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【東日本】宮城沖でM4クラス、八丈島近海でM5クラス(2019/12/21)

2019/12/21は、宮城県沖でM4.0とM4.1、八丈島近海でM4.6とM5.3の地震がありました。また、秋田県沿岸北部でもM2.9の地震が発生。 12/19には青森県東方沖でM5.5・最大震度5弱という大きめの地震が発生したばかりであり、宮城県沖を含めて東北地方の太平洋側では依然として活発な地震活動が続いています。 ■2019/12/21の20:00までに発生した主な地震 【秋田県沿岸北部】 2019/12/21 07:44頃, 震度2, M2.9, 深さ20km 【宮城県沖】 2019/12/21 12:00頃, 震度1, M4.1, 深さ40km 2019/12/21 00:22頃, 震度1, M4.0, 深さ40km 【八丈島近海】 2019/12/21 05:54頃, M4.6, 深さ23km 2019/12/21 04:40頃, M5.3, 深さ10km 米USGS発表情報では、八丈島近海でもM4.6とM5.3の地震が起きています。 八丈島付近での大きめの地震としては、 2009/08/13 07:49頃, 八丈島東方沖, 震度5弱, M6.5 というものが起きており、この時は遠く青森県でも震度1が観測されています。 2009/08の前半を見てみると、興味深い地震がいくつか起きています。 2009/08/09 19:56頃,...

【関東】富士五湖でM2.4、伊豆大島近海でM4.5(2019/12/13〜12/14)

2019/12/13〜12/14にかけて、山梨県東部・富士五湖でM2.4(最大震度1)、伊豆大島近海でM4.5(同3)の地震がありました。それぞれ首都直下型地震の想定震源域の西端と北西端付近。伊豆大島近海は相模トラフが走っています。 富士五湖での小規模な地震の南東には、1923/09/01に起きた関東大震災(M7.9、最大震度7)の震源があり、今回の2つの地震はそれぞれ、関東大震災の震源域の西端と北西端付近に位置する形となります。 【山梨県東部・富士五湖】 2019/12/13 23:20頃, 震度1, M2.5, 深さ20km 【伊豆大島近海】 2019/12/14 03:24頃, 震度3, M4.5, 深さ30km 富士五湖付近での地震は頻度は高くありませんが年に数回程度あり、近年の最大震度4以上の地震は次の通り。 2014/12/11 15:07頃, M4.3, 最大震度4 2012/01/29 16:46頃, M4.7, 最大震度4 2012/01/28 07:43頃, M5.5, 最大震度5弱 2012/01/28 07:39頃, M5.0, 最大震度4 2011/03/15 22:40頃, M4.0, 最大震度4 東日本大震災の4日後にM4.0の最大震度4が起きていることと、2012/01/28にはM5.5,...

【関東】茨城県南部で最大震度3, M4.5の地震(2019/11/22)

2019/11/22の05:23頃、茨城県南部で最大震度3, M4.5の地震がありました。 その約2.5時間前には東京湾を震源とする地震、日付が11/22に変わった直後にも茨城沖でM3.4・宮城沖でもM4.0が発生。 茨城は地震が頻発しているエリアです。 主に関東地方東方沖合・相模湾〜房総半島南東沖にかけてのプレート境界付近・陸域の深い場所で発生する地震が主だったもの。 茨城県南部では最大震度5弱以上の地震も多めで、近年のものをピックアップすると次のようになります。 2016/05/16 21:23頃, M5.5, 最大震度5弱 2014/09/16 12:28頃, M5.6, 最大震度5弱 2013/11/10 07:37頃, M5.5, 最大震度5弱 2011/07/15 21:01頃, M5.5, 最大震度5弱 2011/04/02 16:56頃, M5.0, 最大震度5弱 2011/03/24 08:56頃, M4.9, 最大震度5弱 概ね数年単位で発生・最大震度4以上で見るとさらに多めであり、関東における地震頻発地帯の1つです。 過去『茨城県南部地震』と呼ばれる大規模地震は、1895/01/18(明治28年)に起きた茨城県の南部、霞ヶ浦周辺を震源とするM7.2・最大震度5の地震。 この地震では死者6人、建物の全壊52棟、半壊76棟という被害が出ています。 文明開化期の明治時代、現在のような最先端の地震研究や災害対策ノウハウも無かった時代の真冬に発生した大地震からの復旧復興には相応の労力と時間が掛かったことが想像できます。 また、茨城県南部同様に地震が多いのが茨城県北部。 近年で注目できる大きめの地震は 2016/12/28 21:38頃, 茨城県北部, M6.3, 最大震度6弱 というものです。このときの地震では負傷者2名などの被害が出ています。画像出典:政府...

