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【九州沖縄】沖縄本島近海で最大震度4, M5.0の地震(2019/12/18)
2019/12/18、沖縄本島近海で最大震度4, M5.0の地震がありました。震源の深さは約40km。
この付近における有感地震の発生頻度はさほど高くはありませんが、月に1〜数回程度で起きています。
また、2019/12前半だけでも琉球海溝に沿った有感地震が数多く発生していますので、継続的な警戒と備えが必要でしょう。
琉球海溝の東端は、そのまま南海トラフへとつながっていきます。
直近の11月・12月で見た場合は次の通り。
2019/12/18 08:35頃, 震度4, M5.0, 深さ40km
2019/12/05 11:14頃, 震度1, M3.0, 深さ30km
2019/12/04 08:59頃, 震度1, M2.7, 深さ20km
2019/11/19 02:38頃, 震度1, M3.9, 深さ40km
沖縄は地震が少ないイメージがあり、歴史的な資料によって知られている被害を伴う地震は少ないのが現状ですが、M4〜5クラスの地震は発生しています。
近年においては、沖縄本島近海で2010年にM6.9・最大震度5弱、2016年にもM5.6で最大震度5弱の大きめの地震が発生。
特に、2010年(2010/02/27)の沖縄本島近海地震に関しては、沖縄本島南東沖の琉球海溝付近のユーラシアプレート内で発生しています。
震源の深さは37kmで、発震機構は北西-南東方向に張力軸を持つ横ずれ断層型とされています。
沖縄本島での震度5以上の地震は1909年(明治42年)の地震以来、実に101年ぶりのものとなり、世界遺産に登録されている、うるま市の「勝連城跡」の石垣が一部崩落する事態となりました。
津波に関しては沖縄県南城市で確認された10cm程度で、当初は沖縄本島・奄美諸島・トカラ列島の沿岸住民に避難勧告が発令されましたが、特に被害は報告されませんでした。
M7クラスに迫る大規模地震にも関わらず津波がこの程度で済んだのは、横ずれ断層型の地震だったからと推察されます。沖縄本島近海における近年の最大震度4以上をひと通りピックアップすると次のようなものになります。
2019/12/18 08:35頃, M5.0, 最大震度4, 深さ40km
2016/09/26 14:19頃, M5.6,...
【九州】鹿児島の薩摩硫黄島で小規模な噴火(2019/11/02)
2019/11/02、鹿児島の薩摩硫黄島で小規模な噴火が発生し、気象庁は警戒レベル1から2(火口周辺規制)へ引き上げました。
噴煙の高さは火口縁上約1000m以上。今後、火口から半径約1kmの範囲内では噴石を飛散させる程度の小規模噴火が発生する可能性があり、火口周辺では噴火に対する警戒が必要とのこと。
薩摩硫黄島は鬼界カルデラの北縁に形成された火山島でランクAの活火山に指定。
1999年から2004年まで毎年噴火が発生、近年では2013年6月にごく小規模な噴火を起こしており、今回は6年ぶりの噴火となります。
数日前の10/28には、薩摩硫黄島の北側にある口永良部島でも噴火警戒レベルが入山規制の「レベル3」へ引き上げられています。
口永良部島は10/18まで火山性地震が少ない状態で経過していましたが、同日に火山性地震が多い状態となりました。
薩摩硫黄島が接する「鬼界カルデラ」においては、海底からの高さが600メートルにもなる世界最大級の「溶岩ドーム」が存在し、熱水を吹き出すなど活発に活動していることが2018年に判明しています。鬼界カルデラは世界最大級の「マグマ溜まり」で7300年前の超巨大噴火で形作られました。この7300年前の噴火では火砕流や大量の火山灰が発生し、当時の九州南部の縄文文化を滅亡させたとされています。
従来は7300年前の噴火でその時点でのマグマのほとんどが噴出してしまったと考えられてきましたが、この調査によって現在もマグマの供給が継続されているであろうことがほぼ確実視されています。
神戸大学海洋底探査センターの巽好幸教授によれば、「すでに次の巨大カルデラ噴火の準備過程に入ったと言える」という見解を発表しています。
さすがにこれほどの規模ともなると、どう備えるべきか・備える手段はあるのかという点では不安にはなりますが、例えば2014年の御嶽山噴火では、前兆現象がほとんど無い状態で噴火が発生してしまいました。
そのような噴火災害が実際に起きうる可能性がある、ということだけは心に留めておきましょう。
【鹿児島】口永良部島、噴火警戒レベル3へ引き上げ(2019/10/28)
2019/10/28、口永良部島の噴火警戒レベルが入山規制の「レベル3」へ引き上げられました。
10/18までの口永良部島は火山性地震が少ない状態で経過していましたが、同日に火山性地震が多い状態となりました。
