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【海外火山噴火】インドネシア・クラカタウ火山が噴火(2018/12/22)

2018/12/22の21時過ぎ、インドネシアのジャワ島とスマトラ島の間、スンダ海峡にある「クラカタウ火山」が海底噴火および大規模噴火を起こし、高潮と地滑りによって津波が発生しました(航空路火山灰情報センター (VAAC) 発表)。 これにより、ジャワ島西部のアニェール付近でも津波被害を受け、少なくとも死者60名・負傷者・行方不明者は合わせて580名以上になっているようです。 今回の大規模噴火では、噴煙は高度1万6千メートルまで達しています。クラカタウ火山は、1680年と1883年にも大噴火を起こし、特に1883年の大噴火では3万6000人以上の犠牲者を出しています。 またインドネシアで最近記憶に新しいのは、2004/12/26のスマトラ沖地震(マグニチュード9.1)と今年9/28に発生したスラウェシ島地震(マグニチュード7.5)です。 スマトラ沖地震では死者・行方不明者は合計で22万人を越えました。地震が発生した時期は年末やクリスマス休暇のシーズンだったため、犠牲者には日本や欧米諸国などからの観光客も多数含まれることになりました。 スマトラ沖地震地震では、インドネシア国家防災庁が発表した被害規模は、死者数2081人、特定できた行方不明者1309人。一部報道では行方不明者は5千人越えとの話も。それから3ヶ月後の噴火・津波被害となっています。 環太平洋火山帯の中でもインドネシア周辺は火山活動と地殻活動が活発で、ほぼ連日マグニチュード4以上の規模の地震が発生しています。「震源時計回り説」から考えて、今後日本列島周辺でも大きめの地震もしくは火山活動の活発化に繋がる可能性もあります。 なお環太平洋火山帯の範囲においては、クラカタウ火山噴火の前日にカムチャツカ半島付近でマグニチュード7.3の地震が発生しています。このあたりからアラスカにかけても、頻度は高くないものの大きな地震が発生する領域となっています。

【海外地震】京大防災研発表「2017年メキシコ沖巨大地震がプレート全体を破壊」

2018/11/20付で京都大学防災研究所を含む国際研究チームから少し気になる発表が出ました。 「2017年メキシコ沖巨大地震がプレート全体を破壊したことを解明」 http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2018/181001_3.html 本記事は、京都大学防災研究所を含む国際研究チームによる発表資料を参考に、ITOITO-STYLE編集部で独自に構成したものです。ここで中米の太平洋側を震源とする過去の地震で「M7.0を超えるもの」をいくつかピックアップしてみます。 2018年02月17日 08時40分頃, メキシコ、オアハカ州, M7.2 2017年09月20日 03時14分頃, メキシコ中部, M7.1 2017年09月08日 13時49分頃, メキシコ、チアパス州沖, M8.2 2016年11月25日 03時44分頃, 中央アメリカ沖, M7.2 2014年10月14日 12時52分頃, 中央アメリカ沖, M7.4 2014年07月07日 20時24分頃, メキシコ、チアパス州沿岸, M7.1 2014年04月18日 23時27分頃, メキシコ、ゲレロ州, M7.2 2012年11月08日 01時36分頃, メキシコ、チアパス州沿岸,...

【海外地震】ギリシャで連続M5〜6クラス(最大M6.8)(2018/10/28)

2018年10月26日は、北海道の根室沖、国後島付近で震度3の地震が発生しました。このあたりの震源は、だいたい年に3〜4回程度揺れてますが、根室沖は今後30年内のM9クラスの巨大地震の発生が懸念されている領域の1つ。 またギリシャでもM5〜6級(最大M6.8)の大きめの地震が連続しています。震源はジブリ映画「紅の豚」の舞台となった街のあるアドリア海の北側、イオニア海。 ユーラシアプレート・アフリカプレート・エーゲ海プレートの3つのプレートが接する場所に近く、沈降帯と収束境界の接続地点のように見えます。 平均の深さは概ね10km。現地では停電や崖崩れ、建物被害なども発生、約20cm程度の海面変動も観測されているとのこと。 日本や環太平洋火山帯からは遠く離れてはいますが、地殻の動きは地球規模で見る必要があります。 近年、日本ではこれまで地震が無かった場所や断層付近で突然の大地震が発生していたり、環太平洋火山帯の活発化やフランスやドイツ、オーストリアなど従来地震がほとんど無かった場所でも地震が発生していることを考えると、地球規模で地殻の動きが活発化しているとも考えられます。 東日本大震災以降、日本列島では火山活動や地震活動が活発化したという話しを目にしますが、より大きな視点で考えた場合、地球規模で地殻の動きが活発化しているため、日本でも大きな地震が頻発するようになったとも言えるのではないでしょうか。