【関東】伊豆大島近海で最大震度4・M4.9の地震(2019/11/17)

2019/11/17、伊豆大島近海で最大震度4・M4.9の地震が発生、直後に震源の周辺では小規模な連続した有感地震がありました。 11/16〜11/17にかけては茨城県沖での地震も複数回発生しています。 伊豆大島と言えば三原山の噴火が30〜40年周期で起きており、全島民が1万人が島外への一時的避難となった1986年11月の噴火から2019年までに32年ほどが経過。 2018年11月には「NHK NEWS WEB」でも『東京で噴火再び!? その時、どうする…』というタイトルで次の噴火の懸念が報じられており、「周期から考えるといつ噴火してもおかしくない」とされています。 東日本大震災の約2ヶ月前にも伊豆大島近海で震度4・M4.1の地震が発生しており、東日本大震災以降は島西方沖及び北部で地震活動が活発化したとのことです。 2008年あたりからの伊豆大島近海での地震発生状況を見ると比較的コンスタントに震度1〜2、M2クラスのものは発生していますが、傾向的に2014年あたりからは地震の発生回数は増え、地震も規模の大きなものが起こるようになってきた印象があります。 伊豆大島近海における近年の最大震度3以上の地震をピックアップすると、次のような記録となっています。 2019/11/17 20:05頃, 伊豆大島近海, M4.9, 最大震度4 2019/02/14 01:13頃, 伊豆大島近海, M3.4, 最大震度3 2018/01/15 03:12頃, 伊豆大島近海, M3.5, 最大震度3 2018/01/06 05:47頃, 伊豆大島近海, M4.6, 最大震度3 2017/09/24 06:08頃, 伊豆大島近海, M4.1, 最大震度3 2016/07/24...

台風19号上陸中、千葉県南東沖で最大震度4・M5.7の地震(2019/10/12)

2019/10/12は非常に強い勢力の台風19号の上陸中に、千葉県南東沖で最大震度4・M5.7の地震がありました。震源の深さは約80km。 ITOITO-STYLEではこれまで、台風と地震の関係・関連の可能性について継続的にお伝えしてきましたが、現象としては台風通過中にその勢力圏内でM5.7の地震が発生した形となりました。 また、この日は午前中に茨城県沖でも震度1, M2.9の小規模な地震が起きています。 さらに10/14には大潮となる満月を迎えます。太陽と月が一列に並ぶこのタイミングでは潮汐力が最大となり、海では大潮が起きます。 昔から満月や新月の時期に地震が起きると言われますが、2016年に東京大学の研究チームによって大潮の時期=満月時に大地震の発生確率が上昇する(大きな潮汐応力が地震を誘発する)という研究結果が出ており、学術雑誌「Nature Geoscience」に掲載されています。 https://www.nature.com/articles/ngeo2796 台風と地震の因果関係についても、国立研究開発法人科学技術振興機構 (JST) が構築した国内最大の科学技術情報プラットフォームである「J-STAGE」において学術的資料が公開されています。 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsprs/55/5/55_325/_pdf同様の研究は米国のマイアミ大学とフロリダ国際大学の研究チームによってもおこなわれており、大地震がおきたいくつかの被災地では地震発生前の4年以内に激しい豪雨を伴う大型熱帯低気圧に見舞われていることを確認しています。 AFP通信:『大地震は台風の後にやってくる、米大研究』 https://www.afpbb.com/articles/-/2844839 10/12の台風上陸とその勢力範囲で起きたM5.7クラスの地震の直接的な因果関係を証明することは現時点ではかなり難しいとは思いますが、それぞれが同時に発生した現象としては注目するに値するでしょう。 また台風の影響によって各地で大雨特別警報なども発令され、地盤が大量に水分を含み土砂災害の発生リスクも高まっています。 この状態で次に大きな地震が起きた場合、大きな被害が発生する恐れもあります。 2018/9/6に起きた「北海道胆振東部地震」では、前日に台風21号が北海道付近を通過したこともあり、この地域の火山灰を多く含んだ地層で大規模な土砂災害を引き起こしたことは記憶に新しいところです。 ともあれ台風19号による被害は拡大が見込まれるため、台風一過後の復旧復興が急がれると共に、土砂災害などの二次災害と大きな地震発生の可能性に関しても念頭に起き、個人やご家庭レベルでも今後の災害にしっかりと備えてください。

【関東】東京都23区内で最大震度3・M3.5の地震(2019/10/09)

2019/10/09は、東京都23区内で最大震度3・M3.5、千葉県北西部で最大震度2・M4.1の地震がありました。 東京都23区内での地震は比較的少なく、近年における最大震度3以上を観測したものは次の3件程度。 2019/10/09 16:48頃, M3.5, 最大震度3 2016/06/30 22:54頃, M3.4, 最大震度3 2010/05/09 13:33頃, M4.0, 最大震度3 そして気になるのが千葉県北西部。この震源付近を含めた千葉県内・千葉県沖での地震はかなり頻発しています。 近年での最大震度4以上に絞ってみましたが、次の6件程度がピックアップできます。 2018/01/06 00:54頃, M4.8, 最大震度4 2014/05/13 08:35頃, M4.9, 最大震度4 2013/11/16 20:44頃, M5.4, 最大震度4 2012/11/24 17:59頃, M4.9, 最大震度4 2012/05/29 01:36頃, M5.2,...

