トップ 2分で読む 【東日本】東京湾で2連続のM2.9、長野・福島でも小規模な地震(2020/05/20)

【東日本】東京湾で2連続のM2.9、長野・福島でも小規模な地震(2020/05/20)

2020/05/20は東京湾で2連続のM2.9、長野・福島でも小規模な地震がありました。連日お伝えしていた長野県中部および岐阜県飛騨地方(岐阜と長野の県境)で発生していた群発地震は5/20に入り、鳴りを潜めた状態となりました。これが終息へ向うのか一時的な静穏状態なのかは判りませんが、継続的な警戒と備えを。

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2020/05/20:東京湾で2連続のM2.9、長野・福島でも小規模な地震

2020/05/20は東京湾で2連続のM2.9、長野・福島でも小規模な地震がありました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)

 

【長野県南部】
2020/05/20 21:42頃, 震度1, M2.6, 深さ10km, 北緯:35.4, 東経:137.9

【福島県沖】
2020/05/20 21:31頃, 震度1, M3.8, 深さ40km, 北緯:37.4, 東経:141.8

【長野県中部】
2020/05/20 19:10頃, 震度1, M3.0, 深さ10km, 北緯:36.3, 東経:137.7

【東京湾】
2020/05/20 15:00頃, 震度1, M2.9, 深さ30km, 北緯:35.5, 東経:140.0

【東京湾】
2020/05/20 14:54頃, 震度1, M2.9, 深さ30km, 北緯:35.5, 東経:140.0

 

やや気になるのは東京湾における2連続のM2.9です。
ここで、東京湾における過去10年間程度の震度3以上の地震を見てみます。

東京湾における過去10年間程度の震度3以上
2018/01/02 19:48頃 震度3 M4.2
2015/09/12 05:49頃 震度5弱 M5.2
2012/07/03 11:31頃 震度4 M5.4
2011/03/15 04:59頃 震度3 M4.1
2011/03/12 15:57頃 震度3 M4.3
2009/11/14 04:23頃 震度3 M4.1

東日本大震災の直後に2回発生した後は数年おきに発生しているという頻度ですが、千葉など周辺エリアを含めるともっと多くなります。

 

今後30年内に「首都直下型地震」が起きる可能性が高いため、継続的な警戒と備えは必要です。

そして、連日お伝えしていた長野県中部および岐阜県飛騨地方(岐阜と長野の県境)で発生していた群発地震は、5/20に入ってからは鳴りを潜めた状態となりました。これが終息へ向うのか一時的な静穏状態なのかは判りません。必要なことは、同様に継続的な警戒と備えをおこなっておくことです。

 

■岐阜県飛騨地方でこれまで発生した連続地震と、その後の大きめの地震

・1998/08/14〜1998/08/18にかけて計35回の連続地震
→ 1998/08/20:小笠原諸島西方沖でM7.0地震(深さ467km)

・1998/08/22〜1998/08/27にかけて計10回の連続地震
→ 1998/09/03:岩手県内陸北部でM5.9、最大震度6弱の地震(長野県中部でも同時期に連続地震)

・2011/02/27〜2011/03/07にかけて計36回の連続地震
→ 2011/03/11:東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)

・2018/11/23〜2018/11/26にかけて計45回の連続地震
→ 2019/06/18:山形県沖でM6.4、最大震度6強の地震

・2020/04/30〜2020/05/20にかけて計55回の連続地震
→ ???

 

■長野県中部でこれまで発生した連続地震と、その後の大きめの地震

・1998/08/24〜1998/11/03にかけて計85回の連続地震
→ 1998/09/03:岩手県内陸北部でM5.9、最大震度6弱の地震(岐阜県飛騨地方でも同時期に連続地震)

・2011/06/30〜2011/07/02にかけて計19回の連続地震
→ 2011/07/02:三陸沖でM7.0、最大震度4の地震(東北地方太平洋沖地震の余震)

・2020/04/22〜2020/05/20にかけて計82回の連続地震
→ ???

 

岐阜県飛騨地方と長野県中部はちょうど県境にあたり、合計するとこの1ヶ月間に発生した地震は実に137回になります。こうして見てみると、岐阜県飛騨地方や長野県中部で連続地震が発生すると、その直後〜数カ月後あたりに東日本の主に東北地方あたりで規模が大きめの地震が発生しているように見えます。

 

ただ、これは前述の通り少々乱暴にこじつけたものです。規模(マグニチュード)が大きめの地震は他にも多く発生してきているので、今起きている連続地震についても「これから数カ月後以内に、同様の規模大きめの地震が起きる」と予測するだけの根拠にはなりません。

 

しかし、こうした現象を「備えるためのキッカケ」としては使えます。過去の震災や豪雨災害などの例を振り返ってみても、事が起きてから備蓄品などを揃えようとしても店頭には長蛇の列ができ、支援などもなかなか手が届かなかったりします。今のうちに改めて防災用品や備蓄品の用意と、ご家族との緊急連絡手段や連絡先・集合場所などを確認しておいてください。

 

重要なことは「いつ起きるか・どこで起きるか」ではなく「起きたときに備えがあるか」です。今回起きている連続地震が収まった後に、実際に大きな地震が発生する可能性はゼロではありません。防災よりも「備災」を念頭においた事前の行動を。

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