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【全国】宮城・茨城・熊本・硫黄島近海などで地震(2020/01/04〜01/05)
2020/01/04〜01/05の12:00にかけて、宮城県沖・茨城県南部・熊本県天草・芦北地方・硫黄島近海などで地震がありました。
それぞれ時系列で次の通りです。
【熊本県天草・芦北地方】
2020/01/04 03:28頃, 震度1, M1.7, 深さ10km
【宮城県沖】
2020/01/04 07:50頃, 震度1, M3.6, 深さ40km
【茨城県南部】
2020/01/04 13:35頃, 震度2, M3.1, 深さ50km
【宮城県沖】
2020/01/05 06:15頃, 震度1, M3.4, 深さ50km
【硫黄島近海】
2020/01/05 11:11頃, 震度1, M5.7, 深さ130km
今回注目した地震は、硫黄島近海のM5.7と茨城県南部のM3.1。画像出典:Wikipedia硫黄島(いおうとう)は東京都小笠原村に属する火山島で、ご存知の通り太平洋戦争時の激戦地として知られています。
このあたりの震源としては、2019/09/16に発生したM5.4の地震からおよそ4ヶ月ぶりとなります。
今回は震源の深さは130kmと深めですが、その時どきで深さは異なり、10km程度の場合やさらにごく浅い場合もあります。JTNDdGFibGUlMjBjbGFzcyUzRCUyMnRhYmxlJTIwdGFibGUtYm9yZGVyZWQlMjB0YWJsZS1ob3ZlciUyMHRhYmxlLWNvbmRlbnNlZCUyMiUzRSUzQ3RoZWFkJTNFJTNDdHIlM0UlM0N0aCUyMGNvbHNwYW4lM0QlMjIzJTIyJTIwdGl0bGUlM0QlMjIlRTclQTElQUIlRTklQkIlODQlRTUlQjMlQjYlRTglQkYlOTElRTYlQjUlQjclRTMlODElQUIlRTMlODElOEElRTMlODElOTElRTMlODIlOEIlRTglQkYlOTElRTUlQjklQjQlRTMlODElQUUlRTYlOUMlODAlRTUlQTQlQTclRTklOUMlODclRTUlQkElQTYyJUU0JUJCJUE1JUU0JUI4JThBJTIyJTNFJUU3JUExJUFCJUU5JUJCJTg0JUU1JUIzJUI2JUU4JUJGJTkxJUU2JUI1JUI3JUUzJTgxJUFCJUUzJTgxJThBJUUzJTgxJTkxJUUzJTgyJThCJUU4JUJGJTkxJUU1JUI5JUI0JUUzJTgxJUFFJUU2JTlDJTgwJUU1JUE0JUE3JUU5JTlDJTg3JUU1JUJBJUE2MiVFNCVCQiVBNSVFNCVCOCU4QSUzQyUyRnRoJTNFJTNDJTJGdHIlM0UlM0MlMkZ0aGVhZCUzRSUzQ3Rib2R5JTNFJTNDdHIlM0UlM0N0ZCUzRTIwMTYlMkYwOCUyRjA1JTIwMDElM0EyNCVFOSVBMCU4MyUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlMjBNNi4zJTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRSUyMCVFNiU5QyU4MCVFNSVBNCVBNyVFOSU5QyU4NyVFNSVCQSVBNjIlM0MlMkZ0ZCUzRSUzQyUyRnRyJTNFJTNDdHIlM0UlM0N0ZCUzRTIwMTUlMkYxMSUyRjIwJTIwMTQlM0EzMSVFOSVBMCU4MyUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlMjBNNi4wJTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRSUyMCVFNiU5QyU4MCVFNSVBNCVBNyVFOSU5QyU4NyVFNSVCQSVBNjIlM0MlMkZ0ZCUzRSUzQyUyRnRyJTNFJTNDdHIlM0UlM0N0ZCUzRTIwMTUlMkYwOCUyRjI5JTIwMDAlM0EzMSVFOSVBMCU4MyUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlMjBNNS44JTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRSUyMCVFNiU5QyU4MCVFNSVBNCVBNyVFOSU5QyU4NyVFNSVCQSVBNjIlM0MlMkZ0ZCUzRSUzQyUyRnRyJTNFJTNDdHIlM0UlM0N0ZCUzRTIwMTQlMkYwNiUyRjI5JTIwMTQlM0E1NiVFOSVBMCU4MyUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlMjBNNi4yJTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRSUyMCVFNiU5QyU4MCVFNSVBNCVBNyVFOSU5QyU4NyVFNSVCQSVBNjMlM0MlMkZ0ZCUzRSUzQyUyRnRyJTNFJTNDdHIlM0UlM0N0ZCUzRTIwMTQlMkYwNSUyRjAzJTIwMTklM0E1NyVFOSVBMCU4MyUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlMjBNNS45JTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRSUyMCVFNiU5QyU4MCVFNSVBNCVBNyVFOSU5QyU4NyVFNSVCQSVBNjIlM0MlMkZ0ZCUzRSUzQyUyRnRyJTNFJTNDdHIlM0UlM0N0ZCUzRTIwMTIlMkYwNSUyRjAxJTIwMTQlM0EzMyVFOSVBMCU4MyUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlMjBNNS40JTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRSUyMCVFNiU5QyU4MCVFNSVBNCVBNyVFOSU5QyU4NyVFNSVCQSVBNjIlM0MlMkZ0ZCUzRSUzQyUyRnRyJTNFJTNDdHIlM0UlM0N0ZCUzRTIwMTAlMkYxMSUyRjA4JTIwMDQlM0EyNyVFOSVBMCU4MyUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlMjBNNi4wJTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRSUyMCVFNiU5QyU4MCVFNSVBNCVBNyVFOSU5QyU4NyVFNSVCQSVBNjIlM0MlMkZ0ZCUzRSUzQyUyRnRyJTNFJTNDJTJGdGJvZHklM0UlM0MlMkZ0YWJsZSUzRQ==伊豆・小笠原・マリアナ島弧は、伊豆半島・伊豆大島〜ミクロネシア連邦のヤップ島にかけて、実に2800km以上にも及び、島弧としては世界的に見ても大規模なものです。
太平洋プレートがフィリピン海プレートの下へ潜る「沈み込み帯」に伴うもので、火山活動も活発で火山島が多く存在します。この島弧に沿った海溝で発生する地震は、中〜大規模のものが多い傾向にあります。
硫黄島近海においては、2000/03/28の20:00頃に大きなスラブ内地震「硫黄島近海地震」が発生、最大震度は3だったもののマグニチュードは7.9を観測しました。
このときの震源の深さは約128kmであり、震源から遠く離れた日本海溝沿いでも震度1〜2の揺れを感じる顕著な異常震域を観測しています。茨城県南部も地震の多いエリアで、南部で発生する地震は震源の深さが50〜60kmのものが多い状況となっています。
この茨城県南部の地表下50〜60kmあたりは、フィリピン海プレートが沈み込んだ先の先端部分にあたります。
太平洋プレートがフィリピン海プレートと北米プレートの下に沈み込み、フィリピン海プレートが北米プレートやユーラシアプレートの下に沈み込んでいる複雑な構造となっています。