2020/03/25:千島列島付近の北西太平洋でM7.5の大規模地震
2020/03/25に千島列島付近の北西太平洋でM7.5の大規模地震が発生しました。また、国内では他にも複数の有感地震が発生しています。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)
【北西太平洋】
2020/03/25 17:01頃, 震度不明, M4.5, 深さ10km, 北緯:49.2, 東経:158.0
【トカラ列島近海】
2020/03/25 16:52頃, 震度2, M2.6, 深さ20km, 北緯:29.6, 東経:129.7
【父島近海】
2020/03/25 16:51頃, 震度1, M4.2, 深さ10km, 北緯:26.7, 東経:142.5
【北西太平洋】
2020/03/25 11:49頃, 震度1, M7.5, 深さ57km, 北緯:49.0, 東経:157.7
【茨城県南部】
2020/03/25 02:57頃, 震度1, M2.8, 深さ40km, 北緯:36.1, 東経:139.9
千島海溝に沿った北西太平洋付近では、東日本大震災の約1年半前の2009/10/11にもM5.9の地震が起きていますが、このときも最大震度は1。
また北西太平洋ではおよそ72年前の1948/08/07にM7.3、さらに遡ること1925/01/18にもM7.3の地震が発生していますが、いずれも最大震度は1でした。
政府地震調査委の発表では、北海道の千島海溝に沿った根室沖を中心に今後30年内にM9クラスの巨大地震が発生する切迫性が高く(発生確率最大40%)、仮に発生した場合は沿岸部に20m以上の大津波が押し寄せる可能性があると想定されています。
北海道根室沖を中心とする地震に関しては、発生間隔がおよそ340〜380年周期となっていますが、前回の発生からはすでに400年以上が経過しており、いつ起きてもおかしくないとされています。
自然災害の発生可能性を確率論で見る場合、確率が小さければなんとなく安心・大きければ不安という気持ちになりがちですが、確率論だけに実際にどのエリアにどの程度の被害が起きるかは起きてみなければわかりません。
これはいわゆる「ハザードマップ」などにも言えることで、ご自身がお住まいの地域がハザードマップ上では大きな被害が無いか、被害が小さいとされる場所になっていることによって「正常性バイアス」が働き、実際には命に関わる危険性が生じているのに逃げ遅れるという状況にもなりかねません。
とにかく災害時にはできるだけ正確な情報に耳を傾け、少しでも自分や家族に危険が生じそうな場合は先手を打って避難などの行動に移ることが重要です。行動した結果、何も起きなければそれでいいのです。行動しないことで命を落とすということだけは、なんとしても避けなければなりません。