口永良部島は、近年も噴火を繰り返している火山であり、2015年5月や2019年1月に発生した噴火では、その数ヶ月前に同様の地震が発生しています。
気象庁発表によれば、今回の火山性地震はそれらの地震と比較しても振幅は小さめ、発生回数も少ないとのこと。
【口永良部島の最近の噴火記録】
2019/02/02, 11:41頃, 噴火
2019/01/29, 17:13頃, 噴火
2019/01/20, 20:51頃, 噴火
2019/01/17, 09:19頃, 噴火
2019/01/02 01:53頃, 噴火
2018/12/28 22:09頃, 爆発
2018/12/18 16:37頃, 爆発
2018/12/01 09:00頃, 噴火
2018/11/30 12:33頃, 噴火
2018/11/25 09:15頃, 噴火
口永良部島の噴火で近年目立ったものは、2015/5/29に発生した「マグマ水蒸気噴火」です。噴煙高度は火口から最大約1万メートル上空まで到達。
このときも、新岳からの噴火でした。
このとき、噴火からおよそ16分後には屋久島町が島全域に島外への避難指示を出し、気象庁の見解として島民の避難期間が年単位に及ぶ可能性が指摘されました。
(実際にはこの年の12/25に避難指示が解除されています)
2015年の噴火では、噴火警戒レベルが避難を意味する「5」に引き上げられています。気になるのは口永良部島の北側にある「鬼界カルデラ」。世界最大級の「マグマ溜まり」で7300年前の超巨大噴火で形作られました。
この7300年前の噴火では火砕流や大量の火山灰が発生し、当時の九州南部の縄文文化を滅亡させたとされています。
2016年からの神戸大学による調査では、海底から高さ600メートルにもなる巨大な「溶岩ドーム」がカルデラの内側に確認されました。
従来は7300年前の噴火でその時点でのマグマのほとんどが噴出してしまったと考えられてきましたが、この調査によって現在もマグマの供給が継続されているであろうことがほぼ確実視されています。
神戸大学海洋底探査センターの巽好幸教授によれば、「すでに次の巨大カルデラ噴火の準備過程に入ったと言える」という見解を発表しています。
万が一この鬼界カルデラが再び7300年前と同規模の巨大噴火を起こした場合、九州南部に壊滅的な損害をもたらし、関西だけでなく関東にまで影響が及ぶと考えられています。
以上の事柄は「不安を煽る」等の性質ではなく、近年の科学的な調査によって広く公開されている情報です。
さすがにこれほどの規模ともなると、どう備えるべきか・備える手段はあるのかという点では確かに不安にはなりますが、例えば2014年の御嶽山噴火では、前兆現象がほとんど無い状態で噴火が発生してしまいました。
そのような噴火災害が実際に起きうる可能性がある、ということだけは心に留めておきましょう。
【鹿児島】奄美大島近海で相次いだ中規模地震(2019/08/20)
2019/08/20は奄美大島近海でM4.8〜5.1、最大震度3の地震がありました。
奄美大島近海で起きた有感地震は3回、いずれも琉球海溝に沿った場所で深さは10km程度と浅めです。
奄美大島近海における近年での目立った地震をピックアップしてみると次のようになります。
2019/02/10 14:34頃, M4.8, 最大震度4
2019/01/08 10:01頃, M4.4, 最大震度4
2016/01/09 23:12頃, M5.5, 最大震度4
2015/05/22 22:28頃, M5.1, 最大震度5弱
2014/02/02 15:05頃, M4.6, 最大震度4
2013/06/21 16:31頃, M4.6, 最大震度4
2011/12/11 10:22頃, M5.4, 最大震度4
2010/01/07 16:11頃, M4.8,...
【国内】日本全国で相次ぐM4クラスの地震(2019/6/9〜6/11)
2019/6/9〜6/11にかけて、日本全国でM4クラスの地震が相次いでいます。
2019/6/1から数えるとM4クラスは合計13回。それ以下の有感地震も全国で多く発生しています。
M4以上の地震が相次ぐのはちょっと珍しい印象はあり、6/1からのものを列挙すると下記の通りです。
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2019/06/11 10:59, 千葉県北西部, 震度2, M4.2, 深さ60km
2019/06/11 10:21, 宮城県沖, 震度3, M4.4, 深さ60km
2019/06/11 02:19, 北海道東方沖, 震度2, M4.6, 深さ40km
2019/06/11 00:25, 静岡県中部, 震度2, M4.0, 深さ30km
2019/06/10 22:12, 宮城県沖, 震度2,...