JTNDdGFibGUlMjBjbGFzcyUzRCUyMnRhYmxlJTIwdGFibGUtYm9yZGVyZWQlMjB0YWJsZS1ob3ZlciUyMHRhYmxlLWNvbmRlbnNlZCUyMiUzRSUzQ3RoZWFkJTNFJTNDdHIlM0UlM0N0aCUyMGNvbHNwYW4lM0QlMjIzJTIyJTIwdGl0bGUlM0QlMjIlRTglOEMlQTglRTUlOUYlOEUlRTclOUMlOEMlRTUlOEQlOTclRTklODMlQTglRTMlODElQUIlRTMlODElOEElRTMlODElOTElRTMlODIlOEIlRTglQkYlOTElRTUlQjklQjQlRTMlODElQUUlRTYlOUMlODAlRTUlQTQlQTclRTklOUMlODclRTUlQkElQTY1JUU1JUJDJUIxJUU0JUJCJUE1JUU0JUI4JThBJTIyJTNFJUU4JThDJUE4JUU1JTlGJThFJUU3JTlDJThDJUU1JThEJTk3JUU5JTgzJUE4JUUzJTgxJUFCJUUzJTgxJThBJUUzJTgxJTkxJUUzJTgyJThCJUU4JUJGJTkxJUU1JUI5JUI0JUUzJTgxJUFFJUU2JTlDJTgwJUU1JUE0JUE3JUU5JTlDJTg3JUU1JUJBJUE2NSVFNSVCQyVCMSVFNCVCQiVBNSVFNCVCOCU4QSUzQyUyRnRoJTNFJTNDJTJGdHIlM0UlM0MlMkZ0aGVhZCUzRSUzQ3Rib2R5JTNFJTNDdHIlM0UlM0N0ZCUzRTIwMTYlMkYwNSUyRjE2JTIwMjElM0EyMyVFOSVBMCU4MyUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlMjBNNS41JTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRSUyMCVFNiU5QyU4MCVFNSVBNCVBNyVFOSU5QyU4NyVFNSVCQSVBNjUlRTUlQkMlQjElM0MlMkZ0ZCUzRSUzQyUyRnRyJTNFJTNDdHIlM0UlM0N0ZCUzRTIwMTQlMkYwOSUyRjE2JTIwMTIlM0EyOCVFOSVBMCU4MyUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlMjBNNS42JTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRSUyMCVFNiU5QyU4MCVFNSVBNCVBNyVFOSU5QyU4NyVFNSVCQSVBNjUlRTUlQkMlQjElM0MlMkZ0ZCUzRSUzQyUyRnRyJTNFJTNDdHIlM0UlM0N0ZCUzRTIwMTMlMkYxMSUyRjEwJTIwMDclM0EzNyVFOSVBMCU4MyUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlMjBNNS41JTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRSUyMCVFNiU5QyU4MCVFNSVBNCVBNyVFOSU5QyU4NyVFNSVCQSVBNjUlRTUlQkMlQjElM0MlMkZ0ZCUzRSUzQyUyRnRyJTNFJTNDdHIlM0UlM0N0ZCUzRTIwMTElMkYwNyUyRjE1JTIwMjElM0EwMSVFOSVBMCU4MyUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlMjBNNS41JTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRSUyMCVFNiU5QyU4MCVFNSVBNCVBNyVFOSU5QyU4NyVFNSVCQSVBNjUlRTUlQkMlQjElM0MlMkZ0ZCUzRSUzQyUyRnRyJTNFJTNDdHIlM0UlM0N0ZCUzRTIwMTElMkYwNCUyRjAyJTIwMTYlM0E1NiVFOSVBMCU4MyUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlMjBNNS4wJTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRSUyMCVFNiU5QyU4MCVFNSVBNCVBNyVFOSU5QyU4NyVFNSVCQSVBNjUlRTUlQkMlQjElM0MlMkZ0ZCUzRSUzQyUyRnRyJTNFJTNDdHIlM0UlM0N0ZCUzRTIwMTElMkYwMyUyRjI0JTIwMDglM0E1NiVFOSVBMCU4MyUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlMjBNNC45JTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRSUyMCVFNiU5QyU4MCVFNSVBNCVBNyVFOSU5QyU4NyVFNSVCQSVBNjUlRTUlQkMlQjElM0MlMkZ0ZCUzRSUzQyUyRnRyJTNFJTNDJTJGdGJvZHklM0UlM0MlMkZ0YWJsZSUzRQ==地震の多い茨城県内においては、意外なことに「確実に活断層である」とされるものはこれまでに知られていません。
