, 最大震度6弱
というものです。このときの地震では負傷者2名などの被害が出ています。画像出典:政府...