【鹿児島】奄美大島北東沖で最大震度3・M5.5の地震(2019/5/15)
5/15の14:24頃、奄美大島北東沖で最大震度3・M5.5の地震がありました。
5/14にはパプアニューギニアでM7.7、5/10〜5/12にかけては日本国内の日向灘でM6.3を筆頭に大きめの地震が頻発しています。
最近は九州・四国あたりで地震・火山が活発化。今後、気象庁などから発表される情報には注意してください。
また、海外の地震に関してはUSGS(米国科学的研究機関の一つ、アメリカ地質調査所)の公開している情報もどなたでも見ることができますので、こちらもぜひブックマークしておいてください。
季節は初夏から梅雨を挟んで夏へと移り変わっていきますが、現代の日本人が経験していないのが「真夏の大震災」です。
高温多湿な時期はただでさえ生鮮品などは足が早く、生ゴミなどもニオイがちですが、そんなタイミングで大震災が発生し、停電・断水・都市ガスなどの社会インフラのストップと共に、自治体によるゴミの収集と焼却が不可能などという状況に陥った場合、社会は大混乱になることが容易に予想されます。
これからは「想定外」もある程度想定して備えることが求められますが、「もし真夏に大震災が発生したら」という視点で、ご家庭ではどのような対策ができるのかを考えてみることも必要だと思います。
【九州】宮崎県の日向灘で震度5弱、M6.3の地震(2019/05/10〜05/12)
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【九州】宮崎県の日向灘で震度5弱、M6.3の地震(2019/05/10〜05/12)
2019/05/10の午前中、宮崎県の日向灘を震源とする大きな地震がありました。
08:48に最大震度5弱、マグニチュードは6.3を観測。プレート境界が震源です。
前後して震度3ながらもM4.9とM5.6が発生し、20:40には最大震度2ながらもM4.8が発生。
また、
2019/05/11の08:59には最大震度4, M4.9
2019/05/12の15:07には最大震度3, M4.3
が発生しました。
2019/05/10のM6.3の地震に関しては、気象庁から情報が公開されています。
『令和元年5月10日08時48分頃の日向灘の地震について』
5/10の日向灘での地震を時系列(新しい情報順)で並べるとJTNDdGFibGUlMjBib3JkZXIlM0QlMjIxJTIyJTNFJTBBJTIwJTIwJTNDdHIlMjBzdHlsZSUzRCUyMmJhY2tncm91bmQtY29sb3IlM0ElMjNjY2MlM0IlMjIlM0UlM0N0aCUzRSVFNyU5OSVCQSVFNyU5NCU5RiVFNiU5NyVBNSVFNiU5OSU4MiUzQyUyRnRoJTNFJTNDdGglM0UlRTklOUMlODclRTYlQkElOTAlM0MlMkZ0aCUzRSUzQ3RoJTNFJUU2JTlDJTgwJUU1JUE0JUE3JUU5JTlDJTg3JUU1JUJBJUE2JTNDJTJGdGglM0UlM0N0aCUzRSVFOCVBNiU4RiVFNiVBOCVBMSUzQyUyRnRoJTNFJTNDdGglM0UlRTYlQjclQjElRTMlODElOTUlM0MlMkZ0aCUzRSUzQyUyRnRyJTNFJTBBJTIwJTIwJTNDdHIlM0UlM0N0ZCUzRTIwMTklMkYwNSUyRjEyJTIwMTUlM0EwNyUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlRTYlOTclQTUlRTUlOTAlOTElRTclODElOTglM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTNFJUU5JTlDJTg3JUU1JUJBJUE2MyUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0VNNC4zJTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRTMwa20lM0MlMkZ0ZCUzRSUzQyUyRnRyJTNFJTBBJTIwJTIwJTNDdHIlM0UlM0N0ZCUzRTIwMTklMkYwNSUyRjExJTIwMDglM0E1OSUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlRTYlOTclQTUlRTUlOTAlOTElRTclODElOTglM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTIwc3R5bGUlM0QlMjJjb2xvciUzQSUyM2YwMCUzQiUyMiUzRSVFOSU5QyU4NyVFNSVCQSVBNjQlM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTIwc3R5bGUlM0QlMjJjb2xvciUzQSUyM2YwMCUzQiUyMiUzRU00LjklM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTNFNDBrbSUzQyUyRnRkJTNFJTNDJTJGdHIlM0UlMEElMjAlMjAlM0N0ciUzRSUzQ3RkJTNFMjAxOSUyRjA1JTJGMTAlMjAyMCUzQTQwJTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRSVFNiU5NyVBNSVFNSU5MCU5MSVFNyU4MSU5OCUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlRTklOUMlODclRTUlQkElQTYyJTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUyMHN0eWxlJTNEJTIyY29sb3IlM0ElMjNmMDAlM0IlMjIlM0VNNC44JTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRTIwa20lM0MlMkZ0ZCUzRSUzQyUyRnRyJTNFJTBBJTIwJTIwJTNDdHIlM0UlM0N0ZCUzRTIwMTklMkYwNSUyRjEwJTIwMTMlM0E1NCUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlRTYlOTclQTUlRTUlOTAlOTElRTclODElOTglM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTNFJUU5JTlDJTg3JUU1JUJBJUE2MSUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0VNNC4yJTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRTIwa20lM0MlMkZ0ZCUzRSUzQyUyRnRyJTNFJTBBJTIwJTIwJTNDdHIlM0UlM0N0ZCUzRTIwMTklMkYwNSUyRjEwJTIwMDklM0EwNyUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlRTYlOTclQTUlRTUlOTAlOTElRTclODElOTglM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTNFJUU5JTlDJTg3JUU1JUJBJUE2MyUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlMjBzdHlsZSUzRCUyMmNvbG9yJTNBJTIzZjAwJTNCJTIyJTNFTTQuOSUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UxMGttJTNDJTJGdGQlM0UlM0MlMkZ0ciUzRSUwQSUyMCUyMCUzQ3RyJTNFJTNDdGQlM0UyMDE5JTJGMDUlMkYxMCUyMDA4JTNBNDglM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTNFJUU2JTk3JUE1JUU1JTkwJTkxJUU3JTgxJTk4JTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUyMHN0eWxlJTNEJTIyY29sb3IlM0ElMjNmMDAlM0IlMjIlM0UlRTklOUMlODclRTUlQkElQTY1JUU1JUJDJUIxJTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUyMHN0eWxlJTNEJTIyY29sb3IlM0ElMjNmMDAlM0IlMjIlM0VNNi4zJTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRTIwa20lM0MlMkZ0ZCUzRSUzQyUyRnRyJTNFJTBBJTIwJTIwJTNDdHIlM0UlM0N0ZCUzRTIwMTklMkYwNSUyRjEwJTIwMDclM0E0MyUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlRTYlOTclQTUlRTUlOTAlOTElRTclODElOTglM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTNFJUU5JTlDJTg3JUU1JUJBJUE2MyUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlMjBzdHlsZSUzRCUyMmNvbG9yJTNBJTIzZjAwJTNCJTIyJTNFTTUuNiUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UyMGttJTNDJTJGdGQlM0UlM0MlMkZ0ciUzRSUwQSUzQyUyRnRhYmxlJTNFとなります。
ITOITO-STYLEでは
『【九州・四国】紀伊水道および日向灘での連続地震(2019/03/27)』
にて既報ですが、日向灘では今年3/27にもM5.4の地震が1日に2回発生しています。今回の地震をうけて、気象庁は5/10の11:00より記者会見を実施しました。
記者から「より大きな地震の前震である可能性は?」との問いが出て、ネット上などでも「南海トラフ巨大地震の前兆、前震ではないか?」という声も上がっています。記者会見での気象庁の公式見解としては、
・南海トラフ巨大地震の想定震源域内の地震ということで可能性は否定するものではない
・臨時の調査や検討を実施する基準はM6.8以上。今回はM6.3で基準に満たないため実施しない
・南海トラフ巨大地震に連動するかどうかは、過去の地震資料を調査した結果、そのような領域には一致しない
・よって注意喚起としては今後同程度(震度5弱程度)の地震に注意してほしいという趣旨
となります。