日本有数の大断層である「棚倉断層」は存在していますが、これは活断層ではないのです。
(棚倉断層:茨城県常陸太田市と福島県棚倉町の間を北北西から南南東方向へ通る約60キロメートルの横ずれ断層)
棚倉断層は棚倉西縁断層と棚倉東縁断層から構成されていて、その中間に破砕帯があります。これらを含めて「棚倉構造線」も呼ばれ、従来は東北日本と西南日本の境界線と考えられてきました。
(別途、東北日本と西南日本の境界線は利根川構造線であるという見解もあります)
また茨城県の北部の陸から沖合にかけては、棚倉構造線と同様の走向を持つ長さの短い断層が多数分布しています。
東日本大震災以降、これらの断層に次々と正断層型の地震が生じて破損等の被害が発生しているという状況もありますので、今後も長期的な警戒と備えが必要です。
もとより茨城県内は「中規模地震の巣」と言えるくらい地震が頻発するエリアであり、今後の情報には注意しつつ備えだけはしっかりと。
宮城県沖でM4.6をはじめ、九州・東北・北海道で小規模な地震
2019/12/26、宮城県沖でM4.6ほか、鹿児島・東北・北海道で小規模な地震がありました。
同日21:30までに確認できている有感地震は次の通りです。
【熊本県熊本地方】
2019/12/26 21:26頃, 震度1, M2.0, 深さ10km
【鹿児島県薩摩地方】
2019/12/26 19:59頃, 震度2, M2.9, 深さ10km
2019/12/26 19:54頃, 震度3, M3.7, 深さ10km
【宮城県沖】
2019/12/26 18:26頃, 震度3, M4.6, 深さ50km
【岩手県沖】
2019/12/26 17:19頃, 震度1, M3.4, 深さ70km
【秋田県内陸北部】
2019/12/26 09:08頃, 震度1, M2.8,...
【九州沖縄】沖縄本島近海で最大震度4, M5.0の地震(2019/12/18)
2019/12/18、沖縄本島近海で最大震度4, M5.0の地震がありました。震源の深さは約40km。
この付近における有感地震の発生頻度はさほど高くはありませんが、月に1〜数回程度で起きています。
また、2019/12前半だけでも琉球海溝に沿った有感地震が数多く発生していますので、継続的な警戒と備えが必要でしょう。
琉球海溝の東端は、そのまま南海トラフへとつながっていきます。
直近の11月・12月で見た場合は次の通り。
2019/12/18 08:35頃, 震度4, M5.0, 深さ40km
2019/12/05 11:14頃, 震度1, M3.0, 深さ30km
2019/12/04 08:59頃, 震度1, M2.7, 深さ20km
2019/11/19 02:38頃, 震度1, M3.9, 深さ40km
沖縄は地震が少ないイメージがあり、歴史的な資料によって知られている被害を伴う地震は少ないのが現状ですが、M4〜5クラスの地震は発生しています。
近年においては、沖縄本島近海で2010年にM6.9・最大震度5弱、2016年にもM5.6で最大震度5弱の大きめの地震が発生。
特に、2010年(2010/02/27)の沖縄本島近海地震に関しては、沖縄本島南東沖の琉球海溝付近のユーラシアプレート内で発生しています。
震源の深さは37kmで、発震機構は北西-南東方向に張力軸を持つ横ずれ断層型とされています。
沖縄本島での震度5以上の地震は1909年(明治42年)の地震以来、実に101年ぶりのものとなり、世界遺産に登録されている、うるま市の「勝連城跡」の石垣が一部崩落する事態となりました。
津波に関しては沖縄県南城市で確認された10cm程度で、当初は沖縄本島・奄美諸島・トカラ列島の沿岸住民に避難勧告が発令されましたが、特に被害は報告されませんでした。
M7クラスに迫る大規模地震にも関わらず津波がこの程度で済んだのは、横ずれ断層型の地震だったからと推察されます。沖縄本島近海における近年の最大震度4以上をひと通りピックアップすると次のようなものになります。
2019/12/18 08:35頃, M5.0, 最大震度4, 深さ40km
2016/09/26 14:19頃, M5.6,...
