トップ 2分で読む 三重沖で異常震域を伴う深発地震、宮城沖・茨城沖・奄美沖でも小規模な地震(2022/02/21)

三重沖で異常震域を伴う深発地震、宮城沖・茨城沖・奄美沖でも小規模な地震(2022/02/21)

2022/02/21は三重沖で異常震域を伴う深発地震、宮城沖・茨城沖・奄美沖でも小規模な地震が発生。三重県南東沖での深発地震に起因して関東〜東北にかけて異常震域が発生しました。この震源を含む周辺の東海道南方沖や遠州灘では異常震域を伴う深発地震は珍しくありません。

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2022/02/21:三重沖で異常震域を伴う深発地震、宮城沖・茨城沖・奄美沖でも小規模な地震

2022/02/21は三重沖で異常震域を伴う深発地震、宮城沖・茨城沖・奄美沖でも小規模な地震が発生。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(記事公開時点までの最新順)

発生日時震源震度規模深さ北緯, 東経
2022/02/21 11:39頃茨城県沖1M3.6約40km35.9, 140.9
2022/02/21 11:24頃奄美大島北東沖2M4.7約40km28.8, 130.1
2022/02/21 11:13頃宮城県沖1M3.6約50km38.6, 141.9
2022/02/21 10:12頃茨城県沖3M4.5約50km36.2, 140.9
2022/02/21 07:12頃三重県南東沖2M4.5約350km34.1, 137.2

注目は三重県南東沖での深発地震で、関東〜東北にかけて異常震域が発生しました。この震源を含む周辺の東海道南方沖や遠州灘では異常震域を伴う深発地震は珍しくありません。

ここで三重県南東沖での過去5年間程度の最大震度2以上の地震を見てみます。

【三重県南東沖を震源とする近年の最大震度2以上の地震】
発生日時震源最大震度マグニチュード深さ北緯, 東経
2021/01/15 22:39頃三重県南東沖25.3約390km33.7, 137.3
2020/08/07 00:35頃三重県南東沖25.2約380km33.7, 136.8
2019/07/28 03:31頃三重県南東沖46.5約420km33.0, 137.4
2018/12/10 00:22頃三重県南東沖25.3約370km33.1, 138.0
2016/04/01 11:39頃三重県南東沖46.1約10km33.4, 136.4
2008/09/06 00:12頃三重県南東沖25.3約410km32.6, 137.1

大きくてもM6.5、最大震度4までの地震となっています。

 

深発地震は震源の深さが深い地震ではありますが、明確な定義はされていません。おおむね深さ60kmまでの地震を浅発地震、60kmから200kmまでの地震を稍(やや)深発地震、200km以深で発生する地震を深発地震と位置づけています。

 

この深発地震が起きた際には、震源から遠く離れた場所で大きな揺れを観測する「異常震域」が発生することがあります。異常震域とは、地盤の状態やプレート構造等により震源地より遠方で震度が高くなる震度分布・現象です。

「異常震域」は震源の深さが深い「深発地震」で起きる傾向があるようで、海洋プレートがマントル内に沈んでスラブ(地球の地殻とマントル最上部の固い岩盤を併せた部分)となる過程で、深さが数百km付近まで沈んだところで熱や圧力により構造などが変化した時に発生すると考えられています。

 

深発地震も異常震域も決して稀有な現象ではないので必要以上に不安を感じる必要はありません。これを機会として備災・防災用品の確認や備蓄品の消費期限のチェックと補充などをおこなっておきましょう。

 

また、緊急時の家族の連絡手段や集合場所の選定なども。イザというときにはネットやスマホが使えなくなるものです。公衆電話が自宅周辺のどこにあるのか、また公衆電話と伝言ダイヤルサービスの使い方なども把握しておくと良いでしょう。

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