2022/10/11:福島沖でM4.6、北海道沖でM4.0、島根東部でも小規模な地震
2022/10/11は福島沖でM4.6、北海道沖でM4.0、島根東部でも小規模な地震が発生。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(記事公開時点までの最新順)
発生日時 | 震源 | 震度 | 規模 | 深さ | 北緯, 東経 |
---|---|---|---|---|---|
2022/10/11 20:28頃 | 福島県沖 | 3 | M4.6 | 約40km | 37.6, 141.6 |
2022/10/11 19:38頃 | 島根県東部 | 1 | M3.1 | 約20km | 35.3, 133.2 |
2022/10/11 14:53頃 | 北海道南西沖 | 1 | M4.0 | 約10km | 43.2, 139.2 |
2022/10/11 04:24頃 | 台湾付近 | 2 | M5.9 | 約20km | 24.0, 122.3 |
注目は東北の福島沖。東日本大震災は、ここ数十年における地震の中でも非常に大きな規模の地震であったため、現在においてもあの地震によって誘発された小規模・中規模な地震が日本列島のかなり広い範囲で発生し続けています。
そして、太平洋プレートと、東日本〜東北地方のプレート境界では大規模な「余効変動」が続いています。この「余効変動」とは、大地震が起きた後に長期に渡ってゆっくりと進行していく地殻変動のことで、スロー地震(スロースリップ・深部低周波微動など)の一種で、「余効すべり」「アフタースリップ」などとも呼ばれます。
震源域の断層周辺・広範囲のプレートが長期間・ゆっくりと滑り続けることで発生し、この余効変動は、今後も10年スパンの長い期間を使って続いていく可能性があります。
かつてより「地震大国」を自認する日本、小規模な地震は意に介さず、中規模な地震が起きると「お、ちょっと揺れたかな」と感じ、特に被害がなければそれなりの大きな揺れでも平然とやりすごしてしまう傾向があるように思います。
しかし、これまでに起きた大震災クラスの地震は予知できませんでした。
多くの死者を出すような巨大地震も、いつ何どき発生するかは最先端の科学技術をもってしても正確には誰にも判りません。だからこそ「普段からの備え」をする人々が増えていく必要があるのです。
「次の大地震はいつ起きるのか」を心配するよりも、「起きたときに備えはあるか」という発想に切り替えるべきでしょう。「その日」は100年先かもしれませんが、明日という可能性もあるためです。
この日、他に発生した有感地震(主に記事公開後)
【宮城県沖】
2022/10/11 23:49頃, 震度1, M3.5, 深さ60km, 北緯38.5度, 東経141.7度
【茨城県北部】
2022/10/11 22:26頃, 震度1, M3.3, 深さ60km, 北緯36.5度, 東経140.6度