【九州】日向灘で最大震度3, M5.2の地震(2019/11/22〜11/23)
2019/11/22 18:05頃、日向灘で最大震度3, M5.2・および最大震度2, M4.4の地震がありました。いずれも震源の深さは約20km。
2016年の熊本地震以降、特に九州地方における中央構造線沿いでは比較的活発な地震活動が続いています。
このあたりは地震の頻発地帯となっていますが、過去10年間に起きた震度4以上の地震を見てみると、だいたい1〜2年に1回くらいの頻度で起きているようです。
【近年における日向灘で起きた最大震度4以上の地震】
2019/05/11 08:59頃, M4.9, 最大震度4
2019/05/10 08:48頃, M6.3, 最大震度5弱
2019/03/27 15:38頃, M5.4, 最大震度4
2017/03/02 23:53頃, M5.2, 最大震度4
2016/10/22 03:33頃, M4.4, 最大震度4
2015/08/26 07:51頃, M5.2, 最大震度4
2014/08/29 04:14頃, M6.1,...
【全国】全国的に活発な地震活動(2019/11/19〜11/21)
2019/11/19〜11/21にかけて、北海道〜沖縄まで全国的に比較的活発に有感地震が起きています。
特に集中したのは北九州の中央構造線周辺。南は沖縄でM3.9、西表島付近でもM3.8が発生。
南海トラフ巨大地震の想定震源域である和歌山でM2.3。
柏崎千葉構造線の北端側の新潟でもM3クラスが2度発生し、北は青森沖でM3.6、択捉島付近でM4.6が起きています。
千島海溝をロシア方面へ辿った先のサハリン近海では、11/20にM6.2という規模の大きな地震が起きていますが、490kmという深さであるためか最大震度は1。
ロシアと言えば、2019/11/11にユーラシア大陸最高峰である「クリュチェフスカヤ火山」で噴火が起きたばかりです。
反面、通常活発な岩手・宮城・茨城・千葉沖あたりは珍しく?静穏な状況となっています。
今回、今後30年内に発生が予測されている大規模地震の想定震源域もマッピングしてあります。
① 千島海溝沿いの北海道沖巨大地震(M8.8以上・発生予測確率:7〜40%)
② 青森〜房総沖の日本海溝沿いの巨大地震(M7.9〜M8・発生予測確率:80〜90%)
③ 都心南部の直下で起きる首都直下地震(M7以上・発生予測確率:70%)
④ 南海トラフ巨大地震(M8〜9・発生予測確率:70〜80%)
特に②〜④の発生予測確率は高く、今後50年内まで期間を広げると発生確率はほぼ90%と言われます。
ここで意識したいのは確率はあくまで確率であるということで、30年以内・50年以内に100%発生するという意味ではありませんが、逆に言えば明日起きるかもしれませんし1年後に起きてしまうかも知れません。
2011年の東日本大震災というM9クラスの地震すら予知できなかったことから様々な議論が起こり、内閣府のワーキンググループは2017年に「東海地震も含めて地震予知は困難」という報告書をまとめるに至り、地震予知研究は現在、大きな節目を迎えています。今はちょうど11月の満月〜新月の期間に入っており、ここでは潮汐力の影響で地震が起きやすいとされています。
加えて、11/20にはフィリピンの東で台風27号「フォンウォン」が発生、11月に台風が5個以上発生するのは1991年以来とのこと。
米軍合同台風警報センター(JTWC)の進路予測では日本方面へやってきそうな進路が伺えます。
画像出典:JTWC
台風と地震の関係も研究が進んでおり、強い低気圧の地面・海水の吸い上げ効果によって地震が誘発される可能性があります。