そこで、過去に起きた日向灘を震源とする大きめの地震(最大震度4以上)に着目して遡って確認してみると、JTNDdGFibGUlMjBib3JkZXIlM0QlMjIxJTIyJTNFJTBBJTIwJTIwJTNDdHIlMjBzdHlsZSUzRCUyMmJhY2tncm91bmQtY29sb3IlM0ElMjNjY2MlM0IlMjIlM0UlM0N0aCUzRSVFNyU5OSVCQSVFNyU5NCU5RiVFNiU5NyVBNSVFNiU5OSU4MiUzQyUyRnRoJTNFJTNDdGglM0UlRTklOUMlODclRTYlQkElOTAlM0MlMkZ0aCUzRSUzQ3RoJTNFJUU2JTlDJTgwJUU1JUE0JUE3JUU5JTlDJTg3JUU1JUJBJUE2JTNDJTJGdGglM0UlM0N0aCUzRSVFOCVBNiU4RiVFNiVBOCVBMSUzQyUyRnRoJTNFJTNDdGglM0UlRTYlQjclQjElRTMlODElOTUlM0MlMkZ0aCUzRSUzQyUyRnRyJTNFJTBBJTIwJTIwJTNDdHIlM0UlM0N0ZCUzRTIwMTklMkYwNSUyRjEwJTIwMDglM0E0OCUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlRTYlOTclQTUlRTUlOTAlOTElRTclODElOTglM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTIwc3R5bGUlM0QlMjJjb2xvciUzQSUyM2YwMCUzQiUyMiUzRSVFOSU5QyU4NyVFNSVCQSVBNjUlRTUlQkMlQjElM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTIwc3R5bGUlM0QlMjJjb2xvciUzQSUyM2YwMCUzQiUyMiUzRU02LjMlM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTNFJUU2JUI3JUIxJUUzJTgxJTk1MzBrbSUzQyUyRnRkJTNFJTNDJTJGdHIlM0UlMEElMjAlMjAlM0N0ciUzRSUzQ3RkJTNFMjAxOSUyRjAzJTJGMjclMjAxNSUzQTM4JTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRSVFNiU5NyVBNSVFNSU5MCU5MSVFNyU4MSU5OCUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlRTklOUMlODclRTUlQkElQTY0JTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRU01LjQlM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTNFJUU2JUI3JUIxJUUzJTgxJTk1MjFrbSUzQyUyRnRkJTNFJTNDJTJGdHIlM0UlMEElMjAlMjAlM0N0ciUzRSUzQ3RkJTNFMjAxNyUyRjAzJTJGMDIlMjAyMyUzQTUzJTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRSVFNiU5NyVBNSVFNSU5MCU5MSVFNyU4MSU5OCUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlRTklOUMlODclRTUlQkElQTY0JTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRU01LjMlM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTNFJUU2JUI3JUIxJUUzJTgxJTk1MzdrbSUzQyUyRnRkJTNFJTNDJTJGdHIlM0UlMEElMjAlMjAlM0N0ciUzRSUzQ3RkJTNFMjAxNiUyRjEwJTJGMjIlMjAwMyUzQTMzJTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRSVFNiU5NyVBNSVFNSU5MCU5MSVFNyU4MSU5OCUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlRTklOUMlODclRTUlQkElQTY0JTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRU00LjQlM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTNFJUU2JUI3JUIxJUUzJTgxJTk1NjBrbSUzQyUyRnRkJTNFJTNDJTJGdHIlM0UlMEElMjAlMjAlM0N0ciUzRSUzQ3RkJTNFMjAxNSUyRjA4JTJGMjYlMjAwNyUzQTUxJTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRSVFNiU5NyVBNSVFNSU5MCU5MSVFNyU4MSU5OCUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlRTklOUMlODclRTUlQkElQTY0JTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRU01LjIlM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTNFJUU2JUI3JUIxJUUzJTgxJTk1MzRrbSUzQyUyRnRkJTNFJTNDJTJGdHIlM0UlMEElMjAlMjAlM0N0ciUzRSUzQ3RkJTNFMjAxNCUyRjA4JTJGMjklMjAwNCUzQTE0JTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRSVFNiU5NyVBNSVFNSU5MCU5MSVFNyU4MSU5OCUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlRTklOUMlODclRTUlQkElQTY0JTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUyMHN0eWxlJTNEJTIyY29sb3IlM0ElMjNmMDAlM0IlMjIlM0VNNi4wJTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRSVFNiVCNyVCMSVFMyU4MSU5NTE4a20lM0MlMkZ0ZCUzRSUzQyUyRnRyJTNFJTBBJTIwJTIwJTNDdHIlM0UlM0N0ZCUzRTIwMTIlMkYwMSUyRjMwJTIwMDMlM0ExOCUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlRTYlOTclQTUlRTUlOTAlOTElRTclODElOTglM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTNFJUU5JTlDJTg3JUU1JUJBJUE2NCUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0VNNC45JTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRSVFNiVCNyVCMSVFMyU4MSU5NTM5a20lM0MlMkZ0ZCUzRSUzQyUyRnRyJTNFJTBBJTIwJTIwJTNDdHIlM0UlM0N0ZCUzRTIwMDklMkYwOCUyRjA1JTIwMTIlM0E1MSUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlRTYlOTclQTUlRTUlOTAlOTElRTclODElOTglM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTNFJUU5JTlDJTg3JUU1JUJBJUE2NCUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0VNNS4wJTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRSVFNiVCNyVCMSVFMyU4MSU5NTMza20lM0MlMkZ0ZCUzRSUzQyUyRnRyJTNFJTBBJTIwJTIwJTNDdHIlM0UlM0N0ZCUzRTIwMDklMkYwNCUyRjA1JTIwMTglM0EzNiUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlRTYlOTclQTUlRTUlOTAlOTElRTclODElOTglM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTNFJUU5JTlDJTg3JUU1JUJBJUE2NCUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlMjBzdHlsZSUzRCUyMmNvbG9yJTNBJTIzZjAwJTNCJTIyJTNFTTUuNiUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlRTYlQjclQjElRTMlODElOTUyOGttJTNDJTJGdGQlM0UlM0MlMkZ0ciUzRSUwQSUyMCUyMCUzQ3RyJTNFJTNDdGQlM0UyMDA2JTJGMDMlMkYyNyUyMDExJTNBNTAlM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTNFJUU2JTk3JUE1JUU1JTkwJTkxJUU3JTgxJTk4JTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUyMHN0eWxlJTNEJTIyY29sb3IlM0ElMjNmMDAlM0IlMjIlM0UlRTklOUMlODclRTUlQkElQTY1JUU1JUJDJUIxJTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUyMHN0eWxlJTNEJTIyY29sb3IlM0ElMjNmMDAlM0IlMjIlM0VNNS41JTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRSVFNiVCNyVCMSVFMyU4MSU5NTM1a20lM0MlMkZ0ZCUzRSUzQyUyRnRyJTNFJTBBJTIwJTIwJTNDdHIlM0UlM0N0ZCUzRTIwMDIlMkYxMSUyRjA0JTIwMTMlM0EzNiUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlRTYlOTclQTUlRTUlOTAlOTElRTclODElOTglM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTIwc3R5bGUlM0QlMjJjb2xvciUzQSUyM2YwMCUzQiUyMiUzRSVFOSU5QyU4NyVFNSVCQSVBNjUlRTUlQkMlQjElM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTIwc3R5bGUlM0QlMjJjb2xvciUzQSUyM2YwMCUzQiUyMiUzRU01LjklM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTNFJUU2JUI3JUIxJUUzJTgxJTk1MzVrbSUzQyUyRnRkJTNFJTNDJTJGdHIlM0UlMEElM0MlMkZ0YWJsZSUzRQ==となっています。2012年以降は1〜2年に一度程度、この規模の地震が起きていることが判ります。
これらのうち、今回より前の震度5弱以上またはM6以上のものをピックアップすると、
【震度5弱以上の地震】発生したのは約13年前、2006/03/27 11:50に発生したM5.5
【 M6.0 以上の地震 】発生したのは約5年前、2014/08/29 04:14に発生した震度4
となります。
しかし、例えばM5.9やM6.0の地震の後に周辺震源域で、より大きな地震が起きたかと言えば、そうではないこともわかります。
