トップ 2分で読む 三重県南東沖で異常震域を伴うM6.1・震度4の深発地震、ほか各地で有感地震(2022/11/13〜11/14)

三重県南東沖で異常震域を伴うM6.1・震度4の深発地震、ほか各地で有感地震(2022/11/13〜11/14)

2022/11/13〜11/14にかけて三重県南東沖で異常震域を伴うM6.1・震度4の深発地震をはじめ、ほか各地で有感地震が発生。三重沖での深発地震に起因して関東〜東北にかけて異常震域が発生しました。この震源を含む周辺の東海道南方沖や遠州灘では異常震域を伴う深発地震は珍しくありません。

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2022/11/13〜11/14:三重県南東沖で異常震域を伴うM6.1・震度4の深発地震、ほか各地で有感地震

2022/11/13〜11/14にかけて三重県南東沖で異常震域を伴うM6.1・震度4の深発地震をはじめ、ほか各地で有感地震が発生しました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(記事公開時点までの最新順)

発生日時震源震度規模深さ北緯, 東経
2022/11/14 22:28頃石川県能登地方4M4.2約10km37.5, 137.3
2022/11/14 17:09頃三重県南東沖4M6.1約350km33.8, 137.5
2022/11/14 15:09頃北海道東方沖1M3.8約40km43.3, 146.8
2022/11/14 06:29頃千葉県南部1M2.7約20km35.2, 140.2
2022/11/14 06:14頃千葉県南東沖1M2.9約20km35.1, 140.2
2022/11/13 17:17頃北海道東方沖1M4.8ごく浅い43.8, 147.8
2022/11/13 11:55頃石川県能登地方1M2.7約10km37.5, 137.3

注目は異常震域をともなった三重県南東沖での深発地震。深発地震は震源の深さが深い地震ではありますが、明確な定義はされていません。おおむね深さ60kmまでの地震を浅発地震、60kmから200kmまでの地震を稍(やや)深発地震、200km以深で発生する地震を深発地震と位置づけています。

 

三重県南東沖での近年のM5以上の深発地震を見てみると複数回発生しており、珍しい事象ではありません。

【三重県南東沖を震源とする近年の地震】
発生日時震源最大震度マグニチュード深さ北緯, 東経
2022/11/14 17:09頃三重県南東沖46.1約350km33.8, 137.5
2021/01/15 22:39頃三重県南東沖25.3約390km33.7, 137.3
2020/08/07 00:35頃三重県南東沖25.2約380km33.7, 136.8
2019/07/28 03:31頃三重県南東沖46.5約420km33.0, 137.4
2018/12/10 00:22頃三重県南東沖25.3約370km33.1, 138.0
2008/09/06 00:12頃三重県南東沖25.3約410km32.6, 137.1

深発地震が起きた際には、震源から遠く離れた場所で大きな揺れを観測する「異常震域」が発生することがあります。異常震域とは、地盤の状態やプレート構造等により震源地より遠方で震度が高くなる震度分布・現象です。

「異常震域」は震源の深さが深い「深発地震」で起きる傾向があるようで、海洋プレートがマントル内に沈んでスラブ(地球の地殻とマントル最上部の固い岩盤を併せた部分)となる過程で、深さが数百km付近まで沈んだところで熱や圧力により構造などが変化した時に発生すると考えられています。

 

深発地震も異常震域も決して稀有な現象ではないので必要以上に不安を感じる必要はありません。これを機会として備災・防災用品の確認や備蓄品の消費期限のチェックと補充などをおこなっておきましょう。

 

また、緊急時の家族の連絡手段や集合場所の選定なども。イザというときにはネットやスマホが使えなくなるものです。公衆電話が自宅周辺のどこにあるのか、また公衆電話と伝言ダイヤルサービスの使い方なども把握しておくと良いでしょう。

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