2020/07/03:福島, 栃木, 千葉, 長野, トカラ列島で小規模な地震が相次ぐ
2020/07/03は福島, 栃木, 千葉, 長野, トカラ列島で小規模な地震が相次ぎました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)
【千葉県南東沖】
2020/07/03 22:33頃, 震度1, M3.7, 深さ70km, 北緯:34.6, 東経:140.2
【栃木県北部】
2020/07/03 21:44頃, 震度2, M3.6, 深さ10km, 北緯:36.9, 東経:139.7
【福島県沖】
2020/07/03 14:13頃, 震度3, M4.7, 深さ約50km, 北緯37.5度, 東経141.6度
【長野県中部】
2020/07/03 12:21頃, 震度1, M3.1, 深さごく浅い, 北緯36.2度, 東経137.7度
【長野県中部】
2020/07/03 11:36頃, 震度2, M3.9, 深さごく浅い, 北緯36.2度, 東経137.7度
【トカラ列島近海】
2020/07/03 00:08頃, 震度1, M2.2, 深さごく浅い, 北緯29.6度, 東経129.7度
14:13頃に起きた福島県沖でのM4.7は、岩手〜東京にかけて比較的広範囲で揺れを観測。
また、5月に群発地震が起きていた長野と岐阜の県境に位置する長野県中部でも、小規模ながら浅い震源における地震が2連続で発生しました。
画像出典:Wikipediaより、東日本大震災で大きな被害となった岩手県大船渡市内
長野県中部あたり一帯、岐阜県・富山県・長野県・新潟県にまたがる飛騨山脈を含めた「日本アルプス」は、プレートがぶつかり合って隆起したものと考えられています。特に日本の高山の大部分は日本アルプスに集中しており、日本アルプスを構成する飛騨・木曽・赤石山脈は日本列島を東西南北に分ける中央構造線とフォッサ・マグナに沿って存在。つまり、このあたりは地殻変動の激しい場所と言えます。
5月に顕著であった岐阜・長野の県境における一連の群発地震の震源は、中央構造線と糸魚川-静岡構造線の交差部にも近い位置で、周辺には多数の活火山も存在しています。大きな地震が起きる前には明瞭な「前震活動」が確認されることがあり、特に東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)においては発生前々日の2011/03/09から三陸沖で群発地震が続きました。
また、この時は震災の2週間前にも岐阜県飛騨地方で連続した地震が発生していました。
現在、新型コロナウイルスの感染が終息していない状況で、万が一の有事の際には避難所におけるクラスタ発生を防ぐために「分散避難」「在宅避難」といった対応が検討されています。こういうタイミングで大規模地震は起きてほしくはありませんが、人間の都合や願いとは関係なく起こるのが自然災害です。
「起きたときに対応できる備えがあるか」ということを備えの際には頭の片隅に置いておいてください。
この日、他に発生した有感地震(主に記事公開後)
【千葉県南東沖】
2020/07/03 22:33頃, 震度1, M3.7, 深さ70km, 北緯:34.6, 東経:140.2
【栃木県北部】
2020/07/03 21:44頃, 震度2, M3.6, 深さ10km, 北緯:36.9, 東経:139.7