南海トラフ巨大地震に該当する地震が発生したのは、直近でも昭和時代の1946年と1944年。それ以前は江戸時代後期の1854年です。
【近代の南海トラフ巨大地震相当の大地震】
1946/12/21(昭和21年):昭和南海地震 (M8.0 最大震度6)
1944/12/07(昭和19年):昭和東南海地震(M7.9 最大震度6)
1854/12/24(嘉永 7年):安政南海地震 (M8.4 最大震度7)
1854/12/23(嘉永 7年):安政東海地震 (M8.4 最大震度7)
ではさらに、1970/01/01〜2019/05/08までの期間で日向灘におけるM6.5以上の大地震を見てみます。JTNDdGFibGUlMjBib3JkZXIlM0QlMjIxJTIyJTNFJTBBJTIwJTIwJTNDdHIlMjBzdHlsZSUzRCUyMmJhY2tncm91bmQtY29sb3IlM0ElMjNjY2MlM0IlMjIlM0UlM0N0aCUzRSVFNyU5OSVCQSVFNyU5NCU5RiVFNiU5NyVBNSVFNiU5OSU4MiUzQyUyRnRoJTNFJTNDdGglM0UlRTklOUMlODclRTYlQkElOTAlM0MlMkZ0aCUzRSUzQ3RoJTNFJUU2JTlDJTgwJUU1JUE0JUE3JUU5JTlDJTg3JUU1JUJBJUE2JTNDJTJGdGglM0UlM0N0aCUzRSVFOCVBNiU4RiVFNiVBOCVBMSUzQyUyRnRoJTNFJTNDdGglM0UlRTYlQjclQjElRTMlODElOTUlM0MlMkZ0aCUzRSUzQyUyRnRyJTNFJTBBJTIwJTIwJTNDdHIlM0UlM0N0ZCUzRTE5OTYlMkYxMiUyRjAzJTIwMDclM0ExNyUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlRTYlOTclQTUlRTUlOTAlOTElRTclODElOTglM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTNFJUU5JTlDJTg3JUU1JUJBJUE2NSVFNSVCQyVCMSUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0VNNi43JTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRSVFNiVCNyVCMSVFMyU4MSU5NTM4a20lM0MlMkZ0ZCUzRSUzQyUyRnRyJTNFJTBBJTIwJTIwJTNDdHIlM0UlM0N0ZCUzRTE5OTYlMkYxMCUyRjE5JTIwMjMlM0E0NCUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlRTYlOTclQTUlRTUlOTAlOTElRTclODElOTglM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTNFJUU5JTlDJTg3JUU1JUJBJUE2NSVFNSVCQyVCMSUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlMjBzdHlsZSUzRCUyMmNvbG9yJTNBJTIzZjAwJTNCJTIyJTNFTTYuOSUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlRTYlQjclQjElRTMlODElOTUzNGttJTNDJTJGdGQlM0UlM0MlMkZ0ciUzRSUwQSUyMCUyMCUzQ3RyJTNFJTNDdGQlM0UxOTg3JTJGMDMlMkYxOCUyMDEyJTNBMzYlM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTNFJUU2JTk3JUE1JUU1JTkwJTkxJUU3JTgxJTk4JTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRSVFOSU5QyU4NyVFNSVCQSVBNjUlRTMlODAlODAlM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTNFTTYuNiUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlRTYlQjclQjElRTMlODElOTU0OGttJTNDJTJGdGQlM0UlM0MlMkZ0ciUzRSUwQSUyMCUyMCUzQ3RyJTNFJTNDdGQlM0UxOTg0JTJGMDglMkYwNyUyMDA0JTNBMDYlM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTNFJUU2JTk3JUE1JUU1JTkwJTkxJUU3JTgxJTk4JTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRSVFOSU5QyU4NyVFNSVCQSVBNjQlRTMlODAlODAlM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTIwc3R5bGUlM0QlMjJjb2xvciUzQSUyM2YwMCUzQiUyMiUzRU03LjElM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTNFJUU2JUI3JUIxJUUzJTgxJTk1MzNrbSUzQyUyRnRkJTNFJTNDJTJGdHIlM0UlMEElMjAlMjAlM0N0ciUzRSUzQ3RkJTNFMTk3MCUyRjA3JTJGMjYlMjAwNyUzQTQxJTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRSVFNiU5NyVBNSVFNSU5MCU5MSVFNyU4MSU5OCUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlRTklOUMlODclRTUlQkElQTY1JUUzJTgwJTgwJTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRU02LjclM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTNFJUU2JUI3JUIxJUUzJTgxJTk1MjBrbSUzQyUyRnRkJTNFJTNDJTJGdHIlM0UlMEElM0MlMkZ0YWJsZSUzRQ==気象庁が南海トラフ巨大地震の発生を調査する臨時検討会が開催される基準となるM6.8以上が2つ、出てきます。