【海外地震】カナダのバンクーバー島でM6.8の地震(2018/10/22)

日本時間の2018/10/22 15:16頃、カナダのバンクーバー島の南西でM6.8の地震が発生しました。日本への津波の影響は無いとのこと。 同地点では14:39頃からM6級の地震が合計3回、M4.9が1回発生しています。先週はニューカレドニアでもM6級の地震が連続発生しました。 また10/21の18時半頃、口永良部島で小規模な噴火が発生しています。3年ぶり・噴火警戒レベル3(入山規制)が継続しています。口永良部島は8/15にも噴火警報(噴火警戒レベル4、避難準備)が発表されていました。 同日、パプアニューギニアではM5.0の地震が発生しており、更に遡ること10/16にはニューカレドニアでM5〜M6級の大規模地震が連続して発生しています。 これらはいずれも環太平洋火山帯における活動です。図解するとこのような状況になります。環太平洋火山帯では基本的に毎日どこかで大きな地震が起きています。 この範囲のどこかで大地震が起きたからと言って、それが日本での巨大地震の前兆と言える科学的な根拠はありませんので、慌てず焦らず「備災」を心がけましょう。 秋の行楽シーズンでもありますので「電気ガス水道の無い環境で食事を作る」体験もオススメです。そう、キャンプですね。未体験のかたはぜひ!

【海外地震】インド洋でのプレート境界付近でM5クラスの地震頻発(2018/10/01)

2018/10/01の気になる地震としては、インド洋で3つのプレートがぶつかり合うプレート境界付近でM5クラスの地震が複数回発生している点です。 特にインド・オーストラリアプレートはそのまま太平洋プレートと接続しフィリピン海プレートにも影響を及ぼします。フィジーやインドネシアともつながっています。 インドネシアで大きな被害を出した地震・津波の一因として、プレート境界でつながっているフィジー近辺で繰り返し起きていた大きな地震も含まれるのではないか、とニュース報道を観ていて思いました。 日本国内でも、北海道の胆振地方での余震がなかなか収まらないという状況を考えると、環太平洋火山帯つながりとしては、やはり他人事ではなく粛々と備える以外の方法はありません。

【環太平洋】インドネシアでM7.5の大地震(2018/09/28)

2018年9月28日の19時02分、インドネシアのPalu付近でM7.5の大地震が発生し、その後継続的にM5クラスの大地震が発生しているようです。 環太平洋火山帯づたいで今後、日本にも地震や噴火などの影響がある可能性があります。 インドネシアのスラウェシ島の町が津波の被害に遭い、た地元当局によると地震により多数の建物が倒壊したそうです。 また米地質調査所(USGS)によると、地震の震源はスラウェシ島沖で、震源の深さは約10キロと浅め。地元住民らは屋外に逃れ、津波を恐れ高台へと避難したとのこと。 一説には強い低気圧は地震を誘発するという説もありますが、ちょうど強い勢力を持つ台風24号が接近中でなおかつ、草津白根山では小規模ながら噴火の可能性が出ています。 この週末以降は台風・地震・噴火に注意する必要がありそうですが、慌てず騒がず粛々とこれまで通りの備えの確認などをおこないましょう。特にスマートフォンの充電は怠らずに。 なお防災用品をまだ十分に備えていない場合は、こちらの記事でご紹介しているものを参考にされてみてください。 https://itoito.style/article/4721

【環太平洋】南太平洋での大きな地震→関東・東北で集中した地震(2018/9/18)

2018/9/18〜9/19にかけて、いつもとは少々異なるパターンで地震が発生しているようです。 9/18に、フィジー・ニュージーランド・インドネシアあたりの南太平洋で震源深めかつ大きめの地震が複数発生後、関東〜東北においてM4クラスの地震が集中しました。 時系列で図に起こしてみたのがこちらです。図には含めていませんが、北海道胆振地方での余震は相変わらず継続中であることと、茨城沖と房総沖の地震、そして沖縄本島付近でも継続している地震の動向は気に留めておきたいとことです。 地震大国日本において何よりも怖いのは「慣れ」です。過去の大震災も、日頃から注目・研究していた人たち以外にとっては、ある日突如として発生した地震であり、「まさか起きることは無いだろう」と思っていたものです。 その時が来てからでは備えることは不可能です。何もない平時にこそ十分な備えをしておきましょう。その上で、何も起きないことがベストです。