記録として、2019/10/12には台風19号上陸中、千葉県南東沖で最大震度4・M5.7の地震が発生しています。
季節は冬本番へ向かいますが、阪神淡路大震災が起きたのは真冬の1月です。
仮に真冬に大規模な地震が発生し、停電と都市ガス供給が止まったらどうなるでしょうか。
もしそうなった場合でも暖が取れるような備えが無いと、命に関わる状況となってしまいます。
2019年の台風では、被災地では雨漏りを軽減するためにブルーシートが活用されましたが、ブルーシートは使い方に寄っては風よけにもなりますし、キャンプなどを嗜む方であれば「簡易テント」のように使う方法もあります。
阪神淡路大震災ではドラム缶で焚き火をして暖を取る方々がいましたが、アウトドア用の「焚火台」を用意しておけば、比較的安全に焚き火で暖を取ることも可能です。
寒い時期の大規模地震は起きてほしくはありませんが、人間の願いとは関係なく起こるのが自然災害です。
「起きたときに対応できる備えがあるか」ということを頭の片隅に置いておいてください。【関連リンク】
・台風19号上陸中、千葉県南東沖で最大震度4・M5.7の地震(2019/10/12)
・枯れ木や薪が燃料の「ウッドストーブ(焚き火台)」を備えよう!
・【ロシア】ユーラシア大陸最高峰:クリュチェフスカヤ火山で噴火開始(2019/11/11)
【熊本・宮崎】熊本と日向灘で小規模な有感地震3回(2019/09/28)
2019/09/28は熊本県天草・芦北地方、天草灘、日向灘で小規模な有感地震がありました。最大震度は1〜3、マグニチュードはM3.3〜4.1と小規模なもの。
2016年の熊本地震以降、特に九州地方における中央構造線沿いでは比較的活発な地震活動が続いています。
天草灘、熊本県天草・芦北地方での近年のM4以上をピックアップしてみると次のようになります。
2019/09/28 02:33頃, 天草灘 , M4.1, 最大震度3
2019/07/22 10:39頃, 天草芦北地方, M4.0, 最大震度3
2019/02/23 14:30頃, 天草灘 , M4.4, 最大震度3
2018/10/15 09:12頃, 天草芦北地方, M4.1, 最大震度3
2016/04/20 03:38頃, 天草芦北地方, M4.1, 最大震度3
2014/12/19 12:34頃, 天草灘 , M4.1,...
【熊本】阿蘇山の中岳第一火口で小規模な噴火(2019/07/27)
2019/07/26の有感地震は岐阜・福井・釧路沖あたりでそれぞれ最大震度1の小規模なもの程度でしたが、同日に熊本の阿蘇山の中岳第一火口(標高1506m)で小規模な噴火がありました。
噴煙の高さは約1600mに達し、2019/05/31に小規模な噴火が発生して以来の噴火です。
福岡管区気象台では「噴火警戒レベル2(火口周辺警報)」を継続、火口から約1kmの範囲内で大きな噴石・火砕流に警戒するよう呼びかけています。
噴石は観測されていませんが、「火山性微動」の振幅が7/25夜〜7/26朝にかけて一時的に大きくなったとのこと。
今年前半の阿蘇山の火山性地震および孤立型微動の推移を見ると5月下旬〜6月上旬あたりまではそれぞれ増加傾向だったものが以降は減少傾向となる中での噴火となりました。
孤立型微動とは阿蘇山特有の火山性微動で、この増減が阿蘇山の火山活動を評価する指標の一つです。
火口直下のごく浅い場所で発生し、周期0.5~1.0秒程度で振幅が一定以上の微動が孤立的に現れるものです。
気象庁によると、発生のメカニズムは火山ガスや地下水が発生に起因していると考えられていますが詳細は不明とのことです。
【九州】熊本県天草・芦北地方と天草灘で小規模な有感地震(2019/7/3〜7/4)
