トップ 2分で読む 京都府南部でM4.1・震度3、徳島南部・熊本・神奈川でも小規模な地震(2022/04/25)

京都府南部でM4.1・震度3、徳島南部・熊本・神奈川でも小規模な地震(2022/04/25)

2022/04/25は京都府南部でM4.1・震度3、徳島南部・熊本・神奈川でも小規模な地震が発生。注目は京都府南部。3月末から発生頻度が高めですので、念のため備えを確認しつつ今後の情報に注意してください。京都は長期に渡って「都」として栄えたこともあり、歴史的な資料が豊富な地域です。

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2022/04/25:京都府南部でM4.1・震度3、徳島南部・熊本・神奈川でも小規模な地震

2022/04/25は京都府南部でM4.1・震度3、徳島南部・熊本・神奈川でも小規模な地震が発生。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(記事公開時点までの最新順)

発生日時震源震度規模深さ北緯, 東経
2022/04/25 19:42頃神奈川県西部1M2.6約10km35.4, 139.1
2022/04/25 14:04頃徳島県南部1M3.0約10km33.9, 134.4
2022/04/25 13:10頃京都府南部3M4.1約10km35.0, 135.6
2022/04/25 12:52頃熊本県天草・芦北地方1M2.9約10km32.5, 130.5

注目は京都府南部。3月末から発生頻度が高めです。京都は長期に渡って「都」として栄えたこともあり、歴史的な資料が豊富な地域です。その中で知られている京都における最古の地震は西暦701年のもので、若狭湾内にあった島が山頂のみを残して海中に水没したという記述があります。

 

陸域で発生した被害地震としては、976年に京都府南部や滋賀で大きな被害を出した地震から記録が残されています。

1596年に発生した「慶長伏見地震」は現在の京都市伏見区に相当する領域で発生したもので、M7.25〜7.75・最大震度6程度と推定され、有馬-高槻断層帯および六甲・淡路島断層帯を震源断層として発生した大地震です。被害は京阪神〜淡路島の広い地域に及び、京都内では東寺・天龍寺・二尊院・大覚寺などが倒壊、大坂・堺・兵庫でも多数の家屋が倒壊しました。

 

この地震の4日前には、現在の愛媛で中央構造線を震源とする「慶長伊予地震」が発生、また前日には現在の大分・別府湾口付近で「慶長豊後地震」が発生しており、いずれもM7.0と推定されています。慶長伏見地震はこれらの地震に誘発されたものと考えられています。

 

慶長伏見地震の9年後の1605年にはM7.9と推定される「慶長地震」が発生し、千葉銚子の犬吠埼から九州の太平洋側に津波が来襲して大きな被害を出しました。震源に関しては諸説あるものの南海沖(南海トラフ)単独地震説と、南海沖と房総沖の連動地震説などがあります。

 

京都周辺では2000年前後から地震の活動期に入ったとされ、南海トラフ沿いで発生する巨大地震との関係が深いと考えられます。いわゆる「南海トラフ巨大地震」は来るぞ来るぞと言われて数十年が経ちますが、地球規模の動きの時間軸は人間の感じる時間軸よりも遥かに大きなものです。発生した時に備えがあることが最重要になってきますので、平時に進めておきましょう。

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