【関東】伊豆〜父島近海で小規模な地震(2019/09/25)

2019/09/25は、伊豆大島・伊豆地方〜父島近海で小規模な地震がありました。いずれも最大震度は1、M2.4〜M3.6です。 伊豆地方と伊豆大島近海での地震は、ちょうど駿河トラフと相模トラフの接合領域の南側で起きています。 今回注目したのは伊豆・小笠原・マリアナ海溝沿いの父島近海での地震。 最大震度1・M3.6と小規模なものですが、父島近海では時おり大きな地震が発生します。 特に2010/12/22 02:20の地震は震源が浅く最大震度も4だったにも関わらず、マグニチュードは7.4を観測。関東〜東北地方、中部地方などにかけても揺れ、北海道でも震度1を観測しました。 マグニチュードが大きく震源の深さも10kmと浅い地震だったため、当時は東海〜西南日本の太平洋岸地域に津波注意報が発令されました。 このあたりは太平洋プレートがフィリピン海プレートの下へ沈み込んでおり、太平洋プレートはおおむね年間で4cmほどの速さで移動しています。 そして、伊豆周辺での地震は駿河トラフと相模トラフの接合領域で起きていますが、ここから西は南海トラフ。 伊豆だけでなく房総沖などでは頻繁に地震が起きており、このあたりで大きな地震が起きた場合は首都直下地震や南海トラフ巨大地震に連動する可能性も考えられます。 何年も前から環太平洋火山帯は活動期に入ったと考えられており、事は日本列島だけの範囲には収まりません。いずれかの巨大地震発生時には、行政レベルだけでなく国レベルで機能麻痺に陥り、公的な救援・支援活動そのものが受けられないケースも想定しなければなりません。 その上で、私たち一般庶民レベルでもできうる限りの備えをしておく必要があります。まず基本は自助、それから互助・共助です。 房総沖巨大地震・首都直下地震・北海道沖(根室沖)巨大地震・そして南海トラフ巨大地震と、今後30年内に高確率での発生が想定されている巨大地震は複数ありますが、それが妄想や絵空事でないことは、これまでに起きた東日本大震災や熊本地震、北海道胆振東部地震・大阪府北部地震・阪神淡路大震災などが証明しています。

【関東】東京多摩西部・山梨県東部で小規模な地震(2019/8/9〜8/13)

2019/8/9〜8/13にかけて注目した地震は、東京都多摩西部におけるM2.7と山梨県東部・富士五湖付近でのM2.6・M2.9。 東京都多摩西部を震源とする有感地震はかなりの低頻度で発生し、前回目立ったものは約2年前・2017/09/11に震度3, M3.9が起きて以来。 山梨県東部・富士五湖を震源とする有感地震も比較的少なめで、おおむね年に数回程度しか起きません。 これらの震源が4日間程度の間でほぼ同時に動いたようです。 特に山梨県東部・富士五湖を震源とする大きめの地震は少なく、近年における最大震度4以上を観測したものは次の5件程度。 2014/12/11 15:07頃, M4.3, 最大震度4 2012/01/29 16:46頃, M4.7, 最大震度4 2012/01/28 07:43頃, M5.5, 最大震度5弱 2012/01/28 07:39頃, M5.0, 最大震度4 2011/03/15 22:40頃, M4.0, 最大震度4 2012年1月下旬に集中した際に起きたM5.5・最大震度5弱が発生した際は、奈良県〜福島県まで揺れが観測され、この時期はM4.7〜M5.5の規模で、最大震度4〜5弱が3連続しました。 いずれの震源も、南海トラフ巨大地震の想定震源域の東端に掛かるか掛からないかといった位置であり、首都直下型地震の想定震源域の西端あたりに位置します。 ちょうど、駿河トラフ・相模トラフ・糸魚川-静岡構造線の合流ポイント=3つのプレートが重なり合う位置で、富士山や箱根山などの火山が存在することと、周辺には立川断層帯をはじめとした多数の断層が存在します(図に記載した断層は一部です)。 このように関東周辺の構造線と断層帯を図で観てみると、改めて東京を中心とした首都圏が「地震の巣」の周辺に存在しているかがよく解ります。 将来的(今後30年内)に発生が比較的高めの確率で予測されている巨大地震は複数ありますが、予測に関しては ①基本的に様々な仮説を置いた上での推計である ②定量評価できない項目が存在する ③発生確率は低めでも実際に起きた際には甚大な被害を及ぼす事象が発生する可能性もある という点は意識しておくべきでしょう。 また南海トラフ巨大地震に関してはより根本的な問題として、前述した「発生が比較的高めの確率で予測されている」に反する「確度の高い予測が困難」という状況も現実です。 災害を防ぐ観点での「防災」よりも、国・自治体・地域・家庭・個人というすべての粒度で可能なかぎり備えをし、起きた後の被災を減らす「減災」にいかにつなげていくかが重要になっていきます。