2019/7/3〜7/4にかけて、前後期間で災害級の大雨となった九州南部の熊本県天草・芦北地方と天草灘でそれぞれ小規模な地震が起きています。特に天草・芦北は地震が多く6月末には連続地震が発生しています。
水分を多く含んだ地盤が緩み土砂災害に繋がる場合があるので要注意です。
今後ふたたび強い大雨となり、「避難勧告」または「避難指示(緊急)」が発令された場合は、即時避難が必要です。
特に後者の場合は実際の被害が発生している可能性が高い状況となります。
特に山の麓や崖の下などの場所にお住まいの場合は、早めの避難を。土石流や地すべり、がけ崩れなどが発生してからでは手遅れです。
日本は欧米などに比べて土砂災害が多いのですが、国土面積の約7割が山地で、数多くの断層や火山を抱えた複雑な地質でもあります。
加えて年平均降水量については世界平均の約2倍という、世界有数の「多雨の国」。
そういった理由から「土砂災害危険箇所」として挙げられている場所は全国合計で52万箇所にものぼり、都道府県別では広島県が最多です。
発生件数で見た場合は、年平均で1000件を超える土砂災害が発生しています。
梅雨明けまではまだ日数があり、その後も台風が控えています。近年は全国各地で豪雨災害があり、都市部ではヒートアイランド現象などによって「ゲリラ豪雨」と言われる突発的な大雨になることも。
大雨時には海岸・河口・川岸・用水路などへは近づかないようにしましょう。
今回の九州南部の大雨でも、増水した川岸などへ写真を撮りに来る方々が散見されたとのこと。足を滑らせてからでは遅いのです。
【熊本】熊本県天草・芦北地方で連続する地震(2019/06/27)
2019/6/27は、熊本県天草・芦北地方でM3クラスの地震が連続して発生しました。震源の深さは総じて10kmです。
阿蘇山の活動も比較的活発で、火山性地震および孤立型微動は継続的に増加傾向にあります。
また今月に入り、環太平洋火山帯では米国のオレゴン州沿岸でも深さ10km程度の連続地震、ロシアのウスチカムチャツク地方でも深さ10km程度での連続地震が起きています。
こうした現象が続くと、つい「巨大地震の前兆か」などと不安に感じてしまいますが、環太平洋火山帯においてはこのようなまとまった回数の有感地震が短期間に特定の震源で集中発生することは珍しくありません。
しっかりと備えをしてあれば、必要以上に不安に感じることはありません。
備えがまだのかたは、そろそろ週末ですのでこれを機会にぜひ備災・防災用品を備えてみてください。
折しも、令和時代に入って最初の台風がやってきています。日本は地震のみならず台風による各種被害も毎年発生しています。
まずは台風に備える、という形でもいいと思います。
【熊本】阿蘇山で増加する火山性地震・孤立型微動のグラフ(2019/06/15)
2ヶ月ぶりの阿蘇山の動向のグラフ化です(火山性地震・孤立型微動)。
4月にお伝えした際は火山性地震は一応の減少傾向にありましたが、増減を繰り返しながらトータルでは増加傾向です。
阿蘇山に関する気象庁公開データを見ると火山性ガスの放出量を含めて長期的に活発化傾向となっています。
特に、2007年あたりは500㌧/日未満だったものが、2016年10月には最大で15000㌧/日と、およそ30倍です。
東日本大震災以降、日本列島の火山や地震の活動が活発化したとはよく言われますが、阿蘇山では2011年はそれ以前にくらべて微増程度。急激に増えたのは2013年後半以降。
また火山性地震と孤立型微動は2018年に入ってから顕著に増加しているようです。
報道が少なくなると関心も薄れがちですが、特に熊本周辺にお住まいの方々は継続的な警戒を。