1996/10/19のM6.9と1984/08/07のM7.1ですね。
しかし、ここでもその後、南海トラフ巨大地震に相当するような地震は日向灘を含めた想定震源域では発生していません。以上のことから過去の事例を参照する限り、5/10の日向灘のM6.3の地震は「南海トラフ巨大地震の前兆ではない」と考えることはできます。
しかし、東日本大震災のように「想定外」が起きるのが大規模自然災害の怖さと現実でもあります。
プレート境界型ではありませんが、2016年の熊本地震が起こるまで熊本は大震災とは100年以上も無縁だとされていましたし、大阪府北部地震や北海道胆振東部地震などもほぼ前兆が無い状態で発生しています。
気象庁が公開している情報においては、日向灘で起きた大きめの地震でM6.0を超えるものは「2019/05/10 08:48のM6.3」が恐らく初めてであると考えられます。
また今回の日向灘での地震の前日、2019/5/9には阿蘇山で小規模な噴火が発生しており、九州・四国あたりの地殻の活動が活発であるようです。
今後も引き続き備えと警戒は必須と言えるでしょう。
特に、気象庁が南海トラフ巨大地震の発生の可能性に関して臨時の調査や検討を実施する基準は「想定震源域でM6.8以上の地震が起きた場合」となるので、南海トラフ巨大地震の発生の可能性が高まる1つの基準はM6.8の地震が発生した場合です。
もし想定震源域の特に津波被害が予想される沿岸部にお住まいの場合は何もない平時に、津波被害から逃れるための最短の高台や指定避難場所などへの避難ルートのご確認を。
それ以外の地域のお住まいの場合でも、特にトイレットペーパーは日頃から多めにストックしておくと良いでしょう。
トイレットペーパーの国内生産の約4割は静岡県で行われているということで、経済産業省が2018年8月に東海地震等の発生を念頭に『トイレットペーパーを備蓄しましょう!』というニュースリリースを公開しています。
【鹿児島・沖縄】奄美大島近海で連続する地震(2019/2/18〜2/20)
宮古島付近で地震が続いた後、2019/2/18〜2/20にかけて奄美大島近海で地震が連続して発生しています。
沖縄付近は地震が少ない印象がありますが、このあたりは意外と地震が多いエリアです。
奄美大島近海で近年で発生した大きなものは震度5弱・M5.1。このときは緊急地震速報が発表されました。
2018年においては、2月に大きな被害を出した台湾花蓮地震、そして続く3月には西表島での数十回の連続地震がありました。
琉球海溝では巨大地震の記録が少ないものの、過去を見ると先島諸島では巨大津波による被害が起きています。
また、宮古島北北西沖では1938年にM7.2、1947年と1958年にも石垣島北東沖でM7を超える地震が発生しています。
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余談ですが、地震の規模を示す「マグニチュード」は、値が「1」上がると地震のエネルギーは約30倍になります(厳密には31.6倍)。
例えば、M6を「1」としましょう。M7〜M9を考えると、単純計算して
M6:1
M7:約30倍
M8:約900倍
M9:約27,000倍
となるのです。
「地震が多発している場所では、エネルギーの開放が進んでいるのではないか?」
と思われるかもしれません。
東日本大震災では観測史上最大規模の「M9」が観測されましたが、例えばこの規模の地震のエネルギーをM6クラスの地震で開放しようと思ったら、乱暴に言ってM6クラスの地震が約27,000回以上起きる必要がある計算になります。
地震が多く起きている場所だから今後想定される巨大地震が軽減されるだろうとは考えず、しっかりと備えることが必要です。
【鹿児島】口永良部島で爆発的噴火が発生(2019/01/17)
2019年1月17日の9:19頃、鹿児島県の口永良部島で爆発的噴火が発生しました。口永良部島は、最近繰り返し噴火を繰り返している火山です。
気になるのは口永良部島の北側にある「鬼界カルデラ」。世界最大級の「マグマ溜まり」で7300年前の超巨大噴火で形作られました。この7300年前の噴火では火砕流や大量の火山灰が発生し、当時の九州南部の縄文文化を滅亡させたとされています。
2016年からの神戸大学による調査では、海底から高さ600メートルにもなる巨大な「溶岩ドーム」がカルデラの内側に確認されました。
従来は7300年前の噴火でその時点でのマグマのほとんどが噴出してしまったと考えられてきましたが、この調査によって現在もマグマの供給が継続されているであろうことがほぼ確実視されています。
神戸大学海洋底探査センターの巽好幸教授によれば、「すでに次の巨大カルデラ噴火の準備過程に入ったと言える」という見解を発表しています。
万が一この鬼界カルデラが再び7300年前と同規模の巨大噴火を起こした場合、九州南部に壊滅的な損害をもたらし、関西だけでなく関東にまで影響が及ぶと考えられています。
以上の事柄は「不安を煽る」等の性質ではなく、近年の科学的な調査によって広く公開されている情報です。
さすがにこれほどの規模ともなると、どう備えるべきか・備える手段はあるのかという点では確かに不安にはなりますが、例えば2014年の御嶽山噴火では、前兆現象がほとんど無い状態で噴火が発生してしまいました。
そのような噴火災害が実際に起きうる可能性がある、ということだけは心に留めておきましょう。