【東京・八丈島】八丈島東方沖でM6.0・最大震度3の地震(2019/07/30)

2019/07/30の早朝、八丈島東方沖でM6.0・最大震度3の地震があり、距離にして約600km以上離れた宮城でも揺れを観測する地震でした。 今回の震源と八丈島との間は約100km近い距離がありますが、伊豆・小笠原海溝寄りの位置です。 同じ八丈島東方沖を震源とするM6以上の規模の地震は近年では2009年と2017・2018年にも発生しており、2017〜2019年はいずれも最大震度は3。ここ3年間は毎年起きていることになります。 2019/07/30 05:38, 八丈島東方沖, 震度3, M6.0 2018/03/25 23:37, 八丈島東方沖, 震度3, M6.1 2017/11/16 18:43, 八丈島東方沖, 震度3, M6.2 2009/08/13 07:49, 八丈島東方沖, 震度5弱, M6.5 特に2009年のものはM6.5・最大震度5弱というものでした。 今回(2019/07/30)の地震を含めて震源が八丈島東方沖でも関東〜東北あたりまで広く揺れるのは、共通するパターンとなっているようです。 過去、八丈島付近で発生した大きな地震としては、 1972/12/04:八丈島東方沖地震(最大震度6, M7.4, 深さ60km) 1972/02/29:八丈島近海地震 (最大震度5, M7.2, 深さ40km) というものがあります。 ■1972/12/04:八丈島東方沖地震 1972/12/04の八丈島東方沖地震は、最大震度6・M7.4・震源の深さ60km。 八丈島で最大波高50cmの津波を観測。本震後は余震が100回近く続きました。 東京でも震度4を観測、東京都新宿では京王プラザホテル44Fのレストランで長周期地震動が発生し、一時は騒然となったそうです。 この長周期地震動は2011年の東日本大震災でも新宿の高層ビル群の上層階で観測されたことを覚えていらっしゃるかたも多いでしょう。 ■1972/02/29:八丈島近海地震 1972/02/29の八丈島近海地震は、最大震度5・M7.2・震源の深さ40km。発生時刻は18:23。 当時の国立防災科学センター(現:防災科学技術研究所・NIED)の調査資料には、地震に伴う現象として東南東方向に発光現象があり、空が夕焼け状になったと記載があります。 観測された津波は、千葉県館山での20cmのもの。 ■今後に警戒を 1972年の場合は、2月末の発生からおよそ9ヶ月後にも大きな地震が発生しました。 2017年からのパターンで仮定すると、2020年にもM6規模の地震が発生する可能性は否定できません。 八丈島の近海を震源としていても関東あたりで大きな揺れとなる恐れもあるので、備えをしっかりとおこないましょう。

【東京・神奈川】神奈川県西部のM4.3と東京湾のM3.1の地震(2019/7/8〜7/9)

2019/7/8〜7/9に注目した地震は、神奈川県西部のM4.3と東京湾のM3.1。大きな地震ではありませんが、編集部でもそれなりの揺れを感じました。 神奈川西部でのM4.0を超える地震は(震源域の範囲の誤差はあるでしょうが)おそらく東日本大震災直後の2011/3/21のM4.2以来。東京湾震源の地震はだいたい年数回規模で発生しています。 いずれもかつての関東大震災(1923)と元禄関東地震(1703)の震源域に重なります。 相模トラフ付近で派生する地震の発生間隔については複数の説があり、元禄型は相模トラフ沿いの相模湾から外房を震源域として再来間隔は1000〜1500年というものと、200-300年程度の可能性もあり得るとの説もあります。 政府の地震調査委員会による今後30年内の長期評価においては、M7.9〜8.6の地震は ①関東大震災(大正型関東地震)については2014年の時点でほぼ5%以下 ②元禄型関東地震(元禄関東地震)については2014年の時点でほぼ0% となっています。 しかし、熊本地震・大阪府北部地震・北海道胆振東部地震なども発生確率がほぼ0%となっている断層帯付近で発生しているため、警戒